日々
4泊5日の逃避旅行兼誕生日旅行。
ここ数年、自分の誕生日は楽しいことしかしない。
と許す限り最高な過ごし方をしている。
今年のお誕生日も私は大好きな人と旅にでかけた。
おうちのことがとても気がかりだったので、弟に実家に戻ってこいと半強制的帰還を3.4カ月前にお願いして臨んだ逃避旅行。
我が家のドン。おばあちゃまはおうちにいることが正義みたいな古風な考え方が染みついている。
出かける前はおばあちゃんからの「さみしいなあ」攻撃が半端ではない。こんなにも出かけにくいの、ほんと笑える。
旅行中。2日目の夢におばあちゃんが出てくる。
夢の中でもさみしい攻撃。
夢にまで登場してくれてどうもありがとう。
そんなおばあちゃんは、97歳。
ちょっとボケてきたし、目がどんどん見えなくなっているけど、それでも元気いっぱいでさみしがり屋で、ありがとうを何十回も言ってくれるおばあちゃんのことは大好きだ。
私もおばあちゃんみたいにさみしいとかそばにいてほしいって言える人間になりたい。
欲望は口にだしたほうがいいよね。たぶん。
私のおばあちゃん(父方)
おばあちゃんの青春時代は戦時中だった。
よく戦争の話を聞ける経験は貴重だからしっかりきこうねなんてどこかで聞いたせりふ。
でも私はそんなに聞きたくない。
でもそこそこ聞いている。
貧しい時代の中でも、おばあちゃんは女学校を卒業していて、今私はおばあちゃんのおさがりの素敵なお洋服を着ている。
おばあちゃんは今も衣装持ち。
たぶん、おばあちゃんはお嬢様だったんだと思う。
今は亡きおじいちゃんとは騙されてお見合いをしたらしい。汽車も通ってないお山の中に嫁いできたのだとか。
おじいちゃんは10人兄弟の長男として生まれ、小学校を卒業してから奉公にでかけてたんだって。
乞食が多い時代に、ご先祖様はご飯を炊き出ししたりしていたらしい。
ご先祖様はとても素敵な方々だったのかなあとか。
戦争どうこうじゃなくて
その時代をどんなふうに生き抜いたのか。
そっちのほうが記憶に残る。
おばあちゃんはいつも当たり前の毎日に感謝している。
見習いたいことが山ほどある。
幸せ旅行の記事を書こうと思ったのに、
おばあちゃんの話になってしまった。
まいっか!
おしまい。