心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.1-2(古典的条件付け後半)★★★
まずは前回の簡単な復習とか、いろいろと
合格発表があって、号外を出したせいで記事一回空きました。
前回の復習を無茶苦茶簡単にしますw
・パブロフが犬を使って古典的条件付けの実験をしました
・条件刺激(音)→無条件刺激(餌)の繰り返しを条件付けといいます
・条件付けには条件刺激と無条件刺激の時間的接近性によって種類があります
・一番条件付けとして効果があるのが遅延の短い延滞条件付けです
・外制止、消去、脱制止、自発的回復という現象があります
こんな感じです。
より詳しい内容は前回の内容をもう一度読んでください!
さて、本日はこの続き
より細かくわかりにくい部分つっこんでいきます。
それでは、本日もまとめの方、はじめていくぅー!!
→条件付け成立後に色々とやってみた
前回の内容にも少しでてきた部分ですが
もうすこし突っ込んで話していきます。
前回読んでない人は何のこっちゃわからないと思うので先に
心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.1-1(古典的条件付け前半)★★★
をチェックしてください。
条件刺激(音)と物理的によく似た別の刺激を単独で提示した時に
条件反射(唾液)を出す場合があります。
これを刺激般化といいます。
物理的というのがポイントですかね。
音であれば音の種類をブザーの「ブーーーーーー」
から
「ピンポンピンポンピンポン」とか
条件である音という刺激を、音色が変わっても同じものと感じる
というものですね。
この刺激般化は
刺激が似ていれば似ているほど反応しやすくなります。
比例的に反応「刺激般化勾配」を描くとされています。
また、刺激般化は
単語を条件刺激に設定した場合に
意味が近い単語や、反対の意味の単語でも反応がおきることがあります。
これを意味般化といいます。
そして、般化とセットで押さえておきたいのが
弁別です
弁別とは「般化とは反対に、類似した刺激の中から、ある特定の刺激だけに反応するようになること」
をいいます。
犬の弁別実験というものがありまして
円〇を見せた後に餌をあげ
よく似た楕円を見せた後には餌をあげないという訓練を続けました。
最初は同じ丸いものに反応して、楕円に対しても唾液が出てしまいますが
次第に、〇円のみに反応するようになります。
形の違いを勉強するわけですね。
ただ、難易度を高めていって円の形の違いを無くしていくと
犬はわけわからなくなって突然暴れて
簡単な課題もできなくなってしまいます。
これを実験神経症といいます。やめてあげてって感じですw
→高次条件付けと感性予備条件付けについて
さて、だんだんと細かくややこしくなっていきます。
が、前回の内容を理解していれば普通にクリアできますので
頑張っていきましょう。
高次条件付けというのは
最初の条件付けを利用して別の新たな条件を加えていくことを言います。
パブロフの犬の実験を例にして考えると
最初の条件付けが
条件刺激CS(音)→無条件刺激US(餌)の繰り返しで唾液を誘発させましたね
十分に条件付けを行った後に今度は別の新たな条件刺激を加えます。
んー、じゃあ光にしてみます。
条件刺激CS(光)⇔条件刺激CS(音)を繰り返して犬に提示します。
そうすると
光という刺激が、音という刺激経由で唾液誘発の信号となって
光を提示しただけで犬は唾液を出すという現象が起こります。
これが高次条件付け=このケースは二次条件付け
です。
音が一次で、それに加えて光が二次ってことです。
ポイントはこれから説明する感性予備条件付けと区別するために
手続きの順序をしっかり頭に入れておくことです。
で、感性予備条件付けですが
先に条件刺激CS(光)⇔条件刺激CS(音)を繰り返して犬に提示します。
そのあとに
条件刺激CS(音)→無条件刺激US(餌)の繰り返しで唾液を誘発させる
という順序になります。
違いますよね、高次条件付けとの順序が
→条件の複合とその現象について
ここからは条件刺激CS(音)と条件刺激CS(光)の複合刺激(合わせ技)と
それによる現象についてです。
3つ紹介します
①隠蔽
②ブロッキング
③過剰予期効果
まずは①隠蔽から
条件刺激CS(音)と条件刺激CS(光)を同時に提示→無条件刺激US(餌)
したときに
強度の弱い方には反応しないことをいいます。
例えば音が小さいとか、光が弱いとかで差をつけると
そちらには反応しないのです。
続いて②ブロッキングについて
条件刺激CS(音)→無条件刺激US(餌)を十分に行った後に
条件刺激CS(音)と条件刺激CS(光)を同時に提示→無条件刺激US(餌)
とすると
その後条件刺激CS(光)→無条件刺激US(餌)をしても
光には反応しないことをいいます。
最後③過剰予備効果について
まず
条件刺激CS(音)→無条件刺激US(餌)
条件刺激CS(光)→無条件刺激US(餌)
を十分に行ってから
条件刺激CS(音)と条件刺激CS(光)を同時に提示→無条件刺激US(餌)
を行うと
条件刺激CS(音)と条件刺激CS(光)の効果が薄れることをいいます。
さて、上記の現象について数式を用いて説明した人がいます。
レスコーラ(Rescorla,R.A.)とワーグナー(Wagnar,A.R.)です
彼らが言いたかったのは
「慣れていない新規・意外な強化子(刺激)ほど刺激と反応を強く強化する」
ということです。
式と、計算とかが出ると一気に難易度が上がりますので、それはまたピックアップで説明することにします。
また、マッキントッシュ(Mackintosh,N.j.)という人は
条件刺激CSに情報としての価値が無いと
条件刺激CSに対する注意が減少して、学習が生じにくい
すなわち、反応が得られにくいという
注意理論というものを提唱しました。
以上、本日のまとめでした。
古典的条件付け、いかがでしたか?
特に前半部分が重要で、そちらが理解できてないと
本日の内容は超しんどかったと思います。
繰り返し読んでいただいて、頭に入れていただけるといいかと。
次回は
「オペラント条件付け」
古典的条件付けと対になる、これまた非常に重要度の高い単元です。
これも前半と後半に分けてじっくりまとめていこうと思いますので
よろしくおねがいします。
それでは、また次回。