六道慧の花暦 タイトロープ(5)
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナだけでなく、豪雨災害で大変な状況です。今月刊行された新刊のお知らせも、7月7日の発売日だけにとどめました。
4月と5月に多くの図書館なども閉館していたため、朝日文庫の担当編集者ともども、校正に苦労した次第です。校了(朝日文庫では念校と呼ぶそうですが)の突き合わせ作業に、なんと!
2時間半もかかってしまいました。
校正者の方々は、図書館が使えず、四苦八苦の状態だったのでしょう。苦労のほどが、うかがえました。
加えて、カバーデザインの泉沢さんも限られた時間のなか、担当編集者の要望を受け、手直しをしてくださり、とてもいいカバーに仕上げていただきました。さらに、営業自粛していた書店も、6月から営業開始。
(並べていただきました。映り込んでいるのは、わたしの足です。まだまだうまく撮れなくて)
とはいえ、4月と5月分の新刊がたまっていたところに、6月刊行の新刊が届き、山積み状態が解消されないまま、7月刊行の新刊と、次から次へと新刊のラッシュ。書店はどれほど大変なことか。
現場のご苦労がしのばれます。
読者のみなさんも、目的の本を探すのが大変な状態ではないかと思います。
それでも探し出して手に取っていただいたことに心からの感謝を。
ありがとうございました!
本に関わるすべての方々に、ありがとうと言いたいです。いや、大変でした、本当に。校了で2時間半は、かつてないことです。普通はせいぜい3、4カ所、多くても7、8カ所なんですね。いかに異常事態だったか、ご理解いただけるのではないでしょうか。
みんな、頑張っています。でも、頑張りすぎないで。
相反する想いに揺れ動く日々……。
なかなか慣れることはできません。
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