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ENHYPEN ORANGE BLOOD ’Concept Trailer’つらつら

2023年5月22日に'DARK BLOOD'をリリースしたENHYPENが、
’ORANGE BLOOD’で、2023年11月17日にカムバする。
そのコンセプト・トレイラーが10月27日零時に公開された。

前回のConcept Trailerも謎めいていたが、その謎も少しずつ解き明かされてゆくような一篇だった。
DARK BLOODが驚愕すべき素晴らしい出来だっただけに、予想外のオレンジときたORANGE BLOODには期待しかない。

今回のConcept Trailerは、ヴァンパイアだった彼らが、一度は滅び、再び黒い海から再生されるシーンから始まる。
柔らかな花やレトロオレンジの優しい背景の幸せな光景から、オレンジは一転、炎を象徴する攻撃的な色彩となり、不穏な二人目のスハが現れる…。

今回も、コンセプトモンスターと言われるENHYPENの真骨頂となった。

Orange Blood Trailer。
Dark Moon: Two Moons。

(KB)
これは再開されるマンガに出てきた2人のスハを巡る話になるのか。

ソヌ=シオンは自分の中に潜む弱さゆえに、白鳥の湖のジークフリートのようにオーロラではなくオデットを選んでしまうのか?
そしてもっとも不気味なのは、スハがENGENEが人格化した女性だとすると、その2面性。

二人のスハは統合されて昇華されなきゃいけないけど、いったいヘリたちは、いやENHYPENはどう動くのか。
そして、誰の心にもあるだろう、自分に対する疑念。これに、ヘリたちは、いやENHYPENはどのような歌とパフォーマンスで応えるのか。

Dark Bloodと対になっているせいか、このトレイラー単体の物語はかなりシンプルで分かりやすいんだが、これが具体的にどんな歌になるのか(BGMに使われている歌が一部なのか?)、アルバムとしてどんなプレイリストになるのか、推測が難しい。

ソヌの使い方はなかなか気に入った。
どこか、I-LANDのFake Loveのソヌを思い出させる。

そして、Orange Bloodの中でヒスンがどういう役割を果たすのか、どのような歌を歌い、どんなパフォーマンスをするのか、それがいちばん気になる。トレーラーだけではわからんからな。

(RJ)
私はなんだかほんと怖かったわ。
二人目のスハの登場シーンのおっそろしーことときたら!
ホラー映画か。

でも、全体的に映像は暖かい色合いで、レトロなオレンジ色の画面や花を鏤めている小道具の使い方や、メンバーの表情……もろもろ気に入ったよ。
ENHYPENも復活したし、音楽も優しくて懐かしい感じで素敵だったけど、それだけにじわじわ恐怖も入り込むとゆーね。

単なる恐ろしさじゃなく、真実を知ることへの恐怖感?
施設にいたときのような無邪気な子供の頃とは違った試練の前に立ってるENHYPENて気がしたよ。
大人になることの恐ろしさかな。
ENHYPENはこれを乗り越えてゆくんだろうなあ。

(KB)
Dark Bloodは、自分が一歩を踏み出す勇気の話だった気がする。
Bite Meは、誰かに自分のもっとも大切で繊細な部分をさらして、友達を見つけることの勇気っていうのかな。
友達との噛んだり噛まれたりを通して自分らしさが生まれていくし、勇気を出してお互いを知り行くなかで、友情は生まれ育つ。
だけど、妬み嫉み僻みがなぜか生まれてくる。

I-LANDを思い出すよ。
ソヌは思わぬ1位になって微妙な空気を生んだことがあったな。
RJが言うスハに最初から近いとこにいたって、これもI-LAND の1部の最後で、カメラの向こうのファンにずっと語り続けたソヌを思い出す。

今回のトレーラーは分かりやすいお話になってるだけに、グリム童話みたいな恐ろしさが潜んでる。

(KB)
これはソヌが体調を崩した件も取り込まれてたりするのかな。
心を読むことが得意だった人が心を読めなくなって反応が遅れてしまう。
そして、幸せの時にこそなぜか不穏な影がふとした隙にするっと生まれてしまうこと。

そう言えば、ヒスンもデビュー当時(デビューしたばかりなんて一般には幸せなとき)、いろいろ言われて悩んでたことを明かした記事あったな。Weverse Magazine だっけ。

ファンというのはアイドルというか芸能人にとって諸刃の剣なとこがある。
誰かへの愛は別の誰かへの憎しみに変わることもあるし。
愛のわずかなバランスが妬み嫉み僻みを生むし。

二人のスハはそういうことなんだろうか。
靴下🧦のことずっと考えてたけど、頭から遠くて愛がなかなか届きにくくて冷えちゃうところに、🧦を履いて身体と心を守るモノだって考えると面白い....。

(RJ)
オレンジブラッドは人間として生まれ変わったENHYPENの血の色なのかなあ。
でも、ソヌはENGENEの恐ろしい反面にも気づき、その間で揺れるヴァンパイアに再びされてしまう?



