ピアノの才能があれば、お客様があつまるかというと、、お客様が心を開くとき
私は芸大卒でもコンクール覇者でもありません。
50年くらいは専門にピアノを弾き、
師事した先生は素晴らしく、これまで、ソロや室内楽、コンチェルトなど演奏活動をしてきました。
ただの、田舎のクラシックピアノ奏者です。
プロかと言われれば、お金払って、お客様はいっぱい聴いてくださるし、泣いて帰られるけれど、
アマだと言われれば、国際コンクールにも入ってないし、音楽事務所にも所属などしてなく、CDも出していないので、そう言われても構いません。
要するに、
人がどう見ようとかまわないのですが、お客様が毎回リピートして、または新規で増えてくれて、高いチケット代を払ってまでも、お友達でもない方がコンサートにきてくださること、この事実が私にとって、とても大事なんだなと思えるようになりました。
世界中に、素晴らしい大学を卒業して、コンクールを受賞したかたがいっぱいいる中で、しのぎを削る生き方はほんとに過酷だと思います。
そんな努力と才能に恵まれた超有名ピアニストでさえ、田舎にくると集客は大変です。大金かけて招待しても来てもらえないようなクラシック離れの時代です。
きっと、一度聴いたらファンになり、次は満席かもしれないのですが、
何度も積み重ねる必要も、田舎の市場にはないかと思われます。
結局、地方の人やクラシックに関わらない人にとっては、コンサートにいく踏ん切りは、経歴かつながりのどちらか。
つながりは、そのピアニストの背景やストーリー、考え方や生き方で成り立つので、『その人が何をやるのか』という興味で、来てくれる。
心をひらいてリピートしてくれるかは、やはり、『好き』になってもらわないといけないので、実力をつけることで、継続するしかありません。
ここは、大事なところだと思います。
長い演奏活動が、一回で終わるのは哀しい。怖さでもあります。
じつは、
世の中で超有名で、どこでも満席なピアニストは、必ず何かストーリーを持っていて、本人は意図してもしなくても、聴衆はそこに自分の人生を重ねて、曲を聴き感動するのだと思います。
何で惹きつけようと構わないし、それをなんだかんだいう人がいても、ほっといていいです。
好みじゃないんですね
それで、充分です。
ダメとかいいとかじゃなく、友達とかわらない相性ですから、ご縁がなかったと気にせずに。
「クリームパンは甘いから嫌だというのですね、
いいですよ、クリームパン食べないでください、その方があなたのためですよ」くらいの気持ちで、
自分の思うつながりを作って、つながりワールドコンサートをしましょう。
つながった聴衆に喜んでいただき、幸せになっていただきましょう。
うまいかすごいかの集客ではなく(それができるなら1番)
自分の世界を極めて、提案しましょう。
心を開いてくれたお客様は、心で聴いてくれます。
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