やってもいい!と思えるオンライン結婚式ってなんだろう?
こんにちは。
今の現状が過ぎて結婚式が開催できるようになったとしても、これまでと同じようなものができるのか…?という話をよく見かけます。
「新しい生活様式」の中でも「冠婚葬祭での大人数での会食を避ける」という記載があったりして、気が気でない人がたくさんいると思います。(私もその一人です)
そのもやもやを抱えて先日こんなツイートをしたのですが、
リアクションを見ているとみんなそうなんだろうなぁと感じました。
それ以来「もし自分たちがオンライン結婚式をするなら、どんなのだろう?」と考えていました。
今日はそれについて自分の備忘録のためにも書かせていただきます。
※あくまで素人の私個人の意見です。自分が見聞きした情報の中から絞り出しているだけですし、答えは人の数だけあると思います。
※今回考えるのは欠席者に見せるための補助的な役割でのオンライン結婚式ではなく、「そもそも大人数が集まる結婚式を諦める場合」のオンラインの使い方についてです。
オンライン結婚式の何が残念なのか。
まず間違いないのは、「通常通りの挙式披露宴をオンラインで配信するだけでは絶対にダメ、満たされない」ということです。
※あくまで、「自分がやるとしたら」です。
私がオンライン結婚式=ゲストがその場に来られないことで損なわれてしまうなと思う点を並べてみます。
①ゲストのリアクションが直に見られず、喜んでくれているかがわかりづらい
②料理や飲み物を通して同じ経験を共有することができない
③結婚式での同僚との様子を見て家族に普段の仕事ぶりが伝わったり、色々な時期の友人に囲まれることで得られる「今までこんな素敵な人たちに囲まれて生きてきた」という実感が、リアルな結婚式で得られるものには到底及ばない
これらが解消できればオンラインでも構わないと私は考えているので(そして解消するためにやり方を考えていくと大抵「これに関してはむしろ普通の結婚式よりいいじゃん」と思える要素も出てきたりするので)、前向きに考えてみます。
オンラインを使うことについてはゲストの層にもかなりよるなと感じるので、私たちの場合のゲストの内訳を大まかに書いておきます。
〈新郎側〉
・親族15名ほど(半数近くは高齢、コロナのこともあり年内の挙式には来られないかも)
・グループA(幼なじみグループ)
・グループB(高校友人とその家族、少人数)
・グループC(大学友人)
・グループD(現在の仕事仲間)
※会社ではなく、友達のような間柄
〈新婦側〉
・親族15名ほど
・グループA(中高友人とその家族)
・グループB(現在の仕事仲間)
※こちらも友達同然
〈共通〉
・ふたりが仕事でお世話になっている方々
※目上の人もいるがフランクなお付き合い。上司のような形なのは主賓のご夫婦だけ。
・仕事を通じて出会った友人達
合計80〜90人。
新郎側の仕事仲間と私のつながりも深いので、親族を除くとゲストの7割近くは共通の友人というイメージ。
plan1:挙式は親族のみ
まず、挙式は親族のみでもよいかなと思いました。もともと披露宴に友人を大勢呼ぶとしても、挙式も見届けてもらうのはごく一部の近しい人でよいのでは…という考えもあったので。
そのぶん挙式前の時間と挙式がすごく濃い時間になれば、両親以外の家族との時間はそこだけでも大丈夫かも…という気もします。
たとえば、
・挙式前のファミリーミート(初めて晴れ姿を家族に見せるイベント)をしっかりドラマチックに演出する
・挙式中に両親からの言葉をもらう時間をつくる
・挙式後に親族で写真を撮るだけでなく、そこで家族宛てのムービーを流したり、両親への手紙を読んだりする。
前に予定していた式場のオリジナル演出で「挙式中に新婦父から新婦へのメッセージを伝える(手紙を読む)」というものがあり、それいいなぁと。
