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社内サークルを始めて仕事への関わり方が変わった話

今年の2月に縁あって会社の敷地内を通る川を綺麗する社内サークルを立ち上げました。

内容は良くある環境美化活動ですが、社内サークルですので、自分が所属する部門の本業と並行した社内副業のような形で行っています。

所属する会社でやりたいことをしてみて、自分の心境の変化や発見をまとめたいと思います。


私と会社

私は新卒で今の会社に入りました。
環境貢献品が主要な売上としている会社で、この会社で働いたら社会のためになってイキイキと働けるだろうな〜、と思い入社しました。
しかし、働いてみるとなかなかそのような実感を得られなかったり、
自分の能力不足で仕事をこなすことができず、
思い描いていたような日々は過ごせませんでした。
考えて見れば、自分が仕事に対して理想を抱きすぎただけではあるのですが、全然楽しくないのでいつかは転職したいなーとか思ってました。

転機

ある時にこのままではいけないと思い、気になった社外イベントにできるだけ参加して自己啓発をするようになりました。
参加したイベントは環境問題の解決がメインでした。
福島に行ったり(リンク)、県の研修に行ったりして、自分の視野が広げることができました。
しかし、自己啓発も3年ほどしていると、いつまでたってもイベントで登壇されてる方に近づいていないことに気がつきました。
それからも、自己啓発を続けていましたが具体的な活動には至らないことにモヤモヤしていました。

そんな時に、循環型社会に対して自社の技術で何ができるか考えよう!、という社内イベントの誘いが回ってきました。
これは自社が新規事業創出の一環で実施している、月1度様々なテーマで行なっているイベントです。
これはまたとない機会!と思い早速参加しました。

イベントでは良くあるワークショップの形式で自分のアイデアを話して終わり、という感じでした。
ただ、イベント後に予定された懇親会があり、社内の環境推進部門の方と話す機会がありました。
ここで猛アピールをしないと今後似たようなチャンスは巡って来ないような気がしたので、恥を捨て自分がいかに環境問題に関心があるかを一生懸命話しました。
するとその方が、
会社の中を流れる例の川の活用方法に関する話が自治体主体で進んでいる。その会合にウチの部長が出ているから、一度話を聞いてみるかい?
という話を提案してくれました。

場をセットして部長に話を聞いてみると、
経営層含めて例の川を美化することへの関心があること、
自治体でもあまり話が進んでなくて成果が出しやすそう、
なんでかすごいその場が盛り上がった
という点で面白そうな話だなという印象を受けました。

参加者の提案で近くの大学の先生に話を聞くことになり、本格的にサークル活動が始まりました。

始動から今まで

サークル始動から今まで、まだ半年しか経っていませんので、例の川はキレイになっていません。
この半年は例の川への理解を深めること、関心を持つ人を増やすことを行いました。

まずは、改めてじっくりと川の周りの散策を実施。
街中を走る川ではあるものの、見晴らしいいの場所もみつけることができました。
夏にはサークルメンバーではない方とも散策を行い、気付きを共有するワークショップも行い、問題意識を持つ人を増やしました。

まだまだ川は全くキレイにはなっていませんが、少しずつ土台を固められているのかなと思っています。

気付き

思い切って初めてみた社内サークルですが、たくさんの気づきがありました。

①会社内に面白い人がたくさんいる

1番良かったと思うのはこれです。
今回の活動を通して自分の業務では会うことのなかった、社内外の職位も業務も異なる人と出会うことができました。
全く別の部門で働かれているので、別の部門の仕事の取り組みを知ることもできますし、何より愉快な人達が多く話していて楽しいです。

もともと、自分は自社に対して内向きな人が多い印象を抱いていました。
しかし、サークルを通して会社を見ると社内には、
働きながら趣味に関する分野の学位を取られた方
この会社が4社目でサークル活動も複数掛け持ちの課長
などなど超アクティブな方々ばかりだったのです。
自分の周りだけがたまたま大人しいだけだったのか、社内サークルをやるくらいアクティブな人が集まっているからなのか、真相は不明ですが、会社への印象は大きく変わりました。

たった半年の活動でこのような体験をしたので、会社内には、オモシロ人間がまだまだ隠れているんだろうと思っています。
サークル活動を進める中でそのような人たちともっと繋がれることを楽しみにしています。

②会社の力を借りるお得感

今回のサークル活動は環境推進部門の方のご提案から始まりました。
漠然とした自分のやりたいことに対してアイデアを提供してくれる人が社内にいることが、非常に嬉しかったです。
自分のやりたいことと、ESG経営に力を入れたい環境推進部門の思いがマッチしたからと思いますが、素晴らしい機会を提供いただき感謝しかなかったです。

また今回の活動では、会社の力をフル活用しています。
費用面では、社内の制度によりサークル活動費を会社が負担してくれます。
新事業創出や社内交流の活性化を目的とした会社の制度で、非常にありがたいです。

また、会社のネームバリューによる恩恵も受けていると思います。
私の会社では、周辺の地域ではまあまあ名前が知られた企業です。
話を聞きに行った大学の教授やサークル活動にご協力していただいている社外の方も、おそらく私個人での活動であればここまで協力はされなかったのではないかと思っています。

本来の自分が過大評価されている点はあるため自慢できることではありませんが、活動を円滑に進めるのに、会社名が役立っているため、ありがたい限りです。

③業務との両立の難しさ

デメリットとしては、やることが増えて忙しくなったことです。
社内サークル活動は平日に行っています。
そのため、業務中に抜け出したり、残業したくても定時退社して参加しています。
本業で圧倒的に成果を出している訳でもないので、参加する際は少し後ろめたさがあります。

所属部門からサークル活動を応援してもらえるために、本業に迷惑をかけない業務進行が自分の最近の課題です。

今後の目標

このサークル活動はボランティアで終わらせるのではなく、上手く会社の技術と絡めて事業にできたらなと思っています。

また、この活動との関わり方としても、社内副業としてこの活動を継続したいと思っています。

今回の活動は、さまざまな会社でも行われている美化活動です。
自分も過去の自己啓発をする中でそのような取り組みをしている企業をいくつか拝見しました。
どれも社会的意義がある活動ではありましたが、会社の中のその部門だけが取り組んでいるような印象がありました。

活動を長期的に行うことと自社がより素敵な会社になるためには、会社内すべての部門にいる人が関心を持って美化活動をすることが理想と思います。

そうするためにも、普段は環境美化とは全く異なる業務をしている自分が、社内副業としてそのような活動をすることで、活動の間口を広げたり、ロールモデルになれたりしないかな、と思ってます。

ただ、ロールモデルになるためには仕事をこなす必要があるのですが、タスクは溜まり続け、迷惑かけっぱなしで課題山積みです涙

まとめ

と言うわけで、社内サークルとして自分のやりたいことを社内で実行することのメリットとデメリットを書いてみました。

メリットは、
社内のさまざまな人材と繋がれること
規模のある会社であれば、制度やネームバリューの恩恵があること。

デメリットは
本業との両立が大変

サークル活動を始めて、
会社がもともと思っていたより楽しい場所であることを知りました。
また、サークル活動を継続するためにも本業の成果にも真摯に向き合うようになりました。

昨今転職ブームではありますが、一つの会社を通常業務とは別の関わり方をすることで、面白い人や体験ができるということが今回の活動の学びでした。

会社や業務、職場の人間関係にマンネリを感じる方は社内サークルを立ち上げてみるのはいかがでしょうか??

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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