私じゃない誰か
この家庭環境で、
私みたいに捻くれずに生きるにはどうすれば良かったのかなって思う。
私のようにネガティブじゃなく、
根明で、友達が沢山いるような誰かだったら、
こんな風にならずに、
母や兄や妹も、
もっと人生豊かになったんじゃないかと思うと、
辛いし消えたくなる。
『私じゃない誰か』に、
私の立ち位置を譲りたかったし、
『私じゃない誰か』に、
ずっとなりたかった。
母に、私が生まれる前に流産した話を聞いた時は、
姉か兄か分からないけど、
その誰かが生まれてくれてたら、
もっと上手く出来たんじゃないか。
『私だから』『私のせいで』って、
昔からずっと自分を責める癖も、
幼少期よりは減ったけど、
未だにたまに出てきちゃう。