LAYLA

2018年度末まで人生がむしゃらに走り続けた結果、とうとう2019年度に燃え尽きてしまった。ろくに会社にも行けず、思うように働けない。上司の配慮もあり、主担当の業務は2019年度はなかった。2019年度はほんとうにこれまでの半分以下の働きっぷりだった。でも元気なとき(躁とかニュートラルなとき)は夜に飲みに行き、クラブで遊んで、知らない人と交流をしていた。そういうところでの会話の始まりはだいたい世間話になるが、仕事はなにをしているのか聞かれたら、公園の設計をしているだとかランドスケープアーキテクトだとか堂々と言っていた。でも後日、二日酔いとともにそう言ってしまっていた自分が嫌になるのだ。ぜんぜん働けてない、線もまともに引けないやつのどこがランドスケープアーキテクトなんだよ、って。世間話が盛り上がると、入社したてのときは月イチで会津に行っていたんだよとか、出張でどこどこに行ったんだよとか、年度末は激忙しいとか、そんな話もしてしまう自分が嫌になるのだ。過去は大切なものだけど、いつまでしがみついているんだよ。

今は自分の病気がハッキリわかって適切な治療を受けているから、2019年度に比べるとだいぶ回復した。しかし、なかなか新しい案件が取れず、割と仕事は暇である(現在進行形)。そんなときにも考えてしまうのだ。2年前の今頃は新潟に行っていたなーとか、プロポーザルでボロクソに負けたなーとか。でも、昨日とうとう、もうそういうことを考えてしまう自分にいい加減にしろと言いたくなってしまった。仕事がないなら入札でもプロポでも取ればええやん。そう気づいたらわたしはわたしなりに取れそうな案件を調べて、上司に「この仕事がやりたいです」と資料を渡していた。たぶんこれが完全に回復した瞬間だったと思う。上司にも伝わったと思う。比べるなら他人よりも過去の自分、なんてよく言うけど、その意味をほんとうに理解できた瞬間だった。

仕事によって心身ともに一度壊れてしまったけど、やっぱりこの仕事が大好きなんだなと思った。壊れてしまったからもとには戻らないけど、新しくなったと思いたい。最高と最低を知っている人間は強いんだ。かつてと同じようには働けないかもしれないけど、よりよい空間をつくりたい、死ぬまで線を引き続ける人でありたい。そういう変化点と決意をどうしても記録しておきたくてこのnoteを書いています。

そんな心持ちのわたしは、GLAYのLAYLAという曲を思い出しました。


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