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心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.15-(ドイツ心理学の展開)★★

ドイツのイメージって車とか、クラフトマンな感じ

ドイツのイメージって何かありますか?

私はサッカーやってたので、まずブンデスリーガが頭に浮かぶんですが

それ以外にも

ポルシェ、BMW、アウディ、メルセデスワーゲン等の欧州車の代表ブランドがあったり

あー後ビールw

飲みやすさ重視で、ヴァイツェンとかドルトムントのビールが好きです。

そして、何よりドイツのものづくりの素晴しさ。

何かにつけて、機能性とおしゃれさが備わってる。そんなイメージ。


一体何のお話?って感じですが。

本日のテーマは

ドイツで展開された心理学の歴史初期編なのです。

医学と言えばドイツ!というイメージもあるかもしれませんが

心理学がどのように展開されていったのか。

重要人物をおさえていきます。


本日も、まとめの方はじめていくぅーー!!


→世界最初の心理学実験室を作った人、ヴント

まずはヴント(Wund,W.)

この人は既出の(1.13生理学の影響)

デュボア=レイモンの研究を手伝ったり

ヘルムホルツの助手をしたりしていました。

ヘルムホルツの感覚生理学の知見を含んだ自身の著作として

「生理学的心理学綱要(1874)」があります。

ヴントは医学部出身です。そこから心理学へどのような流れで進んだのか

以下略歴です

ハイデルベルク大学医学部→ベルリン大学でデュボア=レイモンの手伝い

→ハイデルベルク大学でヘルムホルツの助手→ライプツィヒ大学で心理学教える。

こんな感じです。

もともと学生時代に生理学を学んでいて、早くから心理学に興味をもっていたみたいですね。

生理学的心理学という言葉ですが生理学心理学両方含んでますね。

これは刺激に対する反応が

生理学→刺激の外部への反応

心理学→刺激に対する内部の経験

2つあって、このどちらも重視しようとする考え方だったからです。

また、生理学的という言葉には実験の際の機器を使うと意味もあって

実験心理学と言い換えられています。


そして、1879年世界最初の心理学実験室を開設しました。

といっても、建物を新たに作ったというよりは

自分が授業で実験の演習をしている場所を実験室って呼んだ感じですね。

ヴントの実験は

内観法を用いた反応時間研究でした。

この内観法は後に説明する事になる日本で作られた心理療法の内観法とは全く違う物ですので注意。


また、ヴントの心理学の体系は上記の

実験心理学

に加えて

民族心理学

の2つにありました。

この2つの体系をどう分けたかというと単純に

実験できるできないかです。

つまり、言語理解ができる健康な大人

実験心理学の分野でがっつり機材使って実験を。

それ以外の子供や動物に対しては

民族心理学を提唱して、社会的文化的な分析を行いました。

民族心理学は、文化心理学とも呼ばれます。


→ヴントの実験心理学以後

ヴントと異なるアプローチを打ち出した心理学の学派がドイツにいくつか現れました。

その代表がブレンターノ(Brentano.F.)です。

ブレンターノは心理現象を

内容作用に分け

内容を研究するのが現象学

作用(課程)を研究するのが心理学としました。

そして、作用をさらに

表象(知覚)、判断(評価)、情緒(愛憎)の3つに分けました。

絵を観るという事を例にすると

観るというのが作用

観られている絵内容であるとしました。

観るという作用が内容である絵に向けられているということを

志向性という言葉をつかって説明しました。

つまり

作用は単独では存在できず

その作用の向けられるべき内容(対象)を含んでいます。

したがって、意識には志向性があり、対象は志向的に含まれると考えました。


ブレンターノ弟子として

フッサール(Husserl,E)志向性の部分を中心に分析しました。

また

シュトゥンプ(Stumpf,C.)はブレンターノの現象学の影響を受けその後のゲシュタルト心理学者に受け継がれました。


ブレンターノ影響を別の形で表したのが

ヴュルツブルグ学派です。

この学派の中心人物は

キュルペ(Kulpe,O.)という人で

ヴントの弟子でもあります。

ヴント

「実験室では思考過程とかレベルの高いものは研究できん!」

と考えましたが

キュルペ

「いや、できる!思考とか意志とか、高等精神作用の実験的研究という新しい分野を開拓するぞー!!!」

という事で

初めて思考の実験的研究をしました。


→誰もが知っている忘却曲線のあの人

同時期に活躍したドイツの心理学者で超有名な人がいます。

ヘルマン・エビングハウス(Ebinguhaus,H.)です。

そう、忘却曲線を発見した、記憶研究の先駆者的存在です。

著書として

「記憶について : 実験心理学への貢献」(1885)

があります。

エビングハウスの記憶の研究では

無意味綴りという無意味な音節を使いました。

母音を子音2語で挟んだ意味の無い音節です。

「yof」とか「saj」とかです。

これを暗記するように被験者に指示して研究したんですね。

また、節約率という

最初に覚えてから再学習するまでの時間によって

どれだけ覚える時間が節約されるのかというのを計算しました。

一旦覚えてから時間が経てば経つ程

もう一度覚え直すのに時間がかかりますから

当然、節約率は低くなりますね。

注意しなければならないのは

節約できた割合を出しているのであって

忘れてる率覚えている率を出しているのではないという事です。


あ、そうそう

エビングハウスの有名な文章がありまして

「心理学の過去は長いが歴史は短い」

という名言を残しております。

これはどういう解釈をしたらいいのかは良くわかりませんが

心理学の前身である哲学や生理学を含めると非常に長い過去があるのは間違いないですね。

ただ、心理学が学問として独立してからまだまだ歴史は浅いという事でしょうか。


エビングハウスの記憶実験についての記事はまた別に書きたいなとおもいました。


さて、本日はドイツ心理学の展開についてまとめましたw

まだまだ、説明が浅い部分もあるかもしれませんが、少しでもイメージしやすいようにこれからも頑張って行きますので

是非、好きとフォローお願い致します。

それでは、次回のまとめで。









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