衣――帰郷
はじめに
はじめまして、しゅかんと申します。担当は恋鐘・雛菜・はるき・夏葉・透です。名前の順番が早いほど担当度が高いです。tier表みたいですね。
人生初のnote投稿となるわけですが、そんな記念すべき第一回の投稿は先日のパラレルコレクションで登場したP-SSRアイドル【いつか帰りたか場所】月岡恋鐘について、STEPや過去コミュと絡めながら感想を書いていくものとなります。タイトルにもありますがネタバレ注意ですので、読み進める方は自己責任でお願いいたします。
初めてのnoteで緊張していますが、どうか温かい目で見てくださればと思います……!
なんで書こうと思ったのって話
古くは【心の鐘がなっとるけん】(4年前……???)や【秋空ば口ずさんで】(3年前……???)やSTEP、最近ですと【ふりそそぐもの】やマイコレなど、好き~~~~~~~~~!となるカードは数多くあったのですが、多くは自分の心の中で完結し、あってもtrue報告とともに簡単な感想をTwitterで呟くだけでした。今回もそんな感じになるはずだったのですが、最近のシャニマスモチベの高さに「アイドル 月岡恋鐘」の集大成ともいえるコミュをぶつけられてしまっては、感想を自分のうちに留めておくのも140字以内に収めるのも無理だと直感し、今回noteに書くことを決意しました。
本編
観光大使就任
最初のコミュでは恋鐘が佐世保市の観光大使になった、というところから始まります。
詳しくないのでわからないのですが、なんか市の会見的なやつなんですかね? そこの大トリが恋鐘の観光大使就任発表って凄いな。一大イベントじゃん。
中継での登場となった恋鐘ですが、もう始まっていることに気づかなかった模様。未来でも良い意味で変わっていなくて安心感がありますね。
その後恋鐘からの簡単な挨拶があり場面転換。場面はプロデューサーが恋鐘に仕事の話を持ってくるシーンに移ります。
ここ、恋鐘にとって佐世保からの観光大使打診は”信じられんくらいすごか仕事”なんですよね。パラコレって未来のお話ですから、ぶっちゃけ観光大使以上に凄い仕事をしていてもおかしくないんですよ。(それこそドームツアーとか紅白とか)
それでも信じられないほど凄い仕事と感じるのは、ひとえに恋鐘の地元愛からくるものなのかなと。この時点ではまだ正史から何年後の世界線なのか分かりませんが、何年経っても恋鐘にとって佐世保はずっとずっと大事な場所なんだなと改めて思います。
さらに場面が変わって今度はディレクターとの会議。2年前の長崎ロケというのはSTEPの最後に行っていたものでほぼ間違いないと思うので、ここで正史から2年後の世界線というのが確定します。
2年後と言うと恋鐘は21歳(時期によっては22歳?)なわけですが、芸能界の最前線をずっとひた走っているというのがアンティーカp兼アンティーカのオタクとしては大変嬉しく思います。アンティーカが283プロで一番売れている、というのは有名な話ですが、日本一売れているアイドルになっていてもおかしくありませんね。市長も日本を代表するアイドルとか言ってますし。
ここ、個人的には「恋鐘はどうなんだ?」を推します。他の「佐世保の(観光地/グルメ)紹介かな」だといずれか一方だけ紹介することにするみたいな感じなのですが、これを選ぶとプロデューサーがどっちもやってみていいんじゃないかなどと言い出します。
恋鐘自身、地元の魅力なんて語れるだけ語りたいでしょうし、この恋鐘の考えを尊重して最大限に活かそうとする選択を提案できたのは流石シャニPといったところでしょうか。羽那GRADはなんだったの? そしてディレクターに聞いてみると決めたところで「就任! 観光大使」が終わります。
閑話休題
パラコレ恋鐘のtrue石で透が来てくれました!!!!!!!
それまでうんともすんとも言わなかったのに!!!!!
ありがとう恋鐘!!!!!!!!!
