くりきんとんがゆく vol.5 「2022年、日本のものづくりをもっと輝かせるために」
FM川口から、毎月第一金曜日に、ものづくり、製造業、町工場に元気と勇気を届ける番組「メタリックフライデー」。
DJおやっさんこと、栗原精機社長、栗原稔がこれからの製造業を担う若手経営者に向けてメッセージを送るのが「くりきんとんがゆく」のコーナー。
2022年最初、1月7日の放送回では、切削加工仲間「COOL MILLINGS」のメンバーを前に、こんな話をさせてもらいました。。。
新しい年を迎えて、今年も、ものづくりの世界に生きるみんなと、このテーマで話ができたらなって思います。
ものづくり、町工場が元気に活躍できる世の中にしていこうという思いを抱いて、去年の8月から、この「くりきんとんがゆく」のコーナーを始めたんですけど。
中には、もう日本の製造業はおしまいだ、とか、ほかの国に完全に負けてるとか、そんな悲観的なこという人もいるんだけど、おやっさん的には、そこには耳を貸さずに、自分たちの信じる道を突き進もうぜ!っていう持論を展開してきたつもりです。
それは、なにも強がりでも負け惜しみでもなくて、自分たちが培ってきた技術であるとかマインドを含めた伝統とかは、ずっと未来につなげていくことができるって信じてるからなんです。
で、その自信の源はなにかって言われたら、ものづくりって、何も勝った負けたの勝負で、そのものの価値が決まるわけじゃないでしょ?ってところから。大量生産ができるか、値段が安いかっていう土俵で勝負するしかないのなら、そりゃあ、だいぶ分が悪いのはたしか。でも、我々が作るものの価値は、そこだけで競う必要はないんじゃない?
たとえば、うち会社で作っているテープカッター。
セロテープを切るためだけであれば、100円ショップで売っているもので十分に機能は満たされているけれど、金属から削り出した、4000円するうちの製品を買ってくれる人も少なくないんです。さらに、某有名ブランドさんから出てるものなんか、その4倍の値段だけど、それを買った人の喜びはさらに何十倍にもなってると思います。
ものの価値って、値段だけじゃない、性能だけじゃない、という一例です。
見た目、質感、もっと言えば、気持ちを揺さぶる、心を熱くするものづくり。加工技術でそれを実現できているのは、おこがましいですけど、うちの会社がこの道と決めて、培ってきたものの価値が、手に取ったお客さんによって認められている証だと思ってます。
そして、その、それぞれが極めている道っていうのは、会社の数だけ、いく筋もあって、例えば、今日集まってるCOOL MILLINGSのメンバーだって、それぞれの特色をもって切磋琢磨してきてるわけです。
で、そこで、自分が提言したいのは、それぞれが磨いた技術であったり知識であったり経験であったり、そういったことをもっともっと発信しましょう!PRしましょう!ってこと。町工場それぞれが情報を発信することで、点と点がつながって、仲間が増えて、やがて大きな力になると思ってるんです。自分としては、具体的には、町工場プロダクツって活動を通して輪を広げていきますし、ツイッターとかSNSを活用していくんで、どんどんと参画してきてほしいと思ってます。もちろん、ラジオもたくさんの人に聞いてほしい!
ということで、2022年、くりきんとんは、引き続き、そこんとこ、訴え続けていきますよ!
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