DARK BLOOD (FULL→HALF→NEW)
10か月、待ちわびたENHYPENのカムバックが、ついに訪れようとしている。
昨夜までに、FULL ver.とHALF ver.のコンセプトフィルム＆コンセプトフォトが出尽くすところまで来た。
FULL (後悔)
HALF (犠牲)
NEW (愛)
と続くはずである。
商品紹介あたりから探ると、
ENHYPENメンバーの7人が後悔の物語を伝える新しいアルバム
DARK BLOOD。犠牲と愛。
と書かれているので、まあ、後悔→犠牲→愛の順番であろう。
ヒスンペンなので、ヒスンを中心に観ていきたい。
FULL ver.
FULL 後悔
ヒスンが咥えているのは団栗（ドングリ）らしい。
ドングリの花言葉は「永遠の愛」。
ドングリの実は、永遠の愛が結実したということだろうか？
調べてみると、ドングリっていろいろな意味があった。
若さと長寿とかも。
なるほど、ヴァンパイアにぴったりのモチーフだ。
永遠の愛のゆえん；毎秋に実を落とし、動物たちに厳しい冬を乗り越えるための大切な食糧を与え続けるから。
そういえば、長らくソヌのweverseの名前がドングリだった覚えが。
ただ、New（愛）でもないのに愛がチラチラするのも面白い。
愛ゆえに後悔も生じてくるということなのか。
#ENHYPEN <DARK BLOOD> Concept Photo (FULL Ver.) - #희승 #HEESEUNG#엔하이픈 #DARKBLOOD #EN_FULL pic.twitter.com/XbwlHlceKQ
— BELIFT LAB (@BELIFTLAB) May 3, 2023
ヒスンだけでなく、どのメンバーも出色の出来である。
演技も上手くなったなあ……。
感動…！
煌びやかな背景。
失われた命を示しているかのような棺。
憂鬱な顔。
昏い眼。
葬送。
なかには攻撃的な視線を向けてくる者もおり、打ち拉がれるような「後悔」そのものというよりは、後悔へ繋がるであろう運命への不安、若さゆえの驕り、すべてを手に入れようとする傲慢さを表現しているようにも思える。
これ、すごく好き。構図と醸し出す雰囲気。
ひすんって、体のラインとポージングがダイナミックで雄弁なのがすごい。顔の表情だけじゃないんだもん。
直立して見下ろしてるものなんて、物語る彫刻みたいにポーズが美しい✨
Carnival 期と対になりそうな、というか、Carnival を思い出す構図や小道具が多い。特にUPか。ベッドにいるヒスンの写真もあったよね。そして、ベッドのある部屋に、ヒスンとニキがいる写真もあった。両方とも貴公子スタイルだったけど。それに、Feverも思い出す。
naver記事より；
DARK MOONのヘリ と ENHYPENのヒスン。
この顔こそ、ヴァンパイアの真骨頂！
ロングコートを着て現場に出た瞬間からヴァンパイアなんてありえない！
彼は6画面を簡単に克服し、彼のクレイジーなコンセプト消化率で、撮影をすばやく終わらせました。
さすが我らがヒスン！！
脅威のコンセプト消化率と言われてしまうのはよくわかる気がする✨
衣装を着て、メイクをされながら、すでに魂が入っていくんだろう。
現場を観たいなあ…。
HALF ver.
