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心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.27(注意)★★
好きな人との空間には誰も入り込めない
どうも、クローンです
最近カフェいってねーな。カフェいきてーw
個人的に好きなカフェは
Tully's一択ですね。はい。
勉強とか、作業する時に適度に人が入って
ざわざわしてる方が捗ります。
カップルも多いですね。二人だけの世界をカフェ内で作り出している模様。
どれだけ周りがざわついていても
目の前の好きな人の話が聞こえないなんてことはありません。
聖徳太子のように同時に10人の話を聞くとかは無理だけどw
さて、本日の内容が注意ということで
カフェの例もちゃんと現象としてあるのですよ。
とりあえず、まとめの方はじめていくぅー
→注意とは何か、カフェ内での現象は?
注意というのは
特定の情報(話相手の声とか)を優先的に処理して、他の情報(騒音や他人の声など)を抑制する心的機能
を言います。
カフェのカップルの会話(まあ、カップルに限らんw)は
カクテルパーティ現象と呼ばれるもので
喧噪の中でも、人と他人が円滑に会話できる現象をいいます。
好きな人なら特にそうでしょうねw
→注意に関する研究とそこからわかった理論
注意に関する研究で有名なのが
両耳分離聴取課題というものです。
読んで字のごとく、左右の耳で異なるメッセージを提示して
片方にだけ注意するように参加者に求めるものです。
そして、この研究から導き出される理論として2つの理論があり
長年論争が続けられました。それが
・初期選択理論
・後期選択理論
です。
こちらの2つの理論ですが
初期選択理論は
注意を向けなかった情報が、入力の早期段階でフィルターにかけられ、失われてしまうと考えました。これを注意のフィルター説と呼ぶ。また、注意を向けなかった情報が早期の段階で失われることから、早期選択説とも呼ばれる(科学辞典より抜粋)
無視した側の情報は意味的な内容をほとんど理解できないことから初期選択理論を支持する裏付けとなりました。
一方で
後期選択理論は
注意を向けていない耳から聞こえてきた自分の名前を、実験参加者は認識することがある、ということが明らかにされている。これは注意における情報選択が既有の知識に依存していることを示しており、すべての情報は意味処理まで分析が行われた後に、意識される情報が選択されているということである。これを、後期選択説と呼ぶ(科学辞典より抜粋)
無視した側の情報で重要な内容(自分の名前)が含まれる場合はこれに気付くことから後期選択理論を支持する裏付けとなりました。
さて、別の考えを説明しようとした人がいます。
カーネマン(Kahneman,D.)という人です。
この人が提唱したのが
容量モデルといもので
注意を有限の心的資源とその資源の配分によって説明しようとしました。
近年においては初期・後期選択理論と容量モデルを統合した注意モデルである
知覚的負荷理論が提唱されています。
どういったものかというと
知覚的負荷が高くなる=容量を沢山食う=初期選択的な処理になる(他の情報まで拾えない)
知覚的負荷が低い=容量をそこまで食わない=後期選択的な処理になる(他の情報も拾う)
という関係です。
→視覚的注意について
視覚における注意(視覚的注意)は
ポスナー(PosnermM.I.)という人が
・注意は視線とは独立している
・注意の向けられた刺激の認識が促進される
・注意の空間的な移動には時間がかかる
という事を示しました。
これは注意を向けた対象についての考え方ですね。
一方で注意を向けない対象や空間がどう処理されるのかという問題についても考えられてきました。
以下4つを紹介します。
①負のプライミング
直前に無視するように言われた刺激に対する反応速度が遅くなるというもの
②非注意による見落とし現象
注意の向けられていない空間では、予期しない視覚刺激の出現は気づくことができないというもの
③変化の見落とし現象
注意の向けられていない空間では、客観的には顕著な変化にも気づくことができないというもの
④注意の瞬き現象
一度注意が向けられた後には、数百ミリ秒(一瞬)の間は他の刺激を認識することが困難という時間的特性
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・注意→特定の情報を優先、他の情報を抑制
・注意機能の証拠としてカクテルパーティ現象
・注意に関する研究として両耳分離聴取課題がある
・初期選択理論→意味をほとんど理解できない
・後期選択理論→重要な情報には気づく
・カーネマンの容量モデル
・初期・後期選択理論と容量モデルの統合で知覚的負荷理論
・負のプライミング→直前に無視、反応速度遅延
・非注意による見落とし→予期しない刺激に気付かない
・変化の見落とし→顕著な変化にも気づかない
・注意の瞬き→時間的特性、一瞬の間他の刺激を認識できない
以上本日の内容は注意についてでした。
次回は第二章最後のテーマ
聴覚についてです。いよいよ最後か!
それではまた次回!