心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.16(パターン認知のメカニズム)★★
良くある話「型破りはまずちゃんと型を守ってから」
よく言われることですが
最初から奇抜なことをやる人は沢山おります。
人と違う事、とにかく目立つこと、ルールを守らないこと等
色々とありますが
やはり、ベースとなる考え方は一切ずれない
一般常識等、TPO、コンプラ、当然ですが法律守ること
大前提です。
そのうえで、自分なりの表現をすることが
人を魅了するのだと思います。
さて、本日の内容は
パターン認識のメカニズムです。
まずは、視覚的なパターン認識から説明していこうと思います。
それでは、まとめの方はじめていくぅー
→視覚的パターン認識の2つのモデルをおさえよう!
視覚的パターン認識に関しては次の2つのモデルが代表的です。
①鋳型照合モデル
②特徴分析モデル
①鋳型照合モデルは
人間の長期記憶内に外部の刺激に対する、あらかじめいくつもの鋳型を持っており、その鋳型と入力情報とが照合されるというモデルです。
もともと持っている型に対してはめ込んでいくモデルですが
無限にある情報に対応できるだけの鋳型が果たして存在するのか?
という、合理的でない部分があります。
②特徴分析モデルは
人間の長期記憶内に、外部からの刺激パターンの特徴リストが貯蔵されていて、視覚情報をいくつかの特徴によって構成されたものとしてとらえて認知しようとするモデルです。
特徴分析モデルの中に特に文字のパターン認識の仕組みとして
パンデモニアムモデルというものがあります。
・イメージデーモン→入力された情報のイメージを記録し、符号化する。
・特徴デーモン→垂直線分、水平線分、斜線分などの特徴を、各特徴デーモンが、刺激の特徴を記録する。
・認知デーモン→入力された文字の特徴と、各デーモンが自分の担当する文字の特徴に応じて反応する。
・決定デーモン→どの認知デーモンの反応が最も強かったかを決定し、文字を認知する。
この4つのデーモンの分業システムで認識するとされています。
→ボトムアップ処理とトップダウン処理
パターン認識はボトムアップ処理とトップダウン処理の2つがあります。
代表的なモデルである
鋳型照合モデルと特徴分析モデルは
ボトムアップ処理の認識モデルです。
ボトムアップ処理の特徴は
・個々の要素を処理して全体としての意味が認識される
という事です。
以下の図を見てください。
無茶苦茶よく出てくる図なのですが
上の段、下の段、左から2つ目はどう認識されるでしょうか?
普通に考えれば
上の段→A B C アルファベットのBですね。
下の段→12 13 14 英数字の13となります。
上の段がBなので
下の段も 12 B 14 とはならないはずです。
逆に
下の段が13なので
上の段が A 13 C と認識することはありません。
これは一体何が起こってるのでしょうか?
サイドの文字からその配列を認識した
つまり、周りの刺激配列がパターン認識に影響したという事になります。
この現象を文脈効果と呼びます。
もし、ボトムアップ処理で処理されると、このような知識や文脈で判断せず
あくまでの個々の要素の認識で考えるので
上の段がBなら下の段も同じくBと処理されます。
よって、文脈効果が起こるということは
ボトムアップ処理で処理されるだけではなく、トップダウン処理でも行われるという事です。
トップダウン処理は
知識の影響を反映しますので、単語の中にある文字の認識の方が
非単語の中にある文字の認識よりも正確であるという現象になります。
これを単語優位性効果といいます。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・代表的なパターン認識は、鋳型照合モデルと特徴分析モデル
・鋳型照合モデルと特徴分析モデルはボトムアップ処理
・文脈効果と、単語優位性効果はトップダウン処理の特徴
以上、本日のまとめでした。
明日から3日間は、他府県に修行に行きます。
その内容を写真とちょびっとの感想でお送りします。
いったん息抜きという事でw
それではまた次回!