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くりきんとんがゆく vol.1

「くりきんとん」とは。

FM川口が毎月第一金曜日の夜7時からお送りしている番組「メタリックフライデー」のひとつのコーナーです。

DJおやっさんこと、町工場、株式会社栗原精機の社長、くりはらが、全国の製造業、ものづくり、町工場の仲間に向けて、持論をぶちまけています。

ここには、そこで語った内容を文字に起こして、残していくことにします。

まずは、2021年8月6日にお送りした、記念すべき第一回目の「くりきんとんがゆく」から。

「くりきんとん」を漢字で書くと3文字。
「くり」食べる栗。栗原の栗。
「きん」金属の金。
「とん」応援団の団という字。

栗金団は、おやっさんと金属加工の仲間たちというふうにも見えます。このタイトルでひとつコーナーをやりたいなって思いました。

我々、製造業に属して、ものづくりを仕事にしています。仕事、ビジネスの世界においては同業者は取引関係か競合、ライバルで、仲間という感覚はありませんでした。

しかし、自分が会社をやっていく中で、得意先と下請けという上下関係だけで、必ずしも良いもの、製品を世に送り出し続けるのは難しいとは感じていました。

下請けとして生き残るために競争力を高め続けるにも限界がある、と考え、このまま請負加工だけでいいのか?という危機感を感じていたころ、2012年の終わりに出会った一冊の本が、クリスアンダーソンの「MAKERS」でした。

ネットワーク、コミュニティ、SNSがモノづくりを変える。大企業だけの世界だった製造業は、これからは個人からも発信されるようになる。と書いてありました。この本を読んだことで、よし、新しい時代にふさわしい町工場に生まれ変わろうと思ったのです。

ただ、当時、日本には、ものづくりのコミュニティがネット上にはまだありませんでした。ならば、自分で作ろうと思って、飲み仲間に声をかけて立ち上げたのが「ものづくりコミュニティ・MAKERSLINK」です。

そこから8年ちょっと、登録メンバーは2000人を超えています。Facebook上で盛んに情報交換がされて実際に製品開発のきっかけになったり、合同で展示会出展したり、リアルなつながりもできました。

自社製品を出せるようになったのもひとつの成果です。多くの中小企業、町工場のひとたちと絆が生まれて、それぞれの事業の成長につながっているというところまできました。

これから、ラジオを通じて、もっと多くのものづくりにかかわる方たちに、少しでも希望を届けたい。これを、くりきんとんの使命としていきます。

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