衣錦還郷
パラコレやマイコレはTRUE ENDを除くと2つしかコミュがありません。今回の恋鐘も例に漏れず、1つ目がさきほど話にあげた「就任! 観光大使」、もう1つが「――を衣て故郷に帰る」です。これはおそらく、故事成語である衣錦還郷(錦を衣て郷に還る)から来ているのではないかと思います。この故事成語、自分は初めて知りましたが(Twitterで言及してる人は自分の調べた範囲では見つからなかったので、知らない人が多いと思いたいですが、普通に一般教養レベルだったら恥ずかしすぎますね)「出世をして、または金持ちになって故郷に帰る」という意味らしいです。今回の恋鐘は凱旋と言って差し支えないですから、まさにこの言葉が似合っていますよね。
……ちょっと待てよと。それならば「――」は何なのか。錦はその美しさゆえか高級品だったらしく、当時ではそれを着れるのは一部の大成者しかいなかったらしいです(自分で調べただけなので間違ってるかも)。確かに恋鐘も大成者と言って差し支えありませんが、わざわざ「――」としているからには何かしらの意図があるのではないでしょうか。これに関しては、後ほど私の考えを述べさせていただくので、一旦コミュの中身へと移ろうと思います。
これは恋鐘の仕事が終わったあと、サプライズで実家へと帰った恋鐘が恋鐘母へ本当に本当に久しぶりのただいまを言うシーンです(ここのシーン言い方がすごく素敵なのでぜひ本編を……!)。さきほど今回の観光大使就任は正史から2年後というのが確定していますので、恋鐘が上京して283プロに加入するまで1年あったことを考えると、実に3年ぶりの帰省ということになります。それこそ2年前の長崎ロケの際に帰省すればよかったじゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、できなかった大きな理由があります。
「ばりすごかアイドル」になるまで帰らない。そう父に宣言していたのです。
シャニマス初期のころから、父に反対されていたがその反対を押し切って上京してきたというのはゲーム内で言われていたことでした。しかし、それは心配の裏返しであることは恋鐘も気づいていたのではないかと思います。だからこそ、帰らないと宣言をすることでアイドルへの思いを、そして覚悟を父に見せたのではないかなと思っています。ちなみに父が反対していた理由はSTEP内で明かされているのですが、今回はあくまでもパラコレの感想なのでその部分については割愛させていただきます。気になった方はぜひ恋鐘STEPを読んでみてください!
さて、本題に戻って恋鐘の帰省を受けての恋鐘の両親の反応ですが、
母と父でこれだけの差があります。恋鐘母は嬉しさ100%といった感じなのですが、父は長い沈黙(「――……」は音声がついていないため、想像で補うしかないのですが、個人的には20~30秒くらい長いと嬉しいですね)のあと、なんとか名前を呼ぶに至っています。もちろん、母が元気な人で父が寡黙な人だというのもあるのだとは思うのですが、それに加えてもう1つあるのではないかなと思っています。
これは恋鐘が上京してから半年後の時の話なのですが、実家からの仕送りに感謝の電話をするというシーンです。例としてここを上げましたが、この他にも恋鐘と恋鐘母が電話をしているシーンというのが過去何度か登場しています。
それに対して、恋鐘と恋鐘父が話したというのは私が確認できた範囲だと、WING優勝コミュのこのシーンしかありません(他にもあったら教えてください)。
このシーンも直接話しているわけではなく、恋鐘から口頭で話したということを伝えられるだけなので、どれくらい話したかなどは想像するしかありません。それだけに、恋鐘の姿を見れたこと、声を聞けたことの嬉しさがあったのではないかと思うわけです。
そんな状況を見て、プロデューサーは家族水入らずの時間を邪魔しては悪いと先にホテルへと帰ろうとします。
しかし、恋鐘と恋鐘母に引き留められ、月岡家と一緒に夕ご飯を食べることに。(こんなん”実家へのご挨拶”では???????)
