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心理学検定キーワード第3章【発達・教育】3.4(ピアジェの発達理論)★★★
祟りは果たしてあるのか?
死霊崇拝としてのアニミズムというものがあってですね
「死者となった祖先の霊魂の存在を認めて、たたりを恐れ崇拝の対象とし、あるいは守護を願う死霊崇拝は未開宗教におけるアニミズムの一形態とされている。死を霊魂の永久離脱として他界に赴くが、死霊や動物霊は定められたときにこの世を訪れ、人に憑いて健康を損なわせるとされる。狐憑き、ヤコツキ、オサキツキは動物霊憑依の例である」(ウィキペディア)
神社は、祟りをおさめるために建て、神として祀るものと考えることもできます。
この祟りをうまく利用したのが
霊感商法ですwもろに悪徳商法。
「なくなられてたご先祖様の悪霊がまだこの家に残っています」
「このつぼを。。w」
そんなことがまだあるのかわかりませんが
見えないものですから判断できないんですよね。
私自身はどう考えているかというと
祟りそのものは無いと思いますが、ご先祖様の供養や鎮魂は普通にやる感じですね。
そんなこんなで、本日はピアジェの発達理論です。
どこかでアニミズム出てきますので、ご注目ください。
まとめの方はじめていきますかー!!
→ピアジェの発達理論(概要)
ピアジェ(Piaget,J.)はスイス生まれの軟体動物研究者です。
生物学の認識の解明から始まり、発達心理学に認識の解明を求めました。
知の個体発達としての認知発達と
知の系統発生としての科学史を重ね合わせて考察し
発生的認識論を提唱しました。
ピアジェは認識の構成にかかわる中心的な概念として
・シェマ(スキーマ):行動や思考の様式
・同化と調整:自分に合うように変化させる、自分に合わないときにその対象に合わせる
・均衡化:同化と調整がうまくバランスの取れた状態
の3つをあげています。
さて、ここからはピアジェの発達段階について
これは超重要項目です。
以下4段階をまず順に抑えることと各段階で何が起こるかが試験に出ますのでおさえましょう。
①感覚運動期(0歳~2歳)
②前操作期(2歳~7歳)
③具体的操作期(7歳~11歳)
④形式的操作期(11歳~)
→ピアジェの発達段階第1期「感覚運動期」
第1期の感覚運動期では以下の6つの内容で構成されます。
Ⅰ反復の練習(誕生した時から)
環境に適応するのに、生得的な反射を行います。ここでは原始反射の1つである吸啜反射があります。
Ⅱ最初の習慣(生後1か月~)
行為そのものに関心があって、同じ行為を繰り返します(第一次循環反応)。そして新たな習慣を獲得します。追視、指しゃぶりなどがあります。
Ⅲ見ることと把握との協応(4か月半から)
見るシェマとつかむシェマとの2つのシェマの協応がおこります。
Ⅳ二次的シェマへの協応(8~9か月から)
ここで重要なのが対象の永続性です。
対象の永続性とは、目の前に存在しなくても対象は存在し続けるという信念です。
物が毛布で隠れてしまって、見えなくなってもそこに存在していると認識でき、毛布をどかして物を探そうとします。
Ⅴ第三次循環反応と新しい手段の発見(11~12か月から)
感覚運動期知能の絶頂期です。試行錯誤をしだします。
Ⅵ心的結合による新しい手段の発見(18か月~)
前操作期への移行期間で、表象が発達します。
表象とは、イメージを思い浮かべる事です。
第1期の感覚運動期で起こる現象として絶対に抑えるのは
原始反射の吸啜反射と、対象の永続性です。
→ピアジェの発達段階第2期「前操作期」
この時期で重要な傾向が
自己中心性とアニミズムです。
出てきたアニミズムw
自己中心性ですが、自分の視点や経験で物事をとらえるようになることを言います。
また、アニミズムは、無生物や植物などに人間と同様の心や意思があると信じる心の働きです。
ぬいぐるみが手放せない、ぬいぐるみに名前をつけて終始一緒にいるなどはアニミズムの働きを表していますね。
これ以外にも、象徴遊び、遅延模範、描画、言語などによる象徴活動が生じるのもこの時期の特徴です。
象徴遊びの例としては、おままごとで石を野菜に見立てるなどのごっこ遊びがあります。
遅延模範は、目の前に存在しない人の動作や事象を再現する模範です。
ピコ太郎のダンスをピコ太郎がいなくても勝手にやってるあの感じw
→ピアジェの発達段階第3期「具体的操作期」
この時期に重要な現象として
保存の概念があります。
今までに生じた思考活動に可逆性や相補性が加わって、長さ、物質の量、数、面積重さに生じる概念です。
対象の形や配置状態を変えたり分割しても、数量は一定のままであるというのが保存の概念です。
→ピアジェの発達段階第4期「形式的操作期」
ここでは論理的推論や抽象的推論が可能になって
様々な論理形式を使うことができるようになります。
→ピアジェの発達段階の5つの基準について
ピアジェは発達段階を厳密で絶対的なものと考えていました。
そして、以下5つの基準を定めました。
・順序性:段階の出現順序が常に一定である
・統合性:以前の段階で獲得された行動型や認識が必要不可欠で前提となる
・全体構造:段階を特徴づける特性は全体構造をなす
・構造化:前段階の獲得物が新しい段階に統合される「形成期」と統合の完成する「完成期」とを区別することが可能
・均衡化:各段階を特徴づける全体構造はその広がりがありどの子供も同じ順序で知的発達を遂げる。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・ピアジェは発生的認識論を提唱した
・認識の構成にかかわる中心的な概念:シェマ、同化と調整、均衡化
・ピアジェの発達段階は4つ
・感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期の順
・感覚運動期:原始反射(吸啜反射)、対象の永続性
・前操作期:自己中心性、アニミズム
・具体的操作期:保存の概念
・形式的操作期:さまざまな推論
・ピアジェの発達段階における基準は5つある
・順序性、統合性、全体構造、構造化、均衡化
以上、本日はピアジェの発達理論でした。
次回はヴィゴーツキーの発達理論です。
それではまた次回!