丁寧に観ていくと、まず、雪の中で倒れた(倒した)ソヌにスハがもたれかかるシーンから始まっている。
そして、最初に目覚めるのもソヌ。

このソヌの顔は半分が水に浸かり、半分水の上に出ている。
すべてのものの中立の位置にいるソヌを表しているようで面白い。

そして、片目でスハを最初に見つけるソヌ。
彼らの間には何か約束事でもあるかのような始まり方だ。
片目に映るスハは、すでに半分なのかもしれない。

ちなみにこれは済州島で撮ったのかな?
きれいなオレンジ色のコスモス(?)の花畑。

そういえば、済州島はミカンの産地だ。
前に行ったときも山ほどオレンジ色の果実を見かけた。実際食べた(笑)

(KB)
なんかね、ヒスンが言っていたソヌはコミュニケーションの力が凄い、みたいな言葉が思い出される。
I-LANDでさ、ソヌが最初にENGENE(まだENGENEじゃなかったけど)に向かって語り始めたことを思い出す。
その人たちが後のENGENEになるとも知らない状態で。
他の人たちはただ必死に芸を高めることに精進していたときに。

アイドルってのは求道者ではなくてファンあってのもの、そんなパンPDの言葉を、つたないながらも実践していた。
ファンからの返事や励ましがあるわけでもないのに、ただそうし続けた。

彼自身は励ましを得られなかったかもしれないけど、視聴者はそんなソヌの姿にきゅんとしたと思うし、冷静に考えてみても、押してもダメなら引いてみよ、あるいは、相手に圧倒的に有利な武器ではなく、自分の強みで勝負する知恵のある子だと思った。

そういう意味で、スハに最初にアプローチを掛けるのがソヌだっていうのはすごくしっくりくる。
そして、そういう子こそが最初に傷ついてしまうというのも。

ファンと接触がなければ隙を見せることもないし、傷つけられることはない。
そんなハンデを背負って、それでもファンに対峙するわけだけど、昔のWeverse Magazine※で、ヒスンが面白いことを言っていた。

目の前に自分を好きだという人と嫌いだという人がいるなら、嫌いという言葉に傷ついたとしても、そちらに引き摺られちゃいけないって。
たぶん、そういう人に嚙まれると一種の堕落が始まる。
というか、彼らのマンガでの表現を借りるなら「低級バンパイア」になってしまう。

でもって、そんな大きな課題を我々に突き付けて、いったいどんな歌(歌詞・アルバム構成)を持ってくるんだろう。
うー、気になる!!



確かに1年前は、本当に大変でした。何も知らなかったですし、幼かったですし、番組出演も初めてで、傷つきやすかったです。ですが、いろんなことを経験して気づいたのが、人々の視線にさらされる人は、その分、好きになってくれる人もいれば、嫌いだという人もいるということです。今は平気です。逆に、僕に対する否定的な視線に萎縮してしまったら、さらに意気消沈して、うまくいくはずだったこともうまくいかなくなります。どんな意見を見ても、ただ「そう考える人もいるんだな」とやり過ごして、僕が準備したものをもっと自信を持って見せることがいい方法なんだと思います。



ラストシーン、彼らが駆けてゆく場面は、デビュー・トレーラーのラストと重なった。

朝焼けの光の中へ溶けてゆくかのようなENHYPEN。
彼らの未来を象徴するシーンで終わっている。

今、彼らは夕暮れの光に向かって駆け出した。

ENHYPEN (엔하이픈) Debut Trailer 2 : Dusk-Dawn
2020年11月。

同じ11月。
3年後の11月だ。


越えてゆくべきものは常にある。
けれど、ENHYPENは止まらない。
ENGENEと共に、
未来へ――!



ENHYPEN (엔하이픈) 'DARK BLOOD' Concept Trailer



(文責:RJ)

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