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心理学検定キー7ワード第5章【臨床・障害】5.2(心的装置論)★★
5.1より先にこっちの方を見てもらった方がいいかも
といっても、先に見てる人もいると思うので
そういった方は、今回のまとめを見た後にもう一度サラッと見てもらえればより理解が深まるかと思います。
それではサクッと本編に行きましょうか
→心的装置とは何か
心的装置というのは
フロイトが心的現象を理解するために最初に提起したモデルの事で
意識・前意識・無意識から構成されていました(これを局所論という)が
1923年に
心は自我(ego)、エス(Es,idイドともいう)・超自我(Super ego)の3構造で
それぞれが分化して働いていると想定するようになりました
これが局所論に対する構造論です。
構造論は第二の局所論といわれ、物質的場所や形を持たない擬人化された構造が仮定されています。
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→心的装置の自我について
ここからは構成要素の一つの自我についてみていきます。
自我とはフロイトがわたし(Das Ich)と名付けたものが由来となっています。
外界を知覚し自己概念やわたくし意識に関するもので、意識されるものとされないものとの両方にかかわる調整的機能を持ちます。
外的世界や超自我との関係を維持しながら本能衝動の満足を達成する重要な役割を担います。
自我は外界・エス・超自我に仕えて
それぞれの注文と要求を調和させようと苦労しているといわれます。
→心的装置のエス(イド)について
エス(イド)はドイツ語でEs、英語のitのことをいいます。
特徴としては
・無意識の内容物がほとんどである
・自我の対立物
・エスが占める空間は自我や前意識よりもはるかに大きい
というものがあります。
→心的装置の超自我について
超自我とは
幼児期に心の中に取り込まれた親のイメージを原型とするもので
自我に対する監視役です。
自我・エス・超自我の境界は、意識・前意識・無意識の構造について仮定されている境界ほど厳密ではないとされています。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・フロイトが心的現象を理解するために心的装置という心のモデルをつくった
・局所論は意識・前意識・無意識から構成
・構造論は自我・エス(イド)・超自我の三層構造
・自我は外界、エス、超自我に仕える
・エスは無意識の内容物がほとんど
・エスが占めている空間は自我や前意識よりはるかに広い
・超自我は幼児に取り込まれた親のイメージが原型で自我に対する監視役
以上、本日は心的装置についてでした
次回は自我の防衛機制です。
それではまた次回。