音楽は心の鎧の鍵をもつ
40人入ればいいやと企画したコンサートですが、開場すると満席になり、ステージに入ると熱気に涙が出そうになりました。
私のコンサートは、たぶん、一流のクラシックコンサートのピアニストとは違います。
音楽のわかる人にハイレベルな音楽を提供するのを喜びの目標としてないといいますか(もちろん音楽関係者に褒めらたら嬉しいけど笑)
音楽がわかる、わからないなんてコンサートに置いて関係ないさという演奏家です。
私も35年近く、演奏活動してきましたが、
ピアノの曲だって知らない現代曲や多楽器の曲山ほどあります。
伴奏するたびに初めての曲ばかり。
わかる曲だって、果たして正解の解釈なのかどうでしょう?
それぞれに流派もあり、成否も対極的です。
そんな狭い尺度で、一般の方に理解求めるのってどうかしらと思うのです。
音楽は嗜好品。
好き嫌い、
居心地が良い、快適、元気回復、
エネルギーチャージなどなど
その日の体調や、家庭事情、
トラブルの最中、幸せ中
喪失感など、
同じ人でも聞こえ方が、年齢で変わるのです。
わらびの煮付けが嫌いだったのに、
今は美味しい、沁みるー!と思うように。
だから、
芸術的で、アカデミックに発表したいピアニスト以外は、
一般の方に向けているとしたら、
何を伝えたいかということになります
私がコンサートを対面でやるのは
お客様がコンサートを作るから
ホールが音色を作るから
普段、心の鎧を纏い、日々何かと戦っている、頑張っている、耐えている、弱っている方に、
音楽が、鎧を外して、
心を開いてくれたとき
音が響き、心が鳴るのですよね
音楽は鎧の鍵を持つ
鍵が違うなら、別な鍵を探してもらって。
涙が溢れて
元気になって
満たされて帰っていく
そんなコンサートをしていけたらと思います。
普段は、クロッキオFacebookライブをしてますが、
生は違うとわかっていただくだけでも、ありがたい。
音楽は、専門家だけのものではない。
みんなのもの