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心理学検定キー7ワード第5章【臨床・障害】5.20(操作的診断基準)★★
本日は鬼は外、福は内でございます。
こんな世の中ですから
盛大にいけませんな。
今年の方角は北北西ということで
ちゃんとそっち向いて、黙って恵方巻をかぶりつきたいと思います。
毎年、私の実家(ちゃりで3分)に妻が恵方巻づくりの手伝いに行ってくれます。
美味しい太い恵方巻が毎年食べられるのは幸せですね。
さて、本日は操作的診断基準ということで
シンプルにICDとDSMを抑える事と
各病気の分類などです。
それではやっていきましょう。
→ICDとDSMについて
精神疾患の診断は、理論や地域によって大きく異なっていて
精神病理や治療のために地域や文化を超えて共有できる診断概念が必要になってきます。
また、薬物の有効性に対する評価や、実証的な実践のために信頼性の高い診断が求められます。
ここで実証的な実践とは
客観的に効果の証明された治療技法を用いて、臨床研究では無作為化比較試験をするなど
具体的なデータや証拠に基づいた治療や介入を実践するものです。
この状況を背景にして
操作的診断基準というものが作られました。
ICD:WHO(世界保健機関)が作成した国際疾病分類、もともと国際死因分類
DSM:APA(アメリカ精神医学会)が作成した、精神疾患のための診断統計マニュアル
このどちらが作成した基準かというのが重要です。
DSMについては特にDSM-Ⅲ(1980)において
神経症という用語が排除されたのが非常の大きな変化です。
2013年に発表されたDSM-Ⅴで
日本では精神疾患の日本語診断名が統一されました。
→DSM-Ⅴとその内容
DSM‐Ⅴは
・セクションⅠ:導入と基本情報
・セクションⅡ:診断基準とコード
・セクションⅢ:さらに研究が必要な病態と新しい重症度・評価尺度、オンラインの利用
で構成されています。
そして、DSM‐Ⅳから改訂された内容としては
・自閉症やアスペルガー障害を下位分類とする広汎性発達障害は軽度から重度の障害の連続体として自閉症スペクトラム症(ASD)としました。
・気分障害下位分類だった双極性障害群と抑うつ障害群を独立したカテゴリーに分類しました
・物質乱用物質依存を物質使用障害という新カテゴリーに再構成しました
・神経認知障害群では認知症と軽度認知障害としてその特異性を高めました。
・セクションⅢでは近年注目されている障害として、インターネットゲーム障害、自殺行動障害、非自殺的な自傷行為などが提案されています。
以上。本日は操作的診断基準ということで
ICDとDSMについてでした。
次回は
子どもの発達障害についてです。
それではまた次回。