ふっと思ったこと

 今日は、コロナウィルスについて書こうと思い、資料探しをしている時にもっと気になることができて、コロナウィルスのことはまたの機会にすることにしました。

 気になったことは、私は、成人になってからあまりというか、全くと言っていいほどTVを見ません。だから、現在のTV事情は全くわからないことを前置きしておきます。ここで書くのは、私が中学生の頃、平成一桁の頃の話しです。

 毎日の電車通学で、その頃痴漢電車と言われていた魔の埼京線で痴漢にあいながら、(男って最低)と思っていた頃に、衝撃を受けた番組の話しです。

 その番組は、毎週20時にやってました。クラスの女の子たちは見ていたけれど、私は、その時間塾で見たことがありませんでした。その日は、たまたま塾が休みだったのか覚えていませんが、何やらクラスの女子に人気の番組を見て見たいと、その時は流行にうとい私も流行に乗りたくなってTVをつけました。

 次の瞬間、頭を殴られた様な衝撃を受けました。そこに写っていたのは、私と同じくらいか年齢が上でも高校生くらいまで下は明らかに小学生の男の子たちが、上半身裸で中学生からは白い短パン一枚、小学生の男の子はかろうじて白のペラペラの身体の線の分かるパジャマ姿。そして、そんな男の子たちが20人くらいスタジオにいて、質問に答えたり、おしゃべりしたりする場面を見ました。そして、私は、その時初めて、性の消費として扱われるのは、女の私たちだけではないのを知りました。そして、自分たちの消費を否定するのに、少年の消費はなんの違和感もなく、番組を見ているどんな人かわからない人たちに恐怖が湧き上がっきて、TVの番組を変えてしまったので、その後番組がどんな構成で進行したかはわかりません。

 その時から私は、ジェンダーに興味を持ち、近所のもうないジェンダー図書館に通い本を読むようになりました。そして、社会で弱い立場の人間は、何も女性だけでなく、未成年の男女や赤ちゃんも性の消費対象になることを知りました。

 そして、初めて私のように毎日痴漢にあっている男の子が、同じ電車に存在することに、想像力が働きました。そして、同じ恐怖を味わっても男の子たちは、同情されるのでなく、告白すれば「羨ましい」とトンチカンな答えしか返ってこないなんてなんて不幸だ。パーソナルスペースを全く知らない他人に自由にされる恐怖は男女同じです。女性が泣くほど恐怖を感じているのと同じように、少年も泣きたい恐怖を味わっているのに、痴漢にあった私女性のように、捕まえられなければ、急いで仕事に行かなくちゃ、なんてことない。なんてふりしながら仕事に向かったって、良い仕事なんてできません。

 どんな弱い立場の人間も、大切にされる社会に現在は、変わりつつあります。まさにその過渡期だと私は、思います。だから、昔から囁かれていた男女の入試の操作も真実が明らかになりました。少しずつ社会は良い方向に向かって行こうとしていますが、変わって欲しいと願う人たちがしっかり見ていないとすぐ、社会は悪い方向に進みます。その方が楽だからです。何も選挙に行けとは、私は言いません。それは個人の判断です。ただ、声を上げられる社会になってきたことが嬉しいのです。これから、新学期、電車やバス通学の学生さん、スマホの防犯アプリ、防犯ブザー必ずどちらか携帯してください。痴漢だけではありません。スリもいます。世の中は、良い人ばかりではありません。

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