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シャドバ勢に捧げる!神ゲー「ハースストーン:バトルグラウンド」解説

前書き

タイトルを読んだシャドバ勢の皆さんは「ハースストーン」という文字を見て「ああ、あのかわいいカードが1枚も存在しないカードゲームか、やらんわ」となったことでしょう。

ちょっと待ってください。確かにハースストーンに萌えカードが1枚も存在しないことは不動の事実です。しかし、今の複雑怪奇になったシャドバ環境でプレイし続けてる人々って、イラストに惹かれたっていうよりも頭をそれなりに使うゲームを無課金でやりたいって人が多いのかなと思います。

この環境飽きてきたな、なんか他の対人ゲーやりたいなー、でも金は無いしなー、カードゲームっぽいのがやりたいけど他のカードゲームを今から始めるのもだるいし……、あーあ、カードゲームのルールを基盤にしているけど一般的なカードゲームと違ったゲーム性があって無課金でも楽しめるゲームってないかな~あるわけないk

あるんだな、それが

茶番は置いといて

今回紹介するのはハースストーン本編ではなくて、付属モードの一つである「バトルグラウンド」というゲームモードです。詳しいルールは後で解説しますが、簡単に言うと8人対戦のカードゲーム的ルールを基盤とした麻雀という感じでしょうか。まあ麻雀やったことないんですけど。

さらに、大きな特長として無課金でいくらでも遊べるという点が挙げられます(ルール的にカードを生成する必要もないです)。一か所だけ課金で変わってくる部分があるんですが、初心者のうちはあまり気にならないですし、頑張ればゲーム内通貨で払うこともできると思います。引きニートすねかじり大学生としてはかなりありがたいですね。

バトルグラウンドのルール

それではバトルグラウンド(以下バトグラ)のルールを見ていきましょう。バトグラは、ミニオン(=フォロワー)を購入する雇用フェーズと、他7人のうち誰かと戦う戦闘フェーズの2つのフェーズを交互に繰り返すことによって試合が進行していきます。雇用フェーズのときの画面はこんな感じ↓

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補足説明を追加するとこんな感じ↓

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字が汚え上に見づれえ!

とりあえず、手前側真ん中にいるのがプレイヤーキャラクターであるヒーロー(=リーダー)です。このモードではヒーローのクラスが無い代わりに、60種類以上のヒーローそれぞれが異なる特殊能力を持っていて、これをヒーローパワー(ヒロパ)と呼びます。今回僕が使ってるのは1ゴールド使って賭けをして、当たったら3ゴールド返ってくるヒロパです。

右下に黄色い丸が3つありますが、これがゴールド、すなわちミニオンを買うためのお金で、画面奥の酒場にあればどんなミニオンでも3ゴールドで買うことができます。いらなくなったら売れば1ゴールド返ってきます。このようにミニオンを売り買いして手前の陣地に最強のミニオン軍団を形成していくことが目標になってきます。ゴールドはシャのPPみたいにターン経過で増えていきます。

画面奥側にいるおじさんはボブと言って常にお世辞を言ってきます。みんなには内緒だがあんたを応援してる?いやお前それ全員に言ってるやろがーい!

ボブの左にあるのが酒場のグレードを上げるボタンです。グレードを上げると酒場に出るミニオンの数が増えたり、より強いミニオンが出たりするようになります。5と書いてあることから何となく察しが付く通り、今は5ゴールドかかります。グレードの最大値は6で、グレード6まで上げるとこんな感じの酒場になります↓

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酒場側のミニオンはみんな上にタグみたいなのが付いてますが、ここに描かれてる星の数がミニオンのグレードを表してます。この画像だとたまたまグレード4と5ばかりになってますが、グレード6の場合、グレード1から6、すなわちすべてのミニオンがここに登場する可能性があります。要するに、酒場のグレードは出てくるミニオンのグレードの上限を表しているというわけですね。

便宜上画像を再掲↓

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ボブの右にあるのが入れ替えボタンと凍結ボタンです。入れ替えボタンは1ゴールドで酒場に出ているミニオンを全て入れ替えます。入れ替え前にグレードを上げていたら上げたグレードに応じたミニオンが出るようになります。入れ替えして欲しいミニオンが出てきたのにゴールドが足りない!そんなときは凍結ボタンで無料で次のターンまでキープできます。

左端のゲームボードの縁にあるのがリーダーボード(順位表)で、ヒーローの残りライフが多い順に並んでいて、次の戦闘フェーズで当たる人が強調表示されています。カーソルを合わせると戦闘で何連勝しているとかの情報が表示されます。一流のバトグラプレイヤーはこの情報を見て戦略を練ります。

