♯1:新たなる万年筆との出会い
新年あけましておめでとうございます。KIRCHAです。
年末よりやっと日記を始めて、2024年最初の更新になります。
前回は万年筆を始めたきっかけであり、まだ本格的に文具に熱中する前の話であったため、タイトルを「♯0」として日記に書いていきました。ここから、私の文具(主に万年筆になるでしょうか)へのこだわりが強くなるきっかけになったであろう話になると思います。また少々長くなるかもですが、どうぞお付き合いください。
さて、初めての万年筆「カヴァリエ」を手にしてからしばらくの間、様々な筆記にお世話になっていました。ところがある日、慣れたからなのかどうかは分からないのですが、やはり手が疲れやすくなってしまうようになり、それからはまた悩む日々が続くことになります。
その間にペンも進化を遂げ、ボールペンは「エナージェル」や「ジェットストリーム」等、低粘度で書きやすいものも出てくるようになります(カヴァリエを買った当時、低粘度のボールペンは身近にはありませんでした)。そんな中、新しい万年筆に挑戦してみようと考えてみました。が、はてどれを買えばいいやら・・・。
国産はセーラー、パイロット、プラチナの主に3社。海外製品はほぼ知識がない状態での選択でした。ちなみにこの時、私はモンブランを社名が「マイスターシュテュック」と勘違いしていたほど、海外製の万年筆の知識がありませんでした。
パイロットの万年筆はカヴァリエを持っていたので、あえて今回は選ばないでおこうと思い、ならばセーラーとプラチナのどちらにするか。そしてどうせ買うならしっかりしたのが欲しい。「プロフィット」か「♯3776センチュリー」か。
私が選んだのはプラチナ万年筆「♯3776センチュリー」でした。
セーラーのプロフィットはあの当時の私には種類が多く、悩ませる要素が沢山あったため候補から外れてしまったのです。決定打はプラチナの万年筆は他の2社に比べて「少しクセがある」という所でした。もしかするとこのクセがちょっと変わり者の自分に合うのではないかと、直感的に思ったのです。
結果は大当たりでした。この独特の書いてる感のある書き味が、私の字を書く感覚にちょうどフィットしたのです。
そしてこの感覚が、後の私の手に合う万年筆の決定打に繋がるのですが、それはまた今後の日記にてお話していこうと思います。
この万年筆にはKobe INK物語 #65新港ジェットブラックを入れています。黒インクはけっこう沢山持っていますが、その中でも特に黒の発色が気に入ってるこのインクを入れて使用しています。
♯3776センチュリーは重量バランスが良く、ザ・王道の万年筆にふさわしい佇まいと、プラチナ万年筆独自のスリップシール機構により、インクが乾きにくいため、初心者から熟練者まで幅広く、末長くお使いいただける万年筆だと思います。14Kペン先で大型のため、長く筆記しても疲れにくい構造になっているので、しっかりした1本がほしいという方にオススメです。字幅・カラーも豊富にありますので是非。
当時は10000円でしたが、現在はデザインのマイナーチェンジや値上げにより20000円になっております。それでも、良い万年筆に変わりはないと思います。
またしても長くなってしまいましたので、今回はこの辺りで。最後まで読んでいただきありがとうございます。