心理学検定キーワード第8章【産業・組織】8.9(組織行動)★★
御社の社風に惹かれましてって一回は言うてみたい
というか、いまだに面接でこのフレーズ通用するんかなw
言葉を変えて、職場の雰囲気だったり、会社の価値観的なところを志望動機として伝える感じかな。
さて、前回約半年ぶりのまとめ復活で
エンジンはまだまだかかっておりませんが
本日は〈組織行動〉という内容でやっていきたいと思います。
→官僚制組織と人間性疎外感
官僚制組織というのは
支配と服従を基本とする階層的な構造をもつ組織で
目的の達成に向けて明確に定められた規則と権限に従うものです。
イメージとしてはかなり厳しい、お堅い感じですよねw
支配と服従を基本とするので
その組織にいる人間の自由度って低そうじゃないですか?
成員間の意思疎通や個人の裁量の余地が少なくなるので
過度な官僚制組織では没個性感や人間性疎外感を引きおこすといわれています。
「自分って何のためにこの組織にいるんだろう」みたいなw
現代の目まぐるしく変化する環境において
上記のようなお堅い、柔軟性の少なそうな組織では対応が難しいとおもいます。
そこで組織自体も機能や有効性を改善して
常に変革を求めていくことが必要になっていきます。
そのための計画的・継続的努力を
組織開発(Organizational Development:OD)といいます。
組織開発の特徴として
制度や機構にとどまらず
組織成員への積極的な働きかけによって、組織風土や組織文化の変革(これを組織変革という)を目指すことです。
ここで組織風土という言葉が出てきましたが
組織風土、組織文化、社風の違いにちょっと触れてみたいと思います。
・組織風土→組織成員によって実感される、その組織に特徴的な思考様式や行動規範
・組織文化→成員の間で共有される信念や価値観
・社風→上記2つよりもラフな感じで、会社の雰囲気、空気感のようなもの
(以上、共育塾のブログから抜粋)
→個人と組織の適合
近年は組織の示すべき価値観が、個人の価値観と一致するかに注目されています
これはP-Oフィットという個人と組織の適合の問題でもあります。
個人と組織の適合が高まれば
職務満足や組織コミットメントが高まるというのも想像がつきますね。
→複雑化する組織に必須なコミュニケーションの重要性
組織が拡大化して複雑化してくると
組織内でのコミュニケーションがより重要になってきます。
意思伝達をスムーズに行う役割を担う人が無茶苦茶重要なわけです。
リッカート(Likert,R.)はその役割を担う人を
連結ピン(linking pin)と呼び
組織の各階層で連結ピンが役割を果たすことで
成員間の円滑な意思疎通やコミュニケーションが促進されると考えました。
また、リッカートで重要なのが
マネジメント・システム論で
システム4が有名です。
これは組織のシステムを
①システム1「独善的専制型」
②システム2「温情的専制型」
③システム3「協議的管理型」
④システム4「集団参加型」
の4つに分けたもので
このうちシステム4「集団参加型」を採用している組織の業績が最も高いとしています。
→異文化間コミュニケーション
組織のグローバル化に伴って
近年では異文化間コミュニケーションが重要になっています。
文化人類学者のホール(Hall,E.T.)は
コンテクスト(文脈)→生活習慣や価値観、文化的な背景などの手がかり
と定めて
コンテクストを共有する度合いが高い(ハイコンテクススト)
コンテクストを共有する度合いが低い(ローコンテクスト)
の間では人々の思考や行動も異なり、組織行動にも違いが出てくると考えています。
以上、本日は組織行動についてでした。
次回は安全人間工学について
それでままた次回!