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くりきんとんがゆく vol.31「町工場の海外進出」

「くりきんとんがゆく」は、毎月第一金曜日、FM川口が午後7時からお送りしているラジオ番組「メタリックフライデー」で、DJおやっさんが担当するコーナーです。ここには、そこでお話した内容を記録していきます。

2024年4月5日放送分より。。。

今日のBGMは、WE’RE ALL ALONE(ウィ・アー・オール・アローン)/Skatta(スキャッタ)です。オリジナルはボズ・スキャッグスの1976年の曲ですが、当初はシングル盤のB面という扱いだったのですが、多くのアーティストによってカバーされたことで、評価され、代表曲となりました。聞いてもらっているのはスキャッタというレゲエシンガーのカバーバージョンになります。サウンドカフェのエンディングには、平井 堅のバージョンをかけてもらったのですが、しっとりといい感じの平井堅らしい歌声が聞けたと思います。

川口まちこうば芸術祭を終えて

さて、先週、3月26日から31日までの4日間、川口まちこうば芸術祭が開催されました。初日にはオープニング交流会もあったのですが、トークイベントの司会は金谷さんにお願いして、たのしく和やかに進行いただきました。

会期の最初の二日間はお天気が悪かったのですが、土曜、日曜ととても良い天気に恵まれて、2000人以上のお客さんに来場いただいて、にぎやかに、おかげさまで今年も大盛況の中、幕を閉じることができました。川口まちこうば芸術祭は今年で3回目だったのですが、一昨年はじめての開催に至るまでは4年の準備期間があっての3年目ということもあって、閉会してみんな集まってあいさつした時には感極まってしまいました。

毎回新しいアーティストの皆さんの参加を得て、回を重ねるごとに進歩を続けてきたのですが、これまで5社の金属加工町工場でやってきたところに、今年は2社新しい仲間が加わって作品の幅も広がって、とても盛り上がった川口まちこうば芸術祭なんですが、今年で、いったん区切りをつけて、来年の4月にはイタリア・ミラノサローネへの出展を目指すことになってます。これから一年かけて準備しますが、いったいどうなるのか、まだまだ分からないことばかりではありますが、メンバーみんなやる気満々です。

町工場の海外進出

町工場の海外進出といえば、今日、ついさっき、夕方から町工場プロダクツのオンライントークイベントを開催していたんですが。すでに海外進出を果たしている町工場の若き経営者3人に話をお聞きしました。その中の一人は、番組にもゲストで来てくれたワイエスエムの八島さん。そのトークイベントの話を聞いてくれた方もいらっしゃるかと思いますが、かれらの勢いを感じてもらえたのではないかと思います。

しかし、今や、若い経営者にとって、海を渡る、海外へ打って出るってそんなに大上段に構えるわけでもなく、わりと、当たり前のように成し遂げているなという印象を持ちました。

我々が若かった一昔前には、町工場が自社製品をもって海外に進出するって、そんなに簡単には考えられなかったと思うんです。自分自身が海外を意識したのは、実は、YOKOHAMA MAKERS VILLAGE というグループが、かつて2017年ごろから活動していて、2019年にはミラノに行ったというのを聞いて、なんです。そのYOKOHAMA MAKERS VILLAGEは、こんなことを掲げていました。

「横浜市近郊に工場を構える金属加工会社が集まり、各社の技術を組み合わせた物作りを行うブランドです。専門分野に特化した作り手達の密な協力体制により、 これまで実現できなかった多面的な表現を可能にしています。グループにはデザイナーも在籍しており、技術者とデザイナーが協働することで、技術の再発見や新たな技術提案などが活発に行われ、物作りに反映されています。技術とデザインが一体となることで、 本来あるべき物作りの姿に立ち返り、質の高い商品を提供していきます」

メンバーにはよく知った人も名を連ねていて、すごいなあって、その活躍ぶりをうらやましく見ていたんです。で、いつか自分たちもという思いも持ちましたね。その思いが、もしかすると、ようやく実現するかもしれないというところまで来ました。

ほんとに意味で成功する

ただ、海外に打って出た、ミラノサローネに出展したという事実だけを手にして、それで終わりにしたくはないと思っていまして、海外のバイヤー、お客さんにほんとに評価を受けて、ほんとに意味で成功するまで頑張りたい。ほんとの評価っていうのは、珍しい日本のもの、ちょっと変わった珍しいものって面白がられるのではなく、ほんとに良いものと、ほんとに欲しいものと思われるものを提供したいという思いがあります。

どんな未来が待っているかはわからないけれど、チャレンジをし続けていかなくては、その未来に展望は開けないと思っているので、自分の代では完結しない、次の世代に託す夢となりますけどね。

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