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心理学検定キーワード第6章【神経・生理】6.4‐2(脳の構造と機能④:大脳新皮質と感覚処理 後半)★★★
足元ジーン、空気キーン
まだまだ寒いですが、やっと10℃を超えそうな予報です。
勿論住んでいる所で全然違うでしょうけど
私が住んでいる京都では寒さの感じ方が一味違いますw
盆地特有の底冷えです。
寒い空気がたまって足先から刺すような寒さが襲います。
そのくせ、他府県では雪が積もっているにも関わらず
雪が降らないなんてこともあります。
もう何十年と住んでいるので慣れっこですが
毎年耳がちぎれそうになるくらい寒くなるのですw
早くあたたかくなって桜を見に行きたいですねー。
さて、本日は前回の後半戦。
感覚処理の視覚についてです。
それでは早速行きましょうか。
→脳の構造と機能:視覚‐桿体と錐体・視交叉
網膜に投影された光の刺激は
網膜上に並ぶ※1錐体と桿体という光受容細胞に検知されて、信号は双極細胞を介して視神経細胞に伝えられ、脳に送られます。
これらの細胞の並びはほぼ直列ですが、水平細胞やアマクリン細胞が横のつながりを形成していて、網膜レベルでも信号の演算が行われています。
※1錐体と桿体について
錐体:光の三原色の赤青緑に反応し、色の識別を行いますが、光感受性が低いので、薄暗闇ではほとんど色を識別できません
桿体:色を認識できないですが、光感受性が高いです
視野中心部に錐体細胞が多く分布、周辺部に桿体が多く分布している
という特徴があります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72919434/picture_pc_2989d1d9a804c47c98da3f446a339a4c.gif)
外界の信号は水晶体のレンズ機能によって
右視野→それぞれの眼球の左網膜上
左視野→それぞれの眼球の右網膜上
に投影されます。
そして、左右の眼球の左網膜信号は左半球の外側膝状体に
右網膜信号は右半球の外側膝状体に送られます。
ややこしいですがw
そうなると何が起こるかというと
それぞれの眼球からの信号の半分だけ左右入れ違う視交叉という事がおこります
外側膝状体は6層の構造があり
146は反対側、235層は同じ側の網膜の信号を受けています。
膝状体の主たる出力先は
後頭葉の一次視覚野(線条皮質、V1)でごくわずかな信号が上丘へと伝えられます。
このV1は受容野と呼び、V1より高次の視覚野(V2,V3,V4)に進むほど広くなります。
→脳の構造と機能:視覚‐視覚情報処理
視覚情報の処理は
V2から背側経路と腹側経路の二手に分かれます。
背側経路はV2背側部からV3、MST、MTを経て頭頂葉につながります。
MT野の神経細胞はほとんどすべて物体の運動の方向性に対して選択性をもっていて
運動知覚に重要な役割を果たします。
また、MST野には放射状の動きや回転運動に選択性を持つ神経細胞が存在します。
この両者の神経細胞のはたらきにより
複雑な動きの知覚をしています。
頭頂葉は空間視にかかわるといわれており
物体の配置や運動が統合されています。
片側頭頂葉の損傷によって半側空間無視という症状が生じてしまいます(下図)
![](https://assets.st-note.com/img/1645659919613-ygTmKGyIk5.png?width=1200)
見本という原画に対して
右側頭頂葉損傷により、花の左半分を無視した絵を描くことになります。
視野が欠損しているのではなく、物体の片側無視するという事です。
一方、腹側経路は
V2腹側部からV4、TEO、TEへとつながります。
TEO野、TE野は下側頭葉視覚連合野で物体の形態認識に関わっています。
この領域には顔の刺激に特に強い反応をしめす細胞がサルの研究からわかって
ヒトでは視覚野の脳卒中によって相貌失認症(顔の識別が困難)が生じるケースが報告されており
ヒトでも同様な細胞が存在すると考えられています。
以上、本日は脳の構造と機能④の後編でした。
次回は構造と機能の最後になります。
それではまた次回。