FULL ver.の攻めるENHYPENメンバーたちの画像にも十分に度肝を抜かれた。
が、昨夜公開されたHALF ver.のヒスンは、ヒスン自身も「ENGENEはお好きだと思います」と語ったとおり、こうして眺めていても眩暈を起こしそうな危うい儚さ、水の中で青く揺れる布の動きの美しさに満ち溢れている。
フリルのブラウスと水とが、あれほど相性が良いとは思いもつかなかった。
このコンセプトを考えた人は天才だ。
水も滴るエンハイプン、である。
水中カメラを使っての水中撮影から始まる。
ちなみに、LE SSERAFIMの今回の新MVにも水中撮影が採用されているから、HYBEはプールごと借り切ったのかもしれない。
上のコンセプトフォトを観た瞬間、息を呑んだ。
ランプトン……！！
萩尾望都作『ポーの一族』をお読みの方には通じる話だが、まさにランプトンそのもの、時を止めたヴァンパイアの一瞬を切り出した絵画に見えた。
ステージ上での演出力にもいつも圧倒されるヒスンだが、たった一枚の写真も物語に変えてしまうその表現力には脱帽だ。
この一枚を眺められただけでも、生きてて良かった……！ と思えたものである。
なるほど、ヒスンはENGENEの気持ちがよくわかっている。
#ENHYPEN <DARK BLOOD> Concept Film (HALF Ver.)
— BELIFT LAB (@BELIFTLAB) May 6, 2023
(https://t.co/7sUuUZOy7o)#엔하이픈 #DARKBLOOD #EN_HALF
Concept trailer
5月1日に出たコンセプトトレーラーについては、国内外ですでに様々な考察が出ていて興味深い。
スハのような少女が登場する。
DARK BLOODとDARK MOONがどの程度繋がっているかはわからないが、クレジットには、with DARK MOONと出てくるので、ある程度は考慮されているのだろう。
彼女は囚われの身であるようだ。
彼女を捕らえ、奪い去ったのはソンフン。
ハッと目が覚めた。
これはどっちだ？ 現実か。悪夢か。
鼠色の薄闇が部屋を覆っている。
ヒスンは千里眼を閉じて、また、開いた。
裏切りだ。
ソンフンが闇のマントで大いなる存在を覆い隠し、外へと連れ出したのだ。
恐れていたことが現実に起こってしまった。
もうずっとその予感はあったのに、長老たる自分は見て見ぬふりを続けてきた。
愛はときに厄介だ。
何もかもを視えなくしてしまう。
ヒスンはそのように予知夢、あるいは透視によってソンフンの裏切りを知る。
へたに彼女に関われば、あの男は消えるだろう。
狼族の血がソンフンを危うくしている。
混ざり合った血は常に複雑な反応を示す。
だが、ソンフンはもちんその事実を知っている。
知った上でこの暴挙に出たのだ。
愚かなる愛。
けれども、ヒスンはそれを笑う感情は持ち合わせていない。
長老であるヒスンはダークブラッドたちの元へと移動し始めた。
時が経てば、あの男は大いなる存在を我々から見えない場所に匿ってしまうだろう。
そうなれば、この先何年も生気（オド）を与えてくれる存在を見失うことになる。
急がなければ。
そう思う一方で、急ぎたくはないと思う自分もいる。
ヒスンは人と同じ速度で螺旋の階段を昇った。
仲間のダークブラッドたちは、ヒスンの到着の遅さに辟易としている頃だろう。
実際、彼らは瞬時に移動できるのだから。
とまれ、彼らの大切な存在、始祖のヴァンパイアである彼女は奪われたのだ。
一刻も早く連れ戻さなければならない。
ヒスンたちは主たる戦いの担い手を選び、裏切り者に追っ手を差し向けることにした。
まもなく、戦いの火蓋は切って落とされるだろう。
一方。
ソンフンと女神である少女は、長い逃亡の日々を送っている。
地下へ逃げこむこともあった。
いつも薄暗い場所で逃げ隠れする生活。
缶詰ばかりで、まともなものも食べられない。
ソンフンは彼女に幸せを与えることはできないことに苦悩するが、彼女を手放すこともできない。
自分の弱さが今の事態を招いたと嘆く彼女を、ただ優しく撫で、おどけてみせたり、手影絵を作ってみせたりして、幼い遊びを考えつくので精いっぱいである。
