Tableau Tips ランクチャートの表示範囲を選べるようにしよう!
こんにちは、くらななです!
当noteでは、「Tableauで何ができるのか」を広くお伝えすることを目指しています。
今回は、ランクチャートの表示範囲を選べるようなVizの作り方について共有します。
ランクチャートの作り方はこちら↓
ランクチャートの欠点
数が多いと見づらい!
「さて、ランクチャートも作れるようになったし、都道府県別の売上順位でも分析するか~」
「……う、うわ~~~!」
……といった感じで、数が多すぎるとランクチャートは混乱を極めてしまいます。
じゃあフィルターすればいい!だけど…。
「そうだ!フィルターに「都道府県」を入れて、上位3位までの条件で表示しよう!」
すると周囲からはこんな声が…。
「見たい人が自分で表示範囲を決められるランクチャートなんて、そんな都合のいいもの作れるわけ……」
いいえ!作れます!!
ランクチャートの表示範囲設定を選べるようにする方法
今回作成するチャートは以下の通りです。
順位のラジオボタンを選択すると、指定した順位範囲が表示されます。
作成の流れ
作成する部品は以下の通りです。
手順①パラメーターの作成
データペインの空欄を右クリックし、「パラメータの作成」から、画像の通りのパラメーターを作成します。
「パラメーターの表示」を選択し表示しておきましょう。
表示されたパラメータの「▼」からスライダーから入力に変更し、
「上位10位」を選択しておきます。
手順②計算フィールド(順位)の作成
データペイン上部の「▼」から「計算フィールドの作成」を選択し、「売上順位」という名前の計算フィールドを以下の式で作成します。
※同率の順位にしたくないので、RANK_UNIQUEを使用しました。ここはお好みで。
RANK_UNIQUE(SUM([売上]))
作成した「売上順位」を使って、ランクチャートを作成しておきましょう。
※ランクチャートの作り方はこちら↓
手順③計算フィールド(フィルター)の作成
計算フィールドを新規作成し、以下のように入力します。
IF [順位選択] >= [売上順位] THEN [売上順位] END
作成した計算フィールドをフィルタにいれると…。
完成!
ラジオボタンを選択すると表示範囲が変わります。
おまけ:もっとフレキシブルに表示範囲を変えたいときは
以下のような2つのパラメーターと、
計算フィールド(フィルター)を以下のように作成すると、
こんな感じで、表示する範囲をさらにフレキシブルに変更できます。
5位~10位を見る、なんてことも。
※ただし、上の動画のように、軸は1位からの表示になっています。
40位~47位とか表示するとつぶれてしまうので、ちょっとカッコ悪いかな…。
よっぽど「下位も見たい!」と求められたとき以外は、ラジオボタン形式がおすすめです。