つきおか食堂自慢の料理を食べ、4人は幸せな時間を過ごします。
そんな中、恋鐘母がこんなことを言います。さきほど述べたように、恋鐘は上京から一度も実家へは帰っていませんでした。そのため、お酒を飲めるようになってから会うのは(当たり前ですが)この日が初めてでした。「いつか子どもとお酒を一緒に呑みたい」と思うのは、世の父親の常なのでしょうか。私自身、今年(2024年)の3月に高校を卒業し、今は上京をして一人暮らしをしている人間であるため、両親にはたまにしか会うことができません。そのたまにの機会で父とご飯を食べに行ったことがあったのですが、「○○(本名)も早く飲めるようにならないかな」と言われたことがあるので、このシーンは特に感情移入して読んでいました(自語りすみません)。
恋鐘父はそんなことは言っていないと慌てて否定しますが、愛娘にこんなことを言われてしまっては一緒に飲むしかありません。
ここで恋鐘と恋鐘父が乾杯。どことなく恋鐘の顔が泣きそうになっているのは私の勘違いでしょうか。そして、しばらくこのイラストを背景に会話が進んでいきます。
あれだけ反対してきた恋鐘父が、ここで初めて恋鐘を褒めるのです。しかも、「知っとる」なんです。恋鐘が283プロでデビューしてから2年、さらには上京してから283プロに入るまでのオーディションに中々合格できなかった時期から心配しながらも応援し続けてきたからこそ言える「知っとる」なんです。そして「ようやった」。恋鐘にとって、これ以上に嬉しい言葉はこの場では無いんじゃないでしょうか。
宇宙一のばりすごかアイドル
※ここからはTRUE ENDのネタバレを含みます。TRUEまだだよという方がもしいらっしゃいましたら、TRUEだけでも回収してくることをお勧めいたします。
さて、TRUE ENDでは未来から現在に時間軸が戻ってきています。プロデューサーの運転する車で帰宅途中、恋鐘母から電話が。
恋鐘が出演していた番組の感想をひとしきり伝え終えたあと、本題を伝えるのですが、
恋鐘はこの一言。さらに続けて
恋鐘にとって、今のこの立ち位置というのは、まだまだ通過点に過ぎないのだと改めて思い知らされました。何よりもその意思の固さが恋鐘の強さの一因なのかななどと妄想を垂れ流してしまいます。
恋鐘の話の一部始終を聞いていたプロデューサーは、本当に帰らなくて良いのかと質問します。
これはつまり、世界中のみんなを笑顔にするまで帰らない。ということです。ある程度比喩的な部分も含まれているのかなとは思いますが、恋鐘ならやりかねないのがらしさでもありますよね。
そして逆に言えばこのシーンでは、全世界の人を笑顔にさせられるほど知名度も、実力も、愛嬌も(これは元々ですが)持ち合わせていたということになります。これを踏まえると、「――を衣て故郷に帰る」の「――」は私は「笑顔」ではないかと考えます。ステージに立って周りを笑顔にさせるアイドルが笑顔を衣て両親の待つ故郷へと帰る、そんな素敵なお話を見ることができてとても幸せでした。
あとがき
こんな駄文長文を最後までお読みくださった方、本当にありがとうございます……!
本当はもっといろいろ引用したいコミュもあったのですが、話の流れや脱線しすぎなどの理由から泣く泣くカットしたものが多々ありますのでそちらの話もいずれできればと思います。さてコミュのタイトルにもなっている「――を衣て故郷に帰る」、皆さんは「――」にどんな言葉を入れますでしょうか。ぜひ考えていただけたのであればこの記事を書いた甲斐があったというものです。これからもプロデュース、頑張ります!
またどこかでお会いしましょう。
余談
現在、2024年10月17日午前5時25分となっております。このnoteを書き始めたのが確か1時過ぎだった気がするので、もうかれこれ4時間書いていたことになるわけですね。さすがに疲れました。()
みなさんは勢いに任せてこんな乱文を書かないようお気をつけください。
余談の余談
普段私は短歌や俳句などのいわゆる短詩系文学を主に作っているため、ここまで長い文章(本編4255文字)を書いたのは久しぶりで正直お見苦しい文章になってしまっているかもしれませんがご容赦ください。