人間たちにけだもの扱いされたこともある彼は、彼女との今のこの瞬間だけが救いである。
彼女もそれはわかっている。
ソンフンはいずれ彼女を手放さなければならない。
だが、後悔も犠牲も覚悟しているものの、幸福はただ一瞬のものだ。
二度とはないこの逃亡の時間を、今この瞬間だけは存分に味わえばいい。
哀しみが全身に降りてくる。
雪が降り始めた。
Given-Takenから続く、ヴァンパイアという時を超えた一族として生きるべく運命づけられたENHYPENが、ここへ至ってどんな変貌を遂げようとしているのか。
ソンフンは本当に悪だったのか？
そうではないだろう。
トレイラーでは、ヴァンパイアたちは彼女に噛まれて次々と倒れてゆく。
ソンフンもその命を彼女に帰して消えてしまった。
ふたたび彼らが甦るのはいつの時代になるのか。
さてしかし、一人、ヒスンが生き残っているのを忘れてはならない。
MVが解禁になれば、また新たな見方も出てくるだろう。
なんと楽しみなことか。
おっと、その前に、NEW ver.が今夜出るかな。
NEW――愛 とは？
毎回最高のビジュアルと思っていても、さらにENGENEの想像を超えてくる嬉しい展開なのだが、そのNEWではどんな衣装、表情が見られるだろうか。
宣伝用のCDの広告画像を見る限りでは、One in A Billionの赤い衣装に近いものになるのではないか。
衣装が重たいと言っていたメンバーもいたような気がするから、One in A Billionのゴージャス版？
想像するのも楽しい最後の空白期である。
これは、傲慢と忘却、愛と犠牲、そして運命についての物語だ。
運命の歪みから抜け出すには、この二つの単語を覚えておくこと。
BITE ME
その切なる言葉が呪文のように浮かび上がると
すべてが鮮明になった。
すべての力と権能は
君のもとに戻るべきなのだ。
愚かな失敗をくり返した後に、やっと知ったこと。
君によって僕が始まったということ。
すべてを捧げて、
また君のもとに戻るだけだ。
すべての力と権能は、
きみのもとに戻るべきなのだから。
BITE ME
きみは僕の闇を拭い去った太陽。
その光によって燃え尽きようとも、
いつまでもきみを待ち続けよう。
You are the Sun that lifted my Darkness.
Even if I were to be burnt by that light,
I will wait for you all Eternity
追記）満月・半月・新月
月は時の流れの象徴だ。
昔から人は、占いでも月を重視してきた。
新月と満月では、惑星から受けるパワーが最大になると言われている。
満月 -FULL MOON- 終わり 成長の臨界点
すべてが成就した状態を示す到達点。
すべてに感謝し、不要なものを手放す時間でもある。
半月 -HALF MOON- 成長と減退
上弦の月（右側が明るい）は「成長」「吸収」
下弦の月（左側が明るい）は「浄化」「排出」
新月 -NEW MOON- 始まり
無からすべてを生み出す時間を示す。
この世の生きとし生けるすべての存在は、無から復活し、成長し、最大まで満ちて、また無へと戻る。
そんなサイクルを永遠にくり返す月は、ヴァンパイアたちの甦りを意味することでもあるのかも。
NEW ver.
さて、どんなENHYPENが来るのか。
そして、ENGENEはどんな悲鳴をあげるのか。
楽しみにしつつ、眠りに就こう。
コンセプトトレーラー・リアクション💕
可愛くて誇らしいイプニたちがいるので貼っておきます！
ジェイク「皆さん、これはトレーラーじゃないですか」
「それがこれだけ素晴らしいということはどういことでしょうか」
「アルバムがどれほどのものなのか」
「確かに」
ヒスン：「最近すごく誇らしいです」
「こうして素晴らしい仲間と一緒に活動ができて」
ソヌ：「急に？」（笑）
ヒスン：「素敵な仲間と音楽ができて…（もごもご）」
HAPPYな仲間たちと共に、永遠にHAPPYでいてねヒスン！
（文責：れん/RJ）