心理学検定キー7ワード第5章【臨床・障害】5.13‐②(クライエント中心療法②後半)★★
前回の続きです
ロジャースのクライエント中心療法の続きとなります。
今回はさらに細かく、パーソン中心療法として
沢山の療法と、また治療者が良く行う療法を列挙していきます。
それでは続きの方どうぞ
→パーソン中心療法その他いろいろ
今日では
クライエント中心療法(CCT)はパーソン中心療法(PCT)として
①古典的クライエント中心療法
②フォーカシング:ジェンドリン(Gendlin,E.T.)
③情動焦点療法(EFT):グリーンバーグ(Greenberg,L.S.)
④統合療法
⑤表現アートセラピー:ロジャースの娘のナタリー(Rogers,N.)
⑥プリセラピー:プラウティ(Prouty,G.)、NSCの第1条件心理的接触の修復を目標とするもの
等に分化しています。
認知行動療法(CBT)が人気の今日(下記に示しています)ですが
PCTの効果についてはエリオットが以下のように述べています
①治療前後の比較では治療後83%が平均的に良くなる
②統制群との比較では75%が統制群よりも平均的に良くなる
③他療法全体との比較では同じくらい
④CBTとの比較では僅差でCBTが優れているか同じくらい
とされています。
→治療者が良く使う療法や、影響を受けた治療者誰かという最近の指標
サイコセラピーネットワーカー(Psychotherapy Networker)によると
2007年の治療者が何療法を行っているかの調べについて
CBT(認知行動療法)が69%で1位
夫婦家族療法が50%
マインドフルネスセラピー41%
精神分析35%
CCT31%となっています
一方、もっとも影響を受けた治療者はだれかとの調べ(2009)では
1位がロジャース23%で
以下
ベック/CBT→16%
ミニューチン(Minuchin,S.)/家族療法→13%
ヤーロム(Yalom,I.D.)/実存心理療法→11%
サティア(Satir,V.)/家族療法→11%
等です。
→本日と前回の内容‐箇条書きまとめ
・ロジャースはカウンセリングと心理療法を著し、非指示的カウンセリングを提唱した
・ロジャースはクライアント中心療法からクライエント中心療法(CCT)とした
・さらに、CCTを含むパーソン中心療法が最善の表現となる
・NSC「治療的人格変化の必要十分条件」の中核条件は治療者の一致、無条件の肯定的関心、共感的理解の3つ
・CCTはPCTとして複数分化・展開されている
・ジェンドリンのフォーカシング
・グリーンバーグの情動焦点療法
・ナタリーの表現アートセラピー
・プラウティのプリセラピー
・治療者が使う療法でもっとも多いのが認知行動療法(CBT)2007年
・もっとも影響を受けた治療家はロジャース
以上
本日はクライエント中心療法の後半でした。
最後に療法を列挙しましたが
メジャーなものをしっかりとおさえておいたら問題ありません。
次回はエンカウンターグループについて
それではまた次回