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或る女性ゲーム配信者と桜田義孝元五輪相の意見
桜田義孝元五輪相が「女の人は無理して結婚しなくていいという人が、増えちゃっているんですよ。嘆かわしいことです。女性も、もっともっと、男の人に寛大になっていただけたらありがたい」と発言したのがTwitterで話題となっている。
そのリプライ欄に「ですちふぇるち(デスチフェルチ)」という方がいた。
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デスチフェルチさんはゲーム配信を行っている方であり、結婚を目指していた時期もあったが、どうやら今は実在する男性との結婚を希望なさっていないようだ。
@zonbij 婚 - Twitter Search / Twitter (archive.ph)
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![](https://assets.st-note.com/img/1657081691070-Vy1Rhc2oja.png?width=1200)
男性が結婚条件として彼女に求めたものの中に仕事が入っていることから、それらの男性は彼女を専業主婦として養えるだけの収入がなかったのだろう。彼女が専業主婦を本心では望んでいる場合、それらの男性と結婚するメリットはないようにも思われる。
彼女の「寛容になる必要あります?」という問いに対して回答の一例を述べるなら、「或る人々に対して寛容な態度を取るか否かは個人の自由なので、寛容になりたくないと感じているのなら寛容になる必要はないだろう」などといったものが挙げられる。
ただ、この回答例は一個人に重点をおいたものであり、少子高齢化対策に追われている日本政府からすれば「出来れば多くの男女が結婚して多くの子供を出産し、育ててほしい」というのが本音であろう。
少子化対策の専門家の間では、女性の上昇婚志向という傾向や、男女平等・格差対策・少子化対策のトリレンマという問題が指摘されている。
女性の上昇婚志向:女性が自分より学歴・収入・社会的地位が高い人と結婚しようとする傾向のこと。「女性の上方婚志向」ともいう。これは日本社会だけに見られる傾向ではなく、文化的普遍性に富んでいる傾向である。
男女平等・格差対策・少子化対策のトリレンマ:「男女の社会参画の平等」 「女性の自由な配偶者選択(女性の上方婚志向)」「 人口再生産(人口動態の維持)」のうち二つまでは同時に達成できるが、三つを同時に達成することは出来ないという悩ましい状況のこと。
桜田氏の「女性はもっと男性に寛大に」発言は「女性が寛大になって女性の上昇婚志向が緩和されれば、男女間の結婚成立が増え、出生数も増える」という論理展開を秘めている可能性がある。
その場合、本記事で取り上げている事例では、「女性の上昇婚志向を捨てたくないと感じている一人の女性ゲーム実況者が『女性が上昇婚志向を緩和すれば結婚・出生の発生確率が上がる』という声に不満を持っているという構図」が成立しているのかもしれない。
魅力的な結婚相手がいないと述べるデスチフェルチさん。
https://twitter.com/zonbij/status/1047386579365289984
少子高齢化問題や生き甲斐について意見を述べるデスチフェルチさん。
https://twitter.com/SAMURAIDE_IKUZO/status/618655036705386496
デスチフェルチさんと「ぱせり延命用」さんの議論
https://twitter.com/SAMURAIDE_IKUZO/status/618672553670807553
余談だが、「色々辛酸をべろべろ舐めてきた」など、彼女の文体はユニークであるように感じられる。彼女は文才に富んでいると筆者は思う。リプにも自分と同じことを感じた方が見受けられる。