右端の時間が0になったら雇用フェーズが終了して戦闘フェーズに移ります。私は左端の緑色のミニオンを取ってターン終了しました。

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雄叫び=ファンファーレです。つまり、私の盤面には2/1と1/1のミニオンが並ぶことになります。戦闘フェーズはこんな感じです↓

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戦闘は自動的に進みます。アルゴリズムとしては、まずミニオンの多いプレイヤー側が先攻(同数ならランダム)となり、左端のミニオンがランダムな相手のミニオンを攻撃します。相手のミニオンに挑発(=守護)持ちがいる場合、挑発持ちの中からランダムな1体に攻撃します。次に相手の左端のミニオンが攻撃し、その次に自分の左から2番目のミニオンが攻撃し、……と続いていきます。

上記の盤面の場合、私が先攻となり、2/1のミニオンが相手の3/1のミニオンに攻撃して相打ちとなり、1/1のミニオンが残っている私の勝ちとなります。

勝敗が決したら、勝ったプレイヤーが(自分の酒場グレード+残ったミニオンのグレードの合計)分のダメージを相手のライフに与えます。1/1のミニオンは2/1の効果で出てきたものですが、これはグレード1として扱われるため、上記の戦闘では酒場グレード1+1/1のミニオンのグレード1=2点のダメージを与えます。

戦闘フェーズが終わったら、自軍のミニオンたちはすべて戦闘前の状態に戻って次の雇用フェーズが始まります。戦闘中に入ったバフは原則として解除されます。

このようにして雇用と戦闘を繰り返し、自分のライフが0になったら負け、他7人のライフがすべて0になったら勝ちです。

せっかくなのでこの試合の最終決戦を見てみましょう。

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スクショ撮るの忘れてて戦闘の途中の場面になってますが、見てくださいこのスタッツ!なんだこれは…これが大怪獣バトルか?

トリプルについて

実はこのゲームで最も重要と言っても過言ではない要素について触れていませんでした。それがトリプルです。

トリプルとは、同じ名前のミニオンを3つ集める行為で、達成するとそれらは合体してゴールデンミニオンになります。

ハースの本編ではプレミアムカードと同じ扱いのゴールデンですが、バトグラでは効果が変わります。例えばこのカード↓

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断末魔=ラストワードですね。ゴールデンになるとこうなります

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日本語の画像が無かった…。訳するとこうなります。

断末魔:「ランダムな敵のミニオン1体に4ダメージを与える」を2回行う。

つまり、ゴールデンミニオンはスタッツと能力が元の2倍になります。元の能力によっては単純な2倍ではなく別の強化のされ方をすることもありますが、強くなることに違いはありません。

さらに、ゴールデンミニオンを場に出したときに、報酬として「現在の酒場グレードより1高いグレードのミニオンのうちランダムな3体が表示され、そのうち1体を選んで得ることができる」という効果を持つカードがもらえます。この報酬によって戦略の軸となる高グレードのミニオンを入手し、そのミニオンを中心とした軍団を作っていくのがバトグラの王道戦術と言えるでしょう。

バトグラの多彩な戦術

バトグラにおける様々な戦術の一部を見ていこうと思います。

とにかくバフ!超ムキムキのマッチョマン戦術

まずいろんな種族のミニオンを用意します。種族というのはシャドバで言うタイプみたいなもので、獣やメカなどが存在し、バトグラに登場する8割がたのミニオンは何らかの種族を有しています。

これらのミニオンをバフミニオンでバフしていきます。

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最後の画像の「ミナジェリのジャグ」は異なる種族が3種類以上存在するときにマックスバリューを発揮します。だからいろんな種族を用意する必要があったんですね。

ついげきのブラン・ブロンズビアードでさらにバフ量は加速した。↓

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あとは光牙の執行者というカードがあります。

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ターン終了時ということで放っておくだけでどんどんミニオンが成長していきます。放置少女かな?

ちなみにさっきの大怪獣バトルの画像では私のミニオンが90~100程度のスタッツになっていましたが、30~40くらいは光牙の執行者とバフミニオンによるものです。あとの60点くらいはまた別のシステムによるんですが、あまりにも強すぎていつ削除されてもおかしくないので割愛します。

どんなミニオンも破壊する矛とどんなダメージも防ぐ盾!毒盾戦術

勘のいいシャドバプレイヤーなら、ここまでの話を読んでこう思ったのではないでしょうか?

このゲーム、必殺があったら最強では……?