要は親族全員を披露宴まで呼ぶのではなくて、家族の時間は披露宴前に一度区切りをつける(そのぶん中身を充実させる)という案になります。
〈良い点〉
・家族との時間をより濃密にできる
・挙式がより特別な儀式になりそう
〈クリアしなければいけない点〉
・他のゲストにも挙式の様子を見てもらうため、当日編集のエンドロールはマスト
・披露宴に参加しない親族からはご祝儀をもらわない(とは言っても親族だし手ぶらでは来づらい場合は、お返しなどを工夫)
私の場合は披露宴にも残ってもらいたいのは両親と兄弟という感じですが、祖父母に残ってもらいたい!などは人によって変わると思います。
plan2:披露宴は人数を絞り、SNSでリアルタイム共有
考えていて思いついたのは、たとえば、この結婚式のためのTwitterアカウントを作る。ゲストをフォローし、結婚式用のハッシュタグで誰かが投稿したら全員がそれを見られるような状況をつくっておく。(もし差し支えなければ、ゲストにもその日参加する用のアカウントをつくってもらっても。)
当日会場に来てもらうのは各グループ2、3人。
他のゲストは配信とTwitterで現地の様子を味わってもらう、というもの。
実際に来てもらうゲストにはあらかじめ協力をお願いしておいて、会場の様子、どんな会場でどんな装飾になっていて、というのをハッシュタグをつけて自由に写真や動画に撮って投稿してもらい、オンライン参加のゲストもそれを見た感想や見たいもののリクエスト、質問などをどんどん送って盛り上がってもらう。
ムービー類もそこで見られるようにして、ふたりの入場からはライブ配信もしつつ、スタッフさんにも協力してもらってTwitterの方にもどんどん披露宴の模様をアップしてもらう。
会場でスクリーンにそのTwitterの画面を随時映しておいて、コメントがきたら司会者に拾ってもらったり、新郎新婦がじかに返事をしたり。
オンライン結婚式というより、SNS結婚式。会場のほとんど(新郎新婦さえも)がスマホをいじっていることになりそうで、人によっては怒られちゃいそうだけど…なんか私は感覚的にいけるかも!と思ったのです。
では果たしてこのやり方が上に書いた①〜③の残念ポイントを解消できるのか、見てみます。(自信はあんまりない。)
①ゲストのリアクションは確認できるのか?
Twitterではなくもっといいツールがきっとあると思うんですが、私が良いなと思うところは、「ゲスト目線で結婚式の様子を投稿できる」点。
通常、結婚式の場でゲストから具体的な感想を直にもらうチャンスってそこまでないはず。私自身今までその場で花嫁に言ったことなんて「ドレスすごい綺麗!!」くらいのものです。
感想をもらうとしても後日「お花がきれいだった〜」とか「あの演出よかったよ」とか言われるくらいでは。
だけどSNSを使えば、リアルタイムでゲストの感想が見られるし、「これはこういう理由でこだわりました!」なんてエピソードもその場で伝えられる。これってこだわって結婚式を作った身としては結構嬉しいかもと思いました。
オンラインで参加するゲストのノリの良さや、会場でコメントを見て話を広げてくれる司会者の腕にもよるけれど…
通常の式が難しいのでこのやり方でチャレンジします!力を貸して下さい!というスタンスで事前にお願いしておけば、少なくとも私たちのゲスト層であれば成立するかなと思います。
(我々の場合、もともとパーティーの一部分の司会をお願いするつもりだった共通の友人(MCの仕事をしており話上手)がいるので、その人に進行してもらうことを想像するとよりイメージがしやすいというのもある)
なんなら前日などからそのSNSを使ってゲストにそれぞれ自己紹介をしてもらったり、色々前から使えるコンテンツにしておけば会場には集まらずとも一体感が生まれる可能性もあるかも。
②料理などを通じて経験を共有できる?
