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烏丸斗季:198円
2017年7月12日 23:50
父の体重が、私の体重よりも軽くなった時、「あ、この人っていなくなっちゃう存在なんだ。」と実感した。その1年後、父はいつもと同じようにコタツでうたた寝をしていた。いつもと違ったのは、私が「おやすみ」と言っても瞼が閉じたままだったということだ。私は違和感を感じつつ、まぁ、いいか、と自分のベッドへ向かった。次の朝、父はいなかった。仕事に出かけた訳ではなくて、姉から聞けば朝具合が悪く