カルチャーアイスバーグモデル (Culture Iceberg Model)
文化には、Perception(認識できる要素)と、その根底となるConception(背景となる要素)があります。これを氷山を例え、カルチャーアイスバーグという理論があります。
認識できる要素は、人のBehaviors(行動)として現れます。また、背景となる要素は、人のEmotions(感情)そしてその根底のBeliefs(信念)を形作ります。
認識できる要素の例としては、建築物、生活習慣、文学、性格などが挙げられます。
背景となる要素の例としては、言語、コミュニケーション、象徴、歴史、基本的前提、法概念、規範、確信、信仰、価値観などが挙げられます。
氷山は、水面上に見えている部分が全体の10%程度で、残り90%程度は水面
下にありますが、文化も同様に、背景となる要素が大部分を占めているので、氷山に例えられるのです。
氷山の水面下の部分は見えないので、近くを航行する船は細心の注意を払う必要があります。文化においても、背景となる要素を強く意識して、コミュニケーションをとっていく必要があります。