矯正歯科カウンセリングに行ったら予想外の展開が待っていた話
そうだ、歯列矯正をしよう。
思い立ったが吉日、手元のスマホで矯正歯科のカウンセリングを予約したのが8月12日のこと。そのまま別の矯正歯科にもカウンセリング予約の電話をしたのだが、お盆シーズンに思い立つと矯正歯科が休みで電話が通じない場合もある。ひとつ賢くなったのでお盆休みが明けてから改めて予約した。何はともあれ、こうして矯正歯科カウンセリングはしごデーの予定が立った。仕事の都合で休みが少ないせいで休日に予定を詰め込んでしまうのが私の悪い癖である。
自分の歯並びが気になり出したのは一体いつからだっただろう。
小学生の頃から気になっている部分はあった。けれど、大した問題ではないと思って何もせずに、気づけば20代も半ばを過ぎていた。それなのに、ここ1、2年ほどで自分の歯並びが無性に気になるようになった。なぜだろう。考えてみたらひとつだけ、これかな? と思うことがあった。
自分の好きなファッション(ここで言うファッションは服装的な意味合いが大きい)がわかり始めて、それに合わせて自分に合うメイクについて考えるようになったからかもしれない。
首から下だけでなく、首から上のことも考えて鏡と向き合い、写真と向き合い、そうして思った。
正中のズレと輪郭の歪み、めちゃくちゃ気になる。
鏡の中の自分と写真に写る自分、顔のバランスが全然違う。
え? 人から見られている私はこっち(鏡)じゃなくてそっち(写真)なの?????
もう絶望である。
今年の1月にパーソナルカラー診断を受けたのだが、事前にサロンに自分の顔写真を送らなければならず、その際に写真の私を見て思わず涙が出た。こんなことで泣きたくないと思った。せめてもの抵抗で顎の位置を偽装して写真を撮ることの空しさったらない。
それから7ヶ月。意を決してカウンセリング予約という一歩を踏み出した。
もう少し早く動き出せたらよかったのだけれど、最近の人間ってなんだかんだ長生きだから今から始めても遅過ぎることはないよな!
ところで、歯列矯正というと費用が馬鹿にならないイメージがある。身近な歯列矯正経験者の話を聞いてもそうだ。軽自動車1台余裕で買えるだけの金額をかけている人もいた。それだからなかなか手が出せずにいた。
私は服のオタク歴よりも2次元オタク歴のほうが長いオタクである。人それぞれ推し方にもよるが、大抵の場合、推し活は金がかかる。しかも私は推し活を兼ねて旅行をするタイプだ。推しに課金したいのにJALにも課金している。交通費が嵩んでしまうのが田舎住まいのつらいところである。LCCにすれば多少は費用が抑えられるとわかっているが、諸々のことを考えるとJALになってしまうのだ。
話を戻そう。
矯正費用と己の預金残高のことを思うと胃が痛くなりそうだったが、出せない金額ではない。ならば道はひとつ。もうあんな涙は流したくない。
そうして、来る8月20日。私は矯正歯科の門を叩いた。
――のだが、まさかの展開が待っていた。
歯列矯正の費用が馬鹿にならないのは、それが自費診療だからである。
今回、2軒の矯正歯科で歯の状態を診てもらってどちらの医師からも言われたのだ。
保険適用になる可能性がある、と。
つまり、ワンチャン医療費3割負担。
……流れ、変わったな?
過去の私!!!!! もっと早くにカウンセリング行きなよ!!!!!
心の中で叫びに叫んだ。カウンセリングは無料なのだから行っておいて損はないと5年くらい早く気づきたかった。5年もあれば矯正だって完了する。
とはいえ、保険適用になるのは手術をするからである。そう、手術。骨を切るタイプのやつ。文字に起こすだけでもなんだか空恐ろしい。だって骨を切るんだもん。怖くないわけがない。まさか歯列矯正をやろうとして骨を切るフラグが立つとは思わないだろう。
そして言い換えれば、手術なしでは完璧に治し切ることはできないということだ。矯正だけでは歯並びは治せても輪郭は治らない。
この時点でだいぶ覚悟は決まっていた。だってもう自分の写真を見てしんどい思いをしたくない。
というわけで、このnoteを書いている今、検査を終えて診断を待っているところです。
当面は情報収集をしながら次の通院に備えようと思います。よかったら見守ってやってください。