心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.15(記憶の発達)★★
新しいものには目が無い私です
どうもクローンです。
わたしは、とにかく新しいものがスキで、ミーハー心満開なのですが
その一方で、「あ、なんか違うな」と思ったら
すぐに別のものにベクトルが向きますw
よく言えばアンテナが立っていて、好奇心旺盛
悪く言えばただの飽き性、続かない奴ですねw
個人的にはこの性格は気に入ってます。
いろんな知識や体験を積極的に取り込めるからです。
といったところで本題に行きましょうか
本日のテーマは
記憶の発達
あまり試験では見られないのですが、基本的な単元ですので最低限の内容だけ抑えていきましょう。
それでは、まとめの方はじめていくぅー
→慣れ、馴化について
慣れ、馴化とは何ですか?って事なのですが
それを説明するための実験をした人がいます。
マーチン(Martin,D.W.)という人がそうです。
生後2,3ヵ月半と5か月の乳児に図形を見せて、乳児がそれを注視する時間を調べました。
そして、次の日に再度同じ図形を見せるとどうなったかというと
明らかに注視する時間が減ったといいます。
このことから
人間は以前に見たものには興味を示さず、注視する時間が短くなります。
このことを、慣れ、馴化と呼びます。
→記憶の発達の3分類について
記憶の発達は3つに分けられます
①記憶容量
②記憶方略
③メタ記憶
です。
①記憶容量はPCでいうHDDとかSSDでしょうかね。
数列を1秒に1数字読み上げて何桁の数字まで再生できるかというテストにおいて
平均値ですが4~5歳が5ケタ
12歳で6ケタ、成人で7ケタ(マジカルナンバー7ですね)
となります。
このような記憶容量をメモリースパン(記憶範囲)と呼んでいます。
②記憶方略は
簡単にいうと記憶の仕方です。工夫ですね。
どのようにして覚えるのかという事です。
フラヴェル(Fravell,J.H.et al)さんとかは
7歳くらいの子供は覚える時に初歩的な方法であるリハーサル(繰り返し)をよく使うよと言っていますし
モエリー(Moely,B.E et al.)さんとかは
10歳とか11歳とかになると関連のある情報をまとめて覚える工夫をするよといっています。
③メタ記憶については
2.9「記憶の区分」で何かというのを説明してますので、良かったらそちらを確認してください。
簡単にいうと、その内容が自分の記憶の中にあるかという知識の事です。
②の記憶方略との関係で
覚える情報に応じて方略を使い分けるためには、記憶を制御する機能であるこのメタ記憶が必要になります。
→ドゥマリーとフェロンの記憶テスト
ドゥマリー(DeMarie,D)とフェロン(Ferron,J.)は
5~8歳の低学年児童と8歳~11歳までの中学年児童に対して
様々な記憶テストを行いました。
そこで、記憶容量、記憶方略、メタ記憶の関係を検討しました。
その結果
・学年に関係なく、記憶成績を決めるのは記憶方略であるということ
・低学年児童はメタ記憶の影響はほとんどない
・中学年児童はメタ機能の役割が大きい
という事でした。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・マーチンの分析により慣れと馴化がわかった
・人間は一回見たものは、次はそこまで長く見ない
・記憶の発達は記憶容量、記憶方略、メタ記憶の3つ
・数字を暗記させるテストからメモリースパンがわかった
・7歳くらいの子供は、覚えるのにリハーサルを多く使う
・10歳くらいの子供は情報を関連付けて覚える
・記憶方略にはメタ記憶が必要
以上、本日のまとめでした。
次回はパターン認識のメカニズムについてです。
それではまた次回に!
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