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心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.22(色の知覚)★★

好きな色と聞かれたら

好きな色は何?って聞かれたら

なんて答えますか?

私は決まって青が好きです。

青といっても水色から紺いろから色々とありますが

昔は空色が好きでした。晴れた日の空の色。

大人になってからは藍染が好きになり、藍色

インディゴ、紺色といった濃いめのブルーが好きになりました。

ですので、身につけるものもそっちの色の物が多いですねw


さて、本日のテーマは

「色の知覚」です。人間が色をどのように見ているのか

その仕組みについて学んでいきましょう。

それではまとめの方はじめていくぅー


→色の事を知るにはまず光の事から

色には光そのものの色(光源色)と、光が物体に当たって反射・吸収・透過した際に生じる色(物体色)があります。

まずは光そのものの色から見ていきましょう。

というのは特定の波長を主成分とするものがあります。

そして、その波長によって特定の色を感じさせるのです。

波長長さですのでnm(ナノメートル)という長さの単位で表します。

例えば700nm520nm480nmの波長を主な成分とする光は

それぞれ赤、青、緑の色覚を生じさせます。

こういった光を有彩光といいます。

そして、有彩光の中で特定の波長のみから構成され、他の波長を含まない光を単色光といいます。


一方で太陽光とか蛍光灯はというと

可視光全波長帯を均等に含んでおり、特定の色覚を生じさせない光をもっており

これを無彩光といいます。

太陽光が分かりやすいですね。

太陽は絵とかで描くと赤とかオレンジとかで表現しますが

実際は虹の色7色で構成されていますね。

7つの単色光が太陽光に含まれている(これ以外にもあるとされています。)という事ですね。

以上の事から

光の色というのは混ざれば混ざるほど無彩光(白色光)に近づくという特徴を持ちます。

色でいうと光の三原色といわれる赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の三色光(RGB)は

全て混ざると白になるという特徴があります。

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これを加法混色といいます。

加法混色の場合は明度が増します。


→物体の色そのものについては

先ほども述べたように

その物体が反射する波長成分で決定します。

例えば真っ赤なリンゴは

700nm付近の光のみを反射して、それ以外の波長成分を吸収します。

白色の物体は全ての波長を反射して

黒色の物体は全ての波長成分を吸収します。

色でいうと色の三原色といわれる

シアン(Cyan)・マゼンダ(Magenta)・イエロー(Yellow)三原色の混合比によってあらわすことができます。

絵具やインキ、フィルターなどの物体色は光を吸収する性質を持ち、そのため透過率が下がり暗い色になります。

全て混ぜ合わせるとになるという特徴があります。

プリンタ等で印刷する場合は、完全な黒を再現できないため

上記の三原色にブラック(K)をいれて

CMYKで印刷色を表現します。

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これを減法混色といいます。

減法混色の場合は加法混色とは逆に明度は下がります。



→知覚される色の属性について

知覚される色の心理的な属性は三次元になります。

(画像はいちあっぷbyMUGENUP様のブログより借用)

色相→色の見え方(赤・緑・青)色の違い

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彩度→色の鮮やかさ(純度ともいう)、ビビットな色か落ち着いた色か

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明度→色の明るさ、明るい=白に近づく 暗い=黒に近づく

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→色覚のメカニズムに関する仮説について

色覚のメカニズムに関する仮説は以下の2つの仮説がもとになっていました。

①三色説 

②反対色説 

です。

三色説とは

色覚に関するヤング‐ヘルムホルツの学説で

赤・青・緑の三色の感覚に相応する三種の組成子が網膜に存在すると仮定し、波長によって各組成子が様々な程度に興奮する結果、あらゆる色彩の感覚が生じるとした(コトバンクより)」

三色説は混色の事実を表す仮説となります。


一方反対色説とは

1878年にエバルト・ヘリングによって提出された色の知覚機構理論です。

対比,残像などの現象をもとにして,網膜に3種の対をなす視物質があると仮定し,これらの光に対する生化学的な反応に基づいて色覚が成立するとみなす。

3種の視物質(拮抗する組み合わせ)は白-黒物質,黄-青物質,および赤-緑物質と名づけられ,それぞれ異化によって白,黄および赤の感覚を生じ,同化によってそれぞれ黒,青および緑の感覚を生じると考えられた。

以上のようなことから,この説は反対色説とも呼ばれ,また,赤,黄,緑,青を四つの基本色と想定するので,四色説とも呼ばれる。(以上コトバンクより)

拮抗する色の検出チャンネルとそのチャンネルごとの出力の組み合わせによって色を知覚すると考える説です。

反対色説色残像の現象を説明するのに使われます。


現在ではどちらの説も根拠が認められていることから

異なる情報処理段階で統合した

段階説が主流となっています。


→本日の内容‐箇条書きまとめ

・特定の波長帯を成分とする光を有彩光という

有彩光の中でも特定の波長のみで構成されるものは単色光という

太陽光、蛍光灯無採光

無彩色特定の色覚を感じない

加法混色に基づく

加法混色明度が上がる

物質色減法混色に基づく

減法混色明度が下がる

・色の属性は、色相彩度明度の三次元

・色相は色の違い、彩度は鮮やかさ、明度は明るさを表す

・色覚のメカニズムは三色説反対色説の2つある

・三色説は赤、緑、青

・反対色説は赤-緑、青-黄、白-黒の拮抗色の組み合わせ

・現在はどちらの立場も統合した段階説


以上、本日は色の知覚についてまとめました。

次回は形についての知覚です。

とても面白い分野ですので是非楽しく学んでいきましょう。

それではまた次回!

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