六道慧の花暦（７月）
こんにちは。本日、新シリーズの新刊が発売されます！
『黒崎警視のＭファイル』（朝日文庫）。お正月明けから資料読みを始めて、カバーや校正、最後の校了を終えて半年後です。いやはや、長いですよねえ。
今回のシリーズは、私の警察小説の中では、初めて男性が主人公となりました。別に女性警察官じゃなければ駄目と思っていたわけではないんですけどね。なぜか、そうなりました。タイトルは黒崎警視ですが、主人公は灰嶋輝明という三十二歳の巡査長。新明区に作られた箱物事業のツインタワーに、コンシェルジュとして潜入捜査します。
国の事業の裏に隠された真実とは？
そんな流れですが、黒崎悟郎は前作の『殺愛』に登場した男性警視です。このキャラクターを担当編集者が気に入りましてねえ。今回も、
「２章にだけ、黒崎が登場していないんですよ。ちらりとでいいですから、登場させられませんか」
と、言われたときには目が点状態。他にも黒崎が他者の妻を「妻君」と言う場面と「妻」と言った場面がありまして（私は気づかなかったんですが）、校正のときに「黒崎は『妻君』の表現が合うと思います。『妻君』に統一しましょう！」と言われて、わかりましたと了承しました。
さて、その黒崎という男はと言えば……。
趣味：ぶち壊すこと。
生き甲斐：ぶち壊すこと。
楽しみ：ぶち壊すこと！
なんですと。
自称『令和の暴れん坊警官』、願望無理矢理達成能力を武器に暴れまくる⁉
今までの六道慧とは、またちょっと違う味わいの警察小説になりました。是非ぜひ、どうぞ！
本日、７月７日、発売です。
（今回はなんとか書店に並びそう。まだ安心はできませんが）。
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