心理学検定キー7ワード第5章【臨床・障害】5.12(人間性心理学)★★
自己実現できてますか?
人間の高次欲求(高いレベルでの欲求)である自己実現
例えば、自分の夢とか、目標とかも含むと思います。
これが達成されることで、人間としての最も高い欲求が満たされるわけですから
非常に人生が豊かになります。
本日は自己実現についてがテーマ。
どうしたら自己実現できるのかについては、まず、そもそも自己実現が何なのかを知る必要があると私は思っています。
それでは、本日もまとめの方やっていきましょう。
→自己実現とは何か
自己実現というのは
潜在可能性を現実化することをいいます。
概念として導入したのは
ゴールドシュタイン(Goldstein,K.)で
それをマズローが転用して有名になりました。
→マズローの5段階欲求について
マズローによると、欲求は階層化されていて、低次欲求が満たされるとより高次の欲求を満たそうとします。
①ベースにある生理的欲求
②その上に安全欲求(脅威が無い、安心感)
③その上に社会的欲求=所属・愛情(親密感、受容感)
④その上に尊厳欲求(業績、賞賛)
⑤最後に自己実現欲求
①~④をまとめて欠乏動機、⑤のみを成長動機といわれます。
→至高体験と第4勢力
自己実現的人間=自己実現を現実のものとしているもの
自己実現しやすい人とも捉えられたりします。
その特徴として
・至高体験が良く見られる
・世界との距離が短い
など、いろいろとポジティブな局面があります。
マズローは
個人の体験を出立点とする人間性心理学に対して
個人の体験を超えて、コスモス(宇宙的な)ものを中心とした
トランスパーソナル心理学を
第4勢力として提唱しました。
ちなみに第3勢力を提唱したのもマズローです。
→自己実現的人間に類似するもの
ロジャースの十分に機能する人間や
ポジティブ心理学における※繁栄する人間は
本質として自己実現的人間に相応するものです。
繁栄とは精力的に個人的、社会的生活をすることを言います。
また、分析心理学のユングも
意識を個人的無意識と集合的無意識、あるいは自我と自己が関係を持てる時に
人は真に創造的で個性的に生きられるとしています。
ここに至るプロセスを個性化といいます。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・自己実現はゴールドシュタインが導入したもので、マズローが転用した
・マズローの5段階欲求は生理的、安全、社会的(所属)、尊重(尊厳)、自己実現となる。
・自己実現は成長動機、それよりも下の欲求は欠乏動機
・マズローは人間性心理学に対してトランスパーソナル心理学を提唱した
・トランスパーソナル心理学は第4勢力とした
・ロジャースの十分に機能する人間、ポジティブ心理学の繁栄する人間は自己実現的人間に相応するもの
以上。本日は自己実現についてでした
次回はロジャースのクライエント中心療法となります。
それではまた次回。