
心理学検定キーワード第4章【社会・感情・性格】4.19(感情の発達)★★
比較的感情表現は豊かな方
母の話によれば
赤ちゃんの頃から快、不快感情に対しての表現はしっかりできていた(普通はそう)ようです。
特に泣くことに関しては躊躇なしw
小学校の時も感情とセットで泣くことが多かったですね。
非常に泣き虫でしたw
今はいい大人ですが、ある意味感動して泣くことが増えたと思います。
涙腺崩壊ですw
さて、本日のテーマは感情の発達という事で
新生児の感情表現から70代の高齢者についても幅広くまとめていきたいと思います。
それでは、まとめの方はじめていくぅー
→感情の発達について
シュタイナー(Steiner,R.)は出生直後の赤ちゃんに砂糖液を口に含ませた場合と、苦み液を含ませた場合に異なる表情が生じることを示しました。
甘~い!っていうのと、苦~い!というのを赤ちゃんはどのような表情で表したのでしょうか。
有名な写真がありますので見てください。

上と下でえらい表情に違いがありますねw
芸人のリアクションにも近いものがありますw
甘みと苦み以外にも、うま味と酸味がありますが
しっかりと快・不快感情が出ていることが分かります。
新生児の感情表出はもっぱら泣くことです。
同じ部屋にいる新生児の泣き声に反応して泣くという
共感的泣きという現象が見られます。
その特徴としては
・年長児の泣き声には反応しない
・サルの泣き声にも反応しない
・自分自身の泣き声には反応しない
・1歳くらいで消滅する
ことがあげられます。
そこからREM期(REM睡眠の時です)に微笑が見られるようになったり
6から8週齢になると大人が笑いかけるとそれに対して笑い返す
社会的微笑がみられるようになります。
さらに9か月齢の乳児を※視覚的断崖の実験場面に置くと
社会的参照が見られるようになります。
社会的参照というのは
乳児が自分で判断できない状況にある時、他者の表情や声などを手掛かりとして、自分の行動を決めることです。
実験に協力している母親の表情や声を参照にして判断しています。
※この視覚的断崖の実験装置ですが
乳児や動物の奥行き知覚を調べるためにギブソン(Gibson,E.J. et al.)らによって開発されたものです。
このように、社会的微笑や社会的参照を通じで乳児が養育者と同質の感情を共有していくことを
間主観性といいます。
また、外界の事象や他者に対して乳児と養育者が同質の感情を共有することを
二次の間主観性といいます。
同時にアタッチメントについても明確に形成されるようになり
3歳を過ぎるころには成人と同様の感情を持つようになります。
→加齢と感情表現
加齢に伴う感情表現の研究が進められていく中で
年齢が上がるほど、感情体験に関する内容の再生率が高くなることが分かってきました。
年をとればとるほど、感情体験の量が増えて(経験の多さ)、より複雑な感情を体験するようになります。
また、高齢者は若年成人に比べて
ネガティブ感情よりもポジティブ感情に対してより多くの注意を払うということが分かりました。
fMRIで偏桃体の活動を測定すると
快の表情に対してより高い活動性がみられる結果となりました。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・シュタイナーの実験で、快・不快感情は出生段階でみられるとわかった
・新生児に共感的泣きの現象がみられる
・REM期に微笑がみられる
・6-8週齢で社会的微笑がみられる
・9か月ごろ社会的参照(間主観性)
・3歳ごろ成人と同様の感情表現が可能
・高齢者はネガティブよりポジティブ
以上本日は感情の発達についてでした。
次回は感情と文化について
それではまた次回。