ナナルイ

ナナルイという出版社です。ナナルイ=7類。図書館の分類法の7類(芸術分野)の意味です。…

ナナルイ

ナナルイという出版社です。ナナルイ=7類。図書館の分類法の7類(芸術分野)の意味です。 生活と芸術についての本を出しています。 ⚫︎『日常的な延命「死にたい」から考える』(小川和) ⚫︎『長い間』(金川晋吾) ⚫︎『踊り場』(大東忍)

記事一覧

みどりさんがまだ来ない

「みどりさん、まだいらっしゃらないんですか?」  9月14日、長野県岡谷市の笠原書店岡谷本店で『九十五歳みどりさんの綴り方 わたしを育てた岡谷のひとびと』の刊行記…

ナナルイ
13日前
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新刊と母のこと

「この句はどうかしら?」  母は俳句ができるとよく電話をよこしてきました。「語感からイメージが広がるね」「あえての字余りがいい」「情景がよく伝わる」など、適当な…

ナナルイ
2か月前
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ナナルイ事業計画のこと

 きょうはナナルイの代表じゃない方が書きます。  前回、事業計画について触れました。noteを書くために久しぶりに読み返してみると、「意外に頑張ってますねナナルイさ…

ナナルイ
2か月前
16

「事務」としてのナナルイ起業

 きょうはナナルイの代表じゃない方が書きます。  最近、坂口恭平さんの「生きのびるための事務」を読みました。この本は本当に元気が湧いて来る内容でした。坂口さんは…

ナナルイ
3か月前
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表参道とクレヨンハウス

「子どもの文化普及協会さんから、こんな本を入荷しました」 独立書店さんが本を机の上に並べて、SNSで写真を投稿するのをよく見かけます。ナナルイの本もこんなふうにアッ…

ナナルイ
3か月前
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書店営業はじめました

ナナルイの社長ではなく、新聞社で働いている方が書きます。 ひとり出版社なので、社員とも名乗れず、社長からは「ボランティアさん」と言われています。 いまもナナルイ…

ナナルイ
3か月前
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合同会社ナナルイを設立してからのこと

2022年6月29日に会社を設立してすぐ、どんなことを考えていたのか、ナナルイのホームページに掲載してある自分で書いたブログを読んでみました。 「7月4日、恐る恐る法務…

ナナルイ
3か月前
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出版社ナナルイは2024年6月29日で設立2周年を迎えます

図書館では、派遣社員として1日7.5時間の週3日働き、残りの4日間は出版社の仕事。そんな生活を続けています。 2022年立ち上げた出版社ナナルイはおかげさまで、6月に2周年…

ナナルイ
3か月前
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みどりさんがまだ来ない

みどりさんがまだ来ない

「みどりさん、まだいらっしゃらないんですか?」

 9月14日、長野県岡谷市の笠原書店岡谷本店で『九十五歳みどりさんの綴り方 わたしを育てた岡谷のひとびと』の刊行記念トークが開かれました。私は司会と進行を担当することになっていました。開始時間の15分前になっても主役であるみどりさんが到着しません。

 今回のトークイベントのテーマは「書くこと―自分を再発見すること」。1週間前に思いついたものです。

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新刊と母のこと

新刊と母のこと

「この句はどうかしら?」
 母は俳句ができるとよく電話をよこしてきました。「語感からイメージが広がるね」「あえての字余りがいい」「情景がよく伝わる」など、適当な感想をそのつど言うのもお決まりでした。時にはウザく思うこともありました。でもある時を境にぷっつり電話はなくなりました。認知症の症状は徐々に現れていました。覚悟はしていましたが、電話がなくなると寂しいものです。その後、母は施設に入り、入院しが

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ナナルイ事業計画のこと

ナナルイ事業計画のこと

 きょうはナナルイの代表じゃない方が書きます。
 前回、事業計画について触れました。noteを書くために久しぶりに読み返してみると、「意外に頑張ってますねナナルイさん」と思わず笑ってしまいました。

 創業動機は、才能豊かな自分の周りの人たちに対して、出版物を発行することで利益を還元したい、というものでした。本が売れない中、読書だけでなく「体験」をセットにして本を売りたいと。そのためには出版業だけ

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「事務」としてのナナルイ起業

「事務」としてのナナルイ起業

 きょうはナナルイの代表じゃない方が書きます。

 最近、坂口恭平さんの「生きのびるための事務」を読みました。この本は本当に元気が湧いて来る内容でした。坂口さんは、「将来の夢」を「将来の現実」として言葉や数字に置き換えることが大事だと言っています。夢を現実にするためには「事務」が重要だと。自分がやってきたことが間違っていなかったんだと、勇気づけられます。

 ナナルイの起業直前、当時のブログを読み

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表参道とクレヨンハウス

表参道とクレヨンハウス

「子どもの文化普及協会さんから、こんな本を入荷しました」
独立書店さんが本を机の上に並べて、SNSで写真を投稿するのをよく見かけます。ナナルイの本もこんなふうにアップされたいな、と思っていました。

無事、子どもの文化普及協会さんと契約を交わしました。

ナナルイの本を注文してくださったお店に届くのは3日後くらいでしょうか。よろしくお願いします。

子どもの文化普及協会は、店の規模が小さいために出

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書店営業はじめました

書店営業はじめました

ナナルイの社長ではなく、新聞社で働いている方が書きます。
ひとり出版社なので、社員とも名乗れず、社長からは「ボランティアさん」と言われています。

いまもナナルイ仕事とのダブルワークです。営業とは無縁の人生を歩んできましたが、『日常的な延命』をきっかけに、本格的な書店営業に挑戦することにしました。初めての営業は緊張の連続でした。声が震え、早口になり、脇汗をかき、本当に営業できているのか不安でした。

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合同会社ナナルイを設立してからのこと

合同会社ナナルイを設立してからのこと

2022年6月29日に会社を設立してすぐ、どんなことを考えていたのか、ナナルイのホームページに掲載してある自分で書いたブログを読んでみました。

「7月4日、恐る恐る法務局に行ってきました。ナナルイが本当に会社になっているのか確認するために、窓口でウロウロしながら書類に記入して、収入印紙を買って、謄本をとってみたら、商号 合同会社ナナルイと書いてあってホッとしました。」

このあと数ヶ月後に、なん

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出版社ナナルイは2024年6月29日で設立2周年を迎えます

出版社ナナルイは2024年6月29日で設立2周年を迎えます

図書館では、派遣社員として1日7.5時間の週3日働き、残りの4日間は出版社の仕事。そんな生活を続けています。

2022年立ち上げた出版社ナナルイはおかげさまで、6月に2周年を迎えます。

派遣社員のわたしと、会社員の夫と、それぞれの勤め先に起業することを相談しました。全く問題がないのはわたしの方だったので、わたしが代表になりました。

ひとり出版社を立ち上げる人は、やはり、出版社で編集をしていた

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