心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.4-1(強化と罰前半)★★★
ここクリアできたらかなり大きい!
この単元では強化と罰で4つのパターンの説明をするのですが
最初は本当にちんぷんかんぷんでした。
個人的には丸暗記はしてほしくない所なんですが
最悪覚えるしかないってのもありかなと思います。
なんでこんなややこしい事するんだろうかと思いながら勉強してましたが
ある時にいきなり理解できるようになりました。
まあ、そんなもんです勉強なんて。
例を屈指して少しでも理解してもらえるようにしますので
ぜひ、しっかり読んで頭に入れてください。
それでは、本日もまとめのほうはじめていくぅー!
→強化と罰の前提と4つのパターン
まず前提として押さえておかないといけないのが
本日の強化と罰の話は
オペラント条件付けで用いるものだという事です。
古典的条件付けの話ではありませんので注意してください。
オペラント条件付けの反応と結果の随伴性が
・反応すれば刺激が与えられる
・反応すれば刺激が除去される
という2つがあって、刺激には
報酬刺激と嫌悪刺激の2つがありますので
組み合わせて計4つあるということです。
①正の強化
②負の強化(逃避学習・回避学習)
③正の罰
④負の罰(オミッション)
の4つです。
4つを完璧に区別し、問題が出てもすべて判別できるようにならないといけません。
そのためには、強化と罰および、正と負について整理すると非常に話がスムーズに進みます。
後はそれを組み合わせて例に当てはめて覚えればおしまいです。
まずは強化と罰について
このポイントはずばり
強化が良い反応(行動)の出現率を増やすこと
罰が悪い反応(行動)の出現率を減らすこと
です。もうこれだけです、ハイw
結局話をややこしくさせている理由が。
強化をそのまま強化刺激を与えると考えてしまう事
罰をそのまま嫌悪刺激を与えると考えてしまう事です。
そうすると普通に間違いますので
上記のポイントの視点で考えてください。
次は正と負について
このポイントは刺激(報酬・嫌悪)が
正(+)→与えられる
負(-)→除去される
の違いです。これだけ。
ということで、後は4つのパターンに当てはめて考えましょう。
わかりやすくするために子供のしつけを例に考えます。
良い行動=お手伝い 悪い行動=危険な行動
を前提として
①正の強化について
正→刺激を与える
強化→良い行動(お手伝い)を増やす
ということになりますね。
後はどちらの刺激を与えるかということになりますが、どうでしょうか??
普通は報酬ですね。
まとめると
・お手伝いをしてくれた(良い行動)
・ほめる=報酬の刺激を与える(正)
・お手伝い(良い行動)してくれる回数が増えた(強化される)
となります。
②負の強化について
負→刺激をなくす
強化→良い行動(お手伝い)を増やす
となります。
お手伝いを増やすために無くすことは何でしょうか。
嫌な事ですね。
まとめると
・お手伝いをしてくれた(良い行動)
・禁止にしていたゲームを許す=嫌悪刺激を無くす(負)
・お手伝い(良い行動)してくれる回数が増えた(強化される)
③正の罰について
正→刺激を与える
罰→悪い行動(危険な行動)を減らす
ですね。
子供が悪いことをしたら、親は何をするでしょうか?
普通怒りませんか?
ここでいう刺激は子供に対して怒るという嫌悪刺激です。
まとめると
・入ってはいけない危険な場所に入った(悪い行動)
・めちゃくちゃ怒る=嫌悪刺激を与える(正)
・危険な場所に入る(悪い行動)をしなくなった(罰)
④負の罰
負→刺激を除去する
罰→悪い行動(危険な行動)を減らす
です。
危険な行動を減らすために除去する刺激とは?
報酬を無くすということですね。
つまり
・入ってはいけない危険な場所に入った(悪い行動)
・お菓子1週間無し=お菓子という報酬刺激を無くす(負)
・危険な場所に入る(悪い行動)をしなくなった(罰)
ということになります。
以上4つのパターンについてまとめました。
特に、罰(嫌悪刺激)を用いてしつけなどをする場合は注意点が必要です。
以下何点か注意点をあげておきます。
・罰(嫌悪刺激)は一時的な効果になりやすい
・罰はだんだん効果が弱まるので、より強度の高い罰を与える必要がある
・罰に対して攻撃的な反応が生じる場合がある
・罰の内容によっては倫理的な問題が生じる
・罰は望ましくない行動に対しては有効だが、望ましい行動に対してはあまり有効でない
文章で説明したので一発で理解するのは難しいかもしれませんので
本日のまとめを図にしました。
小さい場合は拡大してください。
これだけでいい気がしますw
本日はとにかくこの4つを理解したうえで頭に入れることをテーマにまとめました。
次回は、強化と罰の後半
この理論を使ったいろんな説、いろんな原理を紹介します。
人と説がたくさん出てきますので要チェックです。
それではまた次回