心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.3-1(行動療法前半)★★
整理の視点がなかなかめんどくさい行動療法
最初にキーワード集を読んだときに、何を言いたいのかよくわかりませんでした。
流れが分かりにくいというか、とにかくキーワードとその説明だけを単発で読まされる感じなので、内容そのものはそこまでは難しくはないと思うのですが
なんせ、整理にしにくい。
よって、問題演習をしたときに視点を変えれられまったく太刀打ちができませんでした。
それでは困るw
ですので、今回のまとめは結構自己流にいじりまくってます。
キーワード集と照らし合わせるとだいぶズレてるかもですが
そこはご了承ください。
では、本日もまとめの方はじめていくぅー!
→まずは行動療法って何なのってところから
心理療法は沢山あります。
それはもう、無茶苦茶ありますw
怪しい自称の療法含めたら数えきれないくらいありますw
行動療法はそのうちの一つで
簡単に言うと
問題となっている行動を減らし、適切な行動(目標とする行動)を増やすことを目的とする心理療法です。
ポイントは行動療法ですので当然「行動」にあります。
客観的に測定可能な「行動」にフォーカスするわけです。
そして、そのベースとなる考え方が
行動理論(行動主義)と学習理論ということです。
行動療法では
問題となる行動は素質ではなく、後天的に学習されたものと考えますので
治療としては再学習
方法として前回説明した条件付けの考え方を用いるということになります。
キーワードが集中して出てきましたが
ここまでのまとめとして行動療法は
・良い行動を増やす、悪行動を減らす目的
・行動にフォーカスする
・行動理論と学習理論がベースになる
・行動は後天的に学習されたもの
・条件付けによって再学習を行う
となります。
以上がベースにあって、ここからは具体的な行動療法の紹介に入っていくのですが
条件付けのどちらに振り分けられる療法なのかというのが問題を解くうえでポイントになりますので、その分け方で説明していきます。
→古典的条件付けに基づく行動療法
以下が古典的条件付けに基づく行動療法です(これ以外にもありますが)
①系統的脱感作法
②フラッディング
③アラームシーツ法
まずはこの3つを抑えましょう。
①系統的脱感作法(不安や恐怖を無くす目的)
考案者は精神科医のウォルピ(Wolpe,J.)です。
特徴として
恐怖や不安を段階的に消去するために
恐怖や不安を低いものから高い順に並べた不安階層表というものをつくりました。
また、リラックスさせた状態にするために
漸進的筋弛緩法(脱感作)を行います。
筋弛緩法は筋肉に力を入れた後に力を抜くことでその抜けた感覚に気付かせるという方法です。
リラックスした状態で、不安階層表の一番低いレベルから連想させて
不安を感じなくなったら次の階層に、不安がまだ残るようであればリラックスさせるを繰り返して一番高いレベルまでもっていく
という方法です。
・不安階層表作る
・まずはリラックスさせる
・階層表の下からイメージ
・クリア→上のレベルへ クリアできない→再びリラックス
これを繰り返すというものです。
②フラッディング(不安や恐怖を無くす目的)
こちらも、系統的脱感作法と目的が同じで
恐怖や不安に対してアプローチする方法です。
違うのは恐怖や不安にさらす強さと時間です。
フラッディングでは
最も不安や恐怖を感じる刺激状況を
十分な時間さらすという方法となります。
例でいうと
「高所恐怖症の人をめちゃくちゃ高い建物の上にあげる」とかw
この方法を行う上での注意点があります。
・被治療者の安全は絶対に確保されていないといけません。
・被治療者が不安や恐怖の状況から逃げられない状況を作る必要があります。
・以上を踏まえたうえで、被治療者の同意が必要となります。
中途半端に行うとかえって恐怖が増しますので
ある意味心を鬼にしてやる方法なんだと思いますw
③アラームシーツ法
これは、夜尿症(おねしょ)の治療に用いられたものです。
マウラー(Mowrer,O)によってはじめられました。
おねしょをする子供のシーツに、尿が漏れるとブザーがなる装置をとりつけて
おしっこが行きたくなると目が覚めるように学習させる方法です。
量が漏れるとブザーがなる(US)
おしっこが行きたくなるのが条件刺激(CS)
目が覚めるのが条件反応(CR)
となります。
このアラームシーツ法は
アルコール依存症患者の禁酒の治療としても用いられることがあります。
以上、本日は行動療法の前半をおおくりしました。
明日は後半、オペラント条件付けの行動療法と
最終のまとめを行いたいと思います。
それではまた次回。
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