あります。ハースでは猛毒という名前で、シャドバと同様にダメージを与えたミニオンを破壊します。ただし、聖なる盾という能力で防げます。

聖なる盾は一度だけダメージを無効化できるという能力で、シャドバだとルリアバリアって言われてたりします。シャドバと違ってハースでは0ダメージという概念が存在しないため、猛毒持ちと交戦しても聖なる盾がはがれるだけでミニオンは破壊されずに済むんですね。

左手に猛毒、右手に聖なる盾。つまり最強というわけだ。ということで、これらを利用した戦術を紹介します。

まず用意するのが献身の英雄というミニオン

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でこいつをゴールデンにする

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日本語訳→断末魔:ランダムな味方のミニオン2体に聖なる盾を付与する。

さらにバロン・リーヴェンデアで効果を2倍にする

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これで味方のミニオン4体に聖なる盾を付与する体制が整いました。ちなみに仕様上既に聖なる盾が乗っているミニオンは効果の対象外となるため、ちゃんと4体に乗るようになってます。

あとは他のミニオンを猛毒で固めます。

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マーロックは種族の一つで、ハースらしい気持ち悪さが特徴です。まあやってれば慣れるから。

こうすることでどんなムキムキマッチョマンでも理論上倒すことが可能です。猛毒と聖なる盾は合わせて毒盾と言います。毒盾を両方戦闘前から持つことができる最強ミニオンもいるんですが、これも割愛します。

爆弾を投げまくれ!ボンバーマン戦術

最後に紹介するのは、ゴールデンの話をするときに例に出したブーマーロボとさっき出てきたバロン・リーヴェンデアを組み合わせた戦術です。再掲↓

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日本語訳
断末魔:「ランダムな敵のミニオン1体に4ダメージを与える」を2回行う。

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つまりこいつらだけで4ダメージを4回飛ばせます。かなり大変ですが、ブーマーロボのゴールデンを2つ用意できれば8回。

さらにこいつを組み合わせると回数が跳ね上がります。

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ゴールデンブーマーロボが2体破壊されていれば、バロンの効果と合わせて4体復活します。その4体がそれぞれ4回4ダメージを飛ばし、もしケンゴーの弟子が2体いればこれが2回起こるから……。バロンがゴールデンだと断末魔の回数が2倍ではなく3倍になるのでさらにダメージは増えます。

動画で見てもらう方が早そうなのでペンギンさん(@Penguin3hs)さんのツイートを引用します↓

ボンバーマンという名前はブーマーロボの演出から来ていることがわかると思います。というかブーマーロボ自体が爆弾ロボ的な意味なんですが。

実際はここまで完璧に組めることは少ないのでマッチョマンには基本弱いですが、毒盾戦術の貧弱なスタッツだったら簡単に破壊できます。

ここまで3つの戦術を見てきましたが、毒盾はマッチョマンに強そう、ボンバーマンは毒盾に強そう、マッチョマンはボンバーマンに強そうということが何となくお分かりいただけたと思います。

バトグラの戦術は主に、マッチョマン系、毒盾含む聖なる盾系、ボンバーマン含む手数系に分けることができ、3つの間にはうっすら三すくみの関係があります。

とはいえ、マッチョマン戦術に献身の英雄+バロン・リーヴェンデアの聖なる盾付与パッケージを加えたりとか、ボンバーマン戦術に1枚だけ猛毒持ちを加えたりとか、様々に工夫することができます。バトグラの戦略はとても奥深いものです。

上達するには

とりあえず何度かプレイしてみてヒーローとミニオンの名前や効果が大体わかったら、上手い人の動画や配信を見てみることをおすすめします。個人的におすすめのチャンネルを挙げておきます。

ネゲターさんは動画の本数は少ないですが、内容はとても面白いです。ホーリーさんとモニキさんはほぼ毎日動画を上げており、このヒーローってどうやって使えばいいんだろう、といった疑問を解消するのにうってつけです。

ハース本編もですが、バトグラの配信は基本的にtwitchというサイトで行われています。こちらもおすすめのチャンネルを挙げます。

まつりさんはサーバー1位を取ったことが何回もあり、視聴者数も多いです。白うささんやけろもんさんは実力もさることながら解説がとてもわかりやすく、質問にも丁寧に返してくれるため初心者の方におすすめです。

他にも参考になる人はたくさんいるので、とりあえずツイッチをのぞいてみてHearthstoneタグで検索してバトグラやってる人を見てみるのがいいかと思います。

最後に

ここまで読んできて、ちょっとでも興味がわいたら、とりあえずハースストーンをインストールしてバトグラをやってみましょう。無料なので、プレイしてつまらなかったらやめればいいだけです。

もし面白いと思っていただけたらそれはとても嬉しい。貴方のバトグラ生活が楽しいものになることを祈ります。


権利表記的なアレ

This article uses material from the “Kaboom Bot (Battlegrounds)” article and the "Selfless Hero (Battlegrounds)" article on the Hearthstone wiki at Fandom and is licensed under the Creative Commons Attribution-Share Alike License.


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