心理学検定キーワード第8章【産業・組織】8.8(仕事への動機づけ)★★
半年以上お休みしてました
なかなかブログを書く気が起こらなくて
半年以上お休みいただきました。
200記事程ほぼ毎日書いてましたが
ある時を境にパタッと途切れてしまうw
これが、習慣のおそろしさでございます。
すなわち、習慣化は非常に時間はかかるのに
それを解くのは一瞬という事です。
そこからまた習慣化を取り戻すのに時間がかかりますね。
まあ、2022年も佳境に入りましたのでぼちぼち続けていきます。
本日は仕事への動機づけという事で
以前にも紹介した内容をより詳細にって感じです。
それでは本編いきましょう。
→そもそも動機づけって何?
動機づけというのは
ある目標に向けて行動を引き起こし、その行動を維持し、達成に向かわせる一連の活力の事です。
仕事の場面においては
仕事への意欲がどのようにして生まれるか、どのように方向づけられるのか等があります。
→動機づけの理論的アプローチ1(内容理論)
動機づけの問題を探る理論的アプローチには種類があります。
人を動機づけるものや
何が個人の行動に活力を与えるのかなど
動機づけの源泉をたどろうとする一連の理論のことを
内容理論と呼びます。
内容理論に含まれる理論で重要なのが以下です。
・マズローの欲求階層説→組織従業員の管理施策に影響
また
・マグレガーのX理論、Y理論
・アージリスの未成熟‐成熟理論
の2つが欲求系組織理論として発展しました。
そして
・アルダファー(Alderfer.C.P.)のERG理論
ERGとは
生存(Existence) 関係(Relatedness) 成長(Growth)の3階層。
・マクレランドやアトキンソンの達成動機理論
・ハーズバーグの動機づけ‐衛生要因理論(2要因理論)
なども内容理論の系譜につながるものです。
→動機づけの理論的アプローチ2(過程理論)
動機づけの源泉に迫ったのが内容理論であるのに対して
動機づけがなぜ、どのように変化するのかに注目するのが
過程理論です。
代表的な過程理論として
ヴルーム(Vroom.V.H.)の道具性期待理論があります。
【期待】という認知的な概念を基本として動機づけの過程を探ったこの理論は
3つの変数を組み込み、それぞれ
①期待(Expectancy:E)→ある特定の行為がある特定の結果につながる確率についての、つかの間の信念
②優位性(Valence:V)→ある特定の結果に対して感じる魅力の度合い
③道具性(Instrumentality:I)→一次結果を得ることが二次結果をもたらす手段として役立つ見込み
の意味を持ちます。
この上記の変数を用いて、ブルームは
動機づけ(Force:F)=E×Σ(V×I)の公式で、組織従業員の動機づけを数量的に把握することを試みました。
また、ヴルームのモデルを修正したものにロウラー(Lawler.G.E.)のモデルがあり
期待概念を努力(Effort:E)することが業績(Performance:P)につながるという
〈E→P期待〉と
その業績が成果(Outcome)につながるという
〈P→O期待〉に分けて考えています。
上記以外では
ロックとレイザム(Locke,E.A.&Latham,G.P.)によって提唱された
目標設定理論も過程理論の系譜に属するもので
目標管理制度の理論的背景となる代表的な動機づけ理論の1つです。
→動機づけの理論的アプローチ3(外発と内発)
動機づけの理論的アプローチとして
外発的、内発的に分けるというものがあります。
例えば
お金が良い、人から褒められるなど外的報酬によっておこる動機づけは
外発的動機づけ(Extrinsic motivation)と呼ばれます。
これに対して
やりがいや自分自身の成長など内的な満足感によって生まれる行動への動機づけは
内発的動機づけ(intrinsic motivation)と呼ばれます。
内発的動機づけについては
デシ(Deci,F.L.)が
その本質を有能さと自己決定の感覚であるとして
外部からの報酬や特典が無くても、有能さと自己決定間を実感できる場合には行動への動機づけが高まることを示しました。
自己決定間という部分でいうと
仕事に対しての裁量権があるという事が例として挙げられると思います。
勿論、裁量権が高い(多い)という事はそれだけ仕事ができるとことですし
有能でないと裁量権(自己決定感につながるもの)がある仕事には就けないってことですよね。
一方で
どれだけお金が良くても、人というのは内発的な動機づけが損なわれていきます。
仕事自体の面白さや成長感を味わうことがとても大事だという事ですね。
→本日の内容まとめ
・動機づけの定義は「目標に向けて行動を引き起こし、その行動を維持し、達成に向かわせる一連の活力」である
・動機づけの源泉をたどるのが内容理論 以下
・マズローの欲求階層説
・マグレガーのX理論Y理論
・アージリスの未成熟ー成熟理論
・アルダファーのERG理論
・マクレランドやアトキンソンの達成動機理論
・ハーズバークの動機づけー衛生要因理論
・動機づけがなぜ、どのように変化するのかを考えるのが過程理論 以下
・ヴルームの道具性期待理論
・道具性期待理論はF=E×Σ(V×I)の公式で表される
・ヴルームのモデルをロウラーが修正した
・ロウラーのモデルは〈E→P期待〉〈P→O期待〉
・動機づけを外発的動機づけと内発的動機づけに分ける考えがある
・外発的動機づけは報酬、昇進、他者からの賞賛など
・内発的動機づけは達成感、成長感など
・デシは内発的動機づけの本質を有能さと自己決定の感覚だといいました。
以上、本日は仕事への動機づけについてでした
次回は組織行動について
無理なくまた始めていきますの、スキ、フォローぜひよろしくお願いいたします。