心理学検定キーワード第5章【臨床・障害】5.31(日本で生まれた心理療法)★★
A領域いったんこれにて終了
本日の内容を持ちまして、心理学検定A領域の5章分終了!ということで
読んでいただいた方、いいね、コメントくれた方に改めて感謝いたします。
といっても、これからB領域残りの5章があるわけですからw
まだまだ道はつづきますが
正直、前半の5章の方が自分的にはハードな気がするので
後半は結構気持ち的に気楽なのです。
先日も書きましたが、いったん5章分をまたテーマ別にまとめるか
それともB領域に突入かは今日一日で決めようと思いますw
さて、本日は日本で生まれた心理療法ということで
日本ならではの療法を紹介します
それではいきましょう。
→日本における心理療法
日本における心理療法はベースに欧米諸国のオリジナル理論を研究者が翻訳して
実践家がそのままか部分的に改編させて活用してきました。
その一方で
森田療法と内観療法は日本古来の文化と思想を反映させた独自の心理療法で
その後に臨床動作方が加わって、さらに応用した
「アクティブカウンセリング」が誕生しました。
これら3つは専門学会が設立されて
日本で学んだ実践家がアメリカ心理学会などで学会発表するなどに至りました。
内観法についてはヨーロッパでセッションが行われて研修所が設けられたり認知度が高まっています。
近年ではアジア諸国で多くの実践が見られています。
→森田療法と内観療法、臨床動作法
まずは森田療法から
森田療法は森田正馬によって当初は神経症患者の精神科病棟入院治療が原則で
第一期:絶対臥しょく期
第二期:軽作業期
第三期:重作業期
第四期:生活訓練期
の4期にわかれた系統的プログラムによって自己内省や洞察を促すものです。
以上4期は絶対に抑える必要があります。
次に内観法について
内観法は吉本伊信(浄土真宗の僧侶)が認知療法の要素を含んだ系統的な3項目の問いに対して個人で内省することで
体験者の省察を促すものです。
その問いというのは
①してもらったこと
②して返したこと
③迷惑をかけたこと
の順番で、身近な他者から初めて対象を広げていきます。
当初は受刑者施設での受刑者に対する利用が多いものでしたが
精神科クリニックや学校教育でも応用されています。
さらに、成瀬悟策が開発した臨床動作法は
体験者が身体の各部分について注意しながらゆっくりと動かし
各部位の感じを確認してリラクセーションを得るものです。
→その他の心理療法
このほか
松原達哉の「生活分析的カウンセリング(LAC法)」は
無気力・無為良くな学生、生徒に対して来談者中心療法的なかかわりの中で
行動療法のセルフモニタリングを取り入れ生活改善を援助するものです。
また、國分康孝の「構成的グループ・エンカウンター」は
サイコエデュケーションとして道徳などの学校教育で広く実践されています。
以上、本日は日本で生まれた心理療法をおおくりしました
次回はちょっとコラムです。
いったんはA領域お疲れさまでしたということで
終わりにしたいと思います。
重ねて、読んでいただき、いいね下さりありがとうございました
引き続きよろしくお願いいたします。