これが一番の難点で。
結婚式の楽しみって、やっぱり料理だと思うんです。
けれど「会食を伴うから」というのが大人数での披露宴にリスクがあると言われる大きな理由にもなっていて…。
そもそも「料理に代わる、結婚式のメインの楽しみになるようなもの」を思いつくことができれば、大人数での披露宴でも不安を減らせるような気がするのだけども。
思いつかない。
料理はお土産のような形で持ち帰ってもらうというのも工夫すれば可能かもしれません。
でもそもそも、実は料理食べないと披露宴って暇ですよね。ずっと人の話聞いてるだけみたいになっちゃうし…
あと単純に、お腹すきますよね。2時間半も会場にいれば。
料理がなくても退屈や空腹を感じないようなコンテンツを用意するとなると、たとえば、作りこんだ感動的な長編のムービーを上映する(上映会をメインコンテンツにする)とか、脱出ゲームのような参加型のイベントを用意するなど、思いつくのはそのくらいで、私たちのやりたい結婚式の方向性とは離れてしまって…
大人数呼べる方向性を探るほうに話が逸れてしまったけれども、人数を絞ったSNS結婚式という案でいくならば、
・オンライン参加者には料理とお酒をデリバリー(会場で食べるものとは内容は違えど、デリバリーできる範囲で満足できるようなもの)
・リアルでの出席者にはワンプレートに近い形で出し、食事の時間を短く抑える
というくらいでしょうか…。
③知らないゲストとの普段の姿を家族が想像できるような時間にできるか?
これは結婚式の重要な要素の一つだと個人的には思っています。自分がいろいろな時代に関わった大好きな人たちが同じ場所に集まってくれて、みんなに感謝を伝えられるというのが結婚式の醍醐味だと思うから。
同じ場所に集まることが叶わないなら、たとえば、こういうのとか。
・事前にゲストにふたりに関するアンケートに答えてもらい、それをゲストとの写真とあわせてブックレットにして会場で家族やゲストに渡す(プロフィールブックの延長のようなイメージ)
・披露宴中にSNSでふたりに関するエピソードをゲストから集める(#新郎のお茶目なエピソード など、ゲストの回答を見てわいわいすると盛り上がりそう。クイズ形式にしても。)
シンプルに、会場に来ていないゲストとビデオ通話をつないで、みんなに一言ずつもらうというのもいいかも。
通常の結婚式では友人や上司のスピーチなどにこの要素があると思うのですが、この形だとより多くのゲストに話を聞けてふたりの人となりがよりわかるかもしれないですね。
その他の利点
結婚式をオンラインで配信するとなった時に結構気になるのが、「画面越しに人の結婚式を2時間半ただ見るのってキツくない…?」という点。
SNSをうまく使えればゲストがただコメントする以外にも参加できる演出をつくれそうだし、随時進行を投稿するような形にすれば配信をじっと見ていなくてもSNSでなんとなく今何やってるかわかるという状況がつくれるのではないかなと。
配信を見たい人は見てもらう、そうでない人は他のことしながらSNSだけ片手間にチェック、というようにゲストの好きなスタンスで参加してもらえると私としてはいいなぁと思いました。
子供が小さいなどで実際に会場に来られないゲストの奥さんなどにも参加してもらえるのも利点。
以上見てきましたが、SNS結婚式についてまとめるとこんな感じ。
〈良い点〉
・ゲストに投稿してもらうことによりこだわった色々な部分を見てもらえ、リアルタイムでの反応も知れる
・あらかじめ協力をお願いすることで「この状況だからこその、みんなでつくる結婚式」という空気ができ一体感が高まりそう
・ゲストにふたりのエピソードなどをたくさん聞けて、ふたりのことを深掘りできる
・配信とSNSをうまく組み合わせることができれば、ゲストが気楽に参加できるオンライン形式になる(本来来られないゲストも参加できる)
〈クリアしなければいけない点〉
・配信やSNS画面の中継、料理のデリバリー等、会場の技術的な対応が必須
・プライバシーを確保しながらのSNSの使い方を要検討
・ゲスト(親も含め)の理解が得られ、SNSに慣れていることが必要
・ゲストの協力、うまく進行してくれる司会者が必要
・二次会ノリになりすぎないよう、従来の披露宴の演出もうまく取り入れたい
・リアルでの参加者、オンラインでの参加者それぞれに妥当な会費の設定
最後に、自分なりのSNS結婚式を妄想してみる。
もしも自分がやるとしたら…
始まりから結びまでシュミレーションしてみます。
〈招待状を送る段階〉
・あらかじめ会場に来てもらう人数を減らすことをゲストには説明しておき、リアルで参加してもらいたいかオンラインで参加してもらいたいかはそれぞれに伝えておく。
・オンライン参加のゲストの招待状には日時とSNSの結婚式アカウント名を書いておき、あえて詳しい説明はしない。
