兄の癌

今日、兄の病状説明を受けた。

癌の進行が早いらしい。
自閉症と知的障害がある兄は、
化学療法は無理と言われて、
出てきた症状への対処という形を取っていた。

腹膜偽粘液腫という癌は、
非常に珍しい癌で症例が少ないとのこと。
でも比較的進行が遅いと言われていたので、
まだ時間的猶予があると思ってた。

9月に取ったCTと、
12月に取ったのとでは、
明らかに腹水の広がりが違ってた。

今日の手術は発熱で延期になり、
来週以降に変更になったんだけど、
手術したところで腹水が取り切れるわけでもなく、
再び食事が出来るとも限らないとのこと。

そうなると点滴生活になり、
免疫力の低下や、あらゆる感染症を起こすリスクが増え、衰弱も早く予後が悪いとのこと。
1年持たないかもしれないとのこと。

8年前に母を看取った時に、
元気な時にもっと一緒にいろんなことをすれば良かったと後悔しかしなかったから、
もう後悔しないように生きようと決めてたのに、
去年、将来兄を介護しやすいように実家を建て替える!という謎の衝動にかられ、ハウスメーカーとの話し合いばかりして過ごしてしまった。
そして、11月に実家も解体してしまった。

奇しくも来週の兄の手術予定日に着工なんだけど、
今、新しい家に対して楽しみとか全然ない。

家作りもバリアフリーもよく分からない素人が、
勢いで考えた間取りなので、なんか変な家が出来そうで怖くもある。

今、数千万(ローン組む)かけて家を建ててる間に、兄に何かあったら病むかもしれない。
4月に完成予定なんだけど、その時に兄がどうなってるか怖い。

兄の手術と新築工事、
心の保ち方が分からん。

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