腹が立つ
今日三時に目が覚めた。
12時ごろ寝たので寝不足気味。
三時少し過ぎに茶でも飲もうか、とコンロにやかんをかけて新聞をとりに行ったら、外が気になりソロリと外へ。少しの花とワサワサの木を見て、ウロっと歩いて家に入ったら、どうも蚊に食われたらしい。
こんな古い血はあまりおいしくもないだろうに、4カ所も。
かゆい、かゆい。
薬を塗るも収まらない。日本古来の蚊は、プーンといって「刺すよ」と来たものだ。ポッコリ腫れたので爪で絞り出すと血が出て、かゆみも楽になったが、外来種なのかシマ蚊なのか、音もなく近づいて刺した後もすぐにわからず、刺し口もみつからない。
爪を立てようが、カリカリ掻こうがかゆみは続く。
私は薬屋だったと思い出し、生薬とフェノール入りのかゆみ止めを塗って、かゆみは収まり始めたがすぐには眠れない。
司馬遼太郎の「空海の風景」を読み始め、解釈が長い小説なのでそのうちウトウトと。
6:00位からやっと小一時間眠った。
そんなわけで、今日はボンヤリの頭のまま店へ。
わずか1日前のお客様とのやり取りを確認されても、頭が働かない。
絞りにしぼって、おぼろげなかすかな霧の彼方から少しずつ記憶がでてきた。よくやった。
まだいけるか?と娘等に聞くと「まだまだ」と。
まだ働かないとならないようだ。
しかし、店のゆる~い音楽と、間接照明のほの明るさに、なかなかホッとしている私がいる。
これでいいんだ、な、父ちゃん。
父ちゃんと言えば、生きている時は私が具合悪くしていても「どうだ」とか「なにか食べるか」などと聞いてくれたこともなかったなあと話していたら、次女が
「私にはなべ焼きうどんとかお粥を作ってくれたし、どうだ大丈夫か、なんてよく言われたよ」と
なんと、釣った魚にエサをやらない時代の男性そのまんま。
明日から線香あげるのやめよ!!
帰ったら仏壇に文句を言ってやろう。奥さんがいてなんぼでしょ。充実した人生をさっさと端折って逝った亭主に、今更だが腹は横にならない(腹が立つ)が、まっ、時がたつとなるか、横に。