↓
〈挙式数日前〉
アカウントでゲスト全員をフォロー。結婚式の進め方をSNS上で説明。協力をお願いする。
毎日カウントダウン的に結婚式準備の模様で期待感が上がるものを投稿するのもありかも。
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〈挙式前日〉
ゲストの簡単な紹介を投稿したり、自己紹介してもらって一体感を高める。
〈挙式当日〉
挙式は親族のみで。
披露宴に出席するゲストには迎賓の時間からどんどんSNSに写真などを投稿してもらう。プランナーさんなどふたりのこだわりを理解しているスタッフさんにも投稿をしてもらい、盛り上げてもらう。
ウェルカムスペースに事前にゲストに答えてもらったふたりについてのアンケートの結果を写真と一緒に貼っておいて楽しんでもらう。
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〈オープニングムービー〉
〈新郎新婦入場〉
ライブ配信も開始。引き続き投稿もしてもらいながら。
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〈ふたりから挨拶〉
SNSのコメントも拾っていきながら。
〈主賓挨拶・乾杯〉
挨拶や乾杯の発声は会場にいるゲストでも、あえてビデオ通話でつないでやってもらってもよい。画面の向こうでも料理とお酒を用意してもらい、一緒に乾杯。
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〈歓談〉
会場のゲストも料理を食べながら。
通常の結婚式のように高砂で写真を撮ったり、テーブルラウンドしたり。
司会者と話しながら、SNSで参加しているゲストの紹介を入れる。
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〈プロフィールムービー〉
〈新郎新婦についてアンケート〉
プロフィールムービーでは伝わりきらないふたりの姿をということで、SNSを使ってふたりとの色々なエピソードを投稿してもらう。詳しく聞きたい話があればそのゲストに電話してみたり。
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〈中座〉
通常の披露宴なら歓談時間を多くとるためお色直しなしのつもりだったが、この形式なら変化のあるイベントが多い方がいいのでお色直しありで。義母か弟にサプライズ指名でエスコートをお願いしたい。
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〈再入場〉
〈ケーキカット〉
新しいドレスやケーキカットの様子もどんどん投稿してもらう。オンラインのゲストにもデザートも届けて楽しんでもらいたい。
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〈スピーチ・余興〉
余興はもともと考えていたミュージシャンの友人の歌。スピーチもあえてオンラインでしてもらう。(サプライズ指名で何人かにビデオ通話でメッセージをもらうのも良い)
↓
〈家族へのムービー、両親へのプレゼント〉
ムービーは挙式後に家族で見たのと同じでもいいし、変えても。手紙は挙式後に読んでいるので、ここでは花束やプレゼントを贈る。
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〈新郎新婦の挨拶、退場〉
〈エンドロールムービー〉
〈プチギフトと一人一人へのメッセージカードを渡し、お開き〉
もともとゲストを並ばせてのお見送りをしたくなかったので、スタッフさんからテーブルで渡してもらい、ふたりからの感謝の言葉を書いたボードを出口に置いておく。
オンライン参加のゲストには退場後のふたりから改めてカメラの前で感謝を伝え、配信終了。
〈後日〉
・オンライン参加のゲストにギフトとメッセージカードを送る
・披露宴に参加しなかった親戚に、披露宴の様子をまとめたムービーとお返しの品を送る
結論。
この方法でも自分たちのやりたい結婚式はできそう。
ただ、これが可能でその場にいる自分たちもテンションが上がり満足する会場を見つけるのが大変。なので私たちはきっとやりません。
ここまで考えてみて、会場で協力してくれるゲストの顔、姿は見えないけど遠い場所からお祝いしてくれる人たちの顔を想像したらあったかい気持ちになれた。
なれたけど、
やっぱり普通の結婚式がしたいーーーーー涙
ここまでやっておいてこんな結論ですみません。
やっぱり淋しいです。
みんなに囲まれた結婚式の思い出、やっぱりほしいです。
あぁ…
どうか収束しますように…。