心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.24(奥行きの知覚)★★
四次元ポケットと五次元パラレルワールド
人間が生きている最高次元が三次元です。
四次元からは想像の世界でしかありません。
ドラえもんのポケットは四次元ポケットといいます。
ポケットの中が四次元空間につながっていて
のび太君を助けるための道具が無限にはいっていますw
そして、ドラえもん自らそのポケットの中に入ることもできるという。
すごい世界を見ていたんだなと大人になっておもいます。
そして、五次元
四次元を超えた未知の世界
時間軸が無数にある世界。タイムトリップができる世界。
三次元以上の世界は想像でしかありません。
今後、その世界が生まれるということもありません。
だから、神秘的で面白いのかもしれませんね。
さて、本日は三次元の世界
奥行の知覚について。
それではまとめの方はじめていくぅー
→奥行き手がかりと両眼手がかり
三次元性の知覚のことを奥行知覚といいます。
3つの軸があって、立体で表される世界です。
因みに二次元が面で、一次元が点と線です。
人間の網膜は、面白いことに二次元的構造ですので
奥行きを再現するには脳が手がかりをみつける必要があります。
これを奥行き手がかりといいます。
前提として
・人間の目は水平方向に約6㎝離れているという事
・両眼を内側に寄せることで近くの物を見るという事
です。
奥行きの手がかりは
・両眼手がかり→奥行きの成立に左右の両眼を必要とするもの
・単眼手がかり→奥行きの成立が単眼視で可能なもの
の2つがあります
両眼手がかりは輻輳と両眼視差というものがあります。
・輻輳→両眼を内側に回転させる。寄り目にする運動の事
・両眼視差→輻輳の角度(輻輳角)が大きいために生じる像のずれの事
両眼手がかりにおいて
脳は上記2つ(輻輳と両眼視差)を奥行きのてがかりとしており
両者が大きい対象ほど、近くに存在していると認識しています。
下の画像はステレオグラムと呼ばれるものです。
この画像を注視すると、真ん中に立体的な★が浮かび上がってきませんか?
この奥行き知覚が両眼視差を利用したものです。
→奥行き手がかりと単眼手がかり
単眼手がかりには
・調節→眼球における水晶体の厚みの調整作用
・絵画的手がかり→経験的な手がかり。三次元の奥行き情報と二次元平面上の三次元情報との関係を観察者(見る人)が学習することで成立する手がかりです。
調節は水晶体の厚みを利用したもので、近い対象を観察するほど眼球における水晶体の厚みが増します。
絵画的手がかりにはさらに
・遮蔽(重なり合い)→対象物が別の対象物を覆っている場合、覆っている対象物が手前に知覚される。
・線遠近法→平行線は遠くにあるものほど、一点に収束する。
図:最後の晩餐(ウィキペディアより)
・肌理(きめ)の勾配→肌理の密度が下の方で荒く上の方で細かい
・陰影→物体にかかる影によって近くに見えたり遠くにみえたりするもの
この図だと左側が凸、右側が凹に見えますね。
円に対する影のつけ方でこのように見えるわけです。不思議ですね。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・奥行き手がかりには両眼手がかりと単眼手がかりがある
・両眼手がかりには輻輳と両眼視差がある
・輻輳はより目にすること
・両眼視差は輻輳角度が大きいために像にずれが生じること
・ステレオグラムは両眼視差の例
・単眼手がかりには調節と絵画的手がかりがある
・調節は水晶体の厚みの調整作用
・絵画的手がかりは経験的な手がかり
・絵画的手がかりには遮蔽、線遠近法、肌理の勾配、陰影などがある
以上、本日は奥行きの手がかりについてでした!
次回は運動の知覚について!
これもまた面白いです!
それではまた次回!