心理学検定キーワード第6章【神経・生理】6.2‐2(脳の構造と機能②:視床、視床下部、延髄、小脳 後編)★★★
本日は脳の構造と機能後編
前回は視床と視床下部についてでした。
キーワードがたくさん出てきましたが
黒文字を抑えるだけでまずは大丈夫だと思います。
正直、深堀すればするほど沼にはまりますので
テキストと問題集、一問一答以外の問題以外は最後余裕があったらでいいかと
これは何回か言ってることですんでw時間と気力に余裕がある人だけ深堀すればいい事だと思います。
それでは、今回の内容に入っていきましょう。
今回は中脳から延髄、小脳となります。
先に前回と同様の図を入れておきますので
確認しながら見ていってください。
→脳の構造と機能:中脳
中脳は視床下部と視床の後方に位置しています(上図参照)
中脳背側部には四丘体と呼ばれる4つのコブ状構造があります。
吻側の2つが上丘:視覚の中継核
尾側の2つが下丘:聴覚の中継核
となります。
中脳の中心には第三脳室と第四脳室を結ぶ中脳水道があって
その周りを中脳中心灰白質が取り囲んでいます。
この腹側領域はセロトニン作動性ニューロンが密集する縫線核や
ドーパミン作動性ニューロンの起始核である黒質があります。
縫線核とは
中脳と延髄にある神経核群の総称のことをいい
いずれの縫線核もセロトニン作動性ニューロンを豊富に含みます。
中脳から腹側部から延髄にわたる領域は
神経細胞の間を網目状に有髄繊維がはしっており
白質とも灰白質とも区別がつかないため網様体と呼ばれます。
→脳の構造と機能:延髄
延髄は脳の最も尾側にある構造で、呼吸や循環、消化など生命維持に直接関わる機能を調節している部分です。
また、嘔吐や嚥下、唾液分泌などの機能を調節しています。
→脳の構造と機能:小脳
小脳の重量は脳全体の10%といわれていますが
小脳のニューロン(5種類)は脳全体の50%といわれ、非常にたくさんのニューロンを含んでいます。
小脳は層構造で
外側より分子層、プルキンエ細胞層、顆粒細胞層の3層からなる皮質で構成されています。
プルキンエ細胞層にはプルキンエ細胞と呼ばれる大型の細胞体が一層に並んでいます。
小脳の入出力に関して重要なのが
小脳からの出力がプルキンエ細胞の軸索のみであるという点
これだけおさえればオッケー。
小脳の役割は
歩行など運動機能の統合、姿勢反射と考えられてきた中で
最近では高次脳機能を含む脳全体の機能を調節するのに重要な役割を果たしていると考えられるようになってきました。
以上、本日は脳の構造と機能の後半でした
次回は脳の構造と機能の③大脳基底核、大脳辺縁系となります。
構造と機能は⑤までありますので多いですよねw
それだけ脳の構造と機能が複雑って事ですよね。
必要な部分だけ先に抑えていけば何とかなると思います。
それではまた次回。