心理学検定キーワード第8章【産業・組織】8.10(安全人間工学)★★
蚤の市はセンスだらけ
京都の岡崎公園で開催される月一回の蚤の市
「平安蚤の市」にいってきました。
フリーマーケットではなく、蚤の市という名前がポイントで
出店するには「古物商許可証」が必要で(確か)
骨董、着物、はたまたUSの古いおもちゃなどがわんさかとそろっています。
コーヒーや食べるもののブースも充実していて
朝9時~16時まで、一日中いても飽きない
そんな空間でした。
因みに私は30分で帰りましたw
だって、だって
センスが爆発しすぎてるんですもの。
あらゆるものがおしゃれ過ぎて、気分が高ぶりすぎて
ちょっとこれは持たないなという事で。
次はもうちょっと体制と整えて臨みたいと思いますw。
本日は安全人間工学という内容です。
3つの設備設計が重要なのと
ユニバーサールデザインとバリアフリーの違いだけは完璧にしておいた方がいいと思います。
それではやっていきましょう。
人間工学と2つの源流について
人間工学という言葉は
英語のhuman engineeringを訳したもので
その定義は、国際人間工学連合(IEA)によると
とされています。
分かりやすくいうと
ここでのポイントは
・人間が使いやすいものや環境の設計
・正しく効率よく動くことで、事故やミスを減らす
という観点です。
人間工学には2つの源流があります。
1つがヨーロッパを起源とする
エルゴノミクス(ergonomics)で
ergon(仕事や労働)とnomosu(自然の法則)に由来します。
2つ目が米国を中心とした
ヒューマンファクター(human factors)です
最近はこの2つの境界が無くなりつつあり
いずれも人間中心設計という原則に基づく流れになっています。
マンマシンインターフェイスと3つのコンセプト
マン(人間)マシン(機械)インターフェイスというのは
です。操作する人間と操作される機械との相互理解というところでしょうか。
ノーマン(Norman,D.A.)はこのマンマシンインターフェイスにおいて3つの重要なコンセプトがあるといっています。
①知覚されたアフォーダンス:対象物から提供される情報に基づいて、それをどのように使う事が可能か、操作の決定を促す基礎的な特徴
②フィードバック:人間の操作に対して、操作情報を確かに受け取ったという機械側からの反応
③対応付け:機械の操作と機能の対応が直感的に理解できること
この3つが重要です。
安全人間工学と設備設計
自動化が進む技術システムの安全問題を人間工学的アプローチによって解決するため
2つの設備設計が重要になります。
①フールプルーフ(fool proof):人間が設計意図と異なる操作をしたときでも、危険な状況を招かないあるいはそもそもそういった操作ができないように配慮して、設計の段階から対策を講ずるという考え方
②フェールセーフ(fail safe):機械の一部に故障が発生して本来の機能が果たせなくなっても全体が致命的な障害を被らず、確実に安全側に働くように制御する設計思想
上記のように人間の操作ミスや機械の故障を安全に処理するためにどんな場合でも機械を止めるという考え方をしてしまうと
航空機などは墜落してしまうのでw
安全を確保するために主要な機能はしっかりと維持されていなければなりません。
こういった故障や誤動作が発生しても機能が維持される設計思想は
フォールトトラレントといいます。
ユニバーサルデザインとバリアフリー
ユニバーサルデザインは
メイス(Mace,R,L.)によって誰もが生活しやすい環境を実現するために斉唱されたものです。
ポイントは、誰もがというところ。
それまでは
バリアフリーという概念によって
機能低下によって能力障害が生じ、目的の行動が遂行できない障壁を除去する対策がとられていました。
これに対してユニバーサルデザインは
障害の有無、老若、男女、人種、体型、言語や文化の相違などを問わない
あらゆる特性にも起こりうる障壁を除去する方策
という事になります。
ユニバーサルデザインの7原則として
①公平な利用
②利用における柔軟性
③単純で直感的な利用
④わかりやすい情報
⑤間違いに対する寛大さ
⑥身体的負担は少ない
⑦接近や利用に際する大きさと広さ
があり、メイスの7原則と呼ばれています。
以上、本日は安全人間工学についてでした!
次回は組織の安全文化とリスクマネジメントについて
それではまた次回!