ENHYPEN『Blessed-Cursed』が神曲である件
ENHYPENが満を持して発表した初のフルアルバムが、
『DIMENSION:DIREMMA』。
タイトル曲は『Tamed-Dashed』。
その発売日から二ヶ月後。
リパッケージアルバムとして発表されたのが、
『DIMENSION:ANSWER』。
タイトル曲は『Blessed-Cursed』。
Blessed Cursedというタイトルについて
相反するイメージを並べてタイトルにするのは従来のやり方通りだが、今回のタイトルがもっともインパクトあるものとなった。
『Blessed-Cursed』
『祝福されたー呪われた』
カースといえば呪い。
「呪われた」という強い言葉を、あの若いグループに歌わせるという大胆なアイディア。
もしかすると、Given-Takenというデビュー曲の頃から、このタイトルこそが最終候補に考えられていたんじゃないだろうか。(KB)
並べてみよう。
『Given-Taken』 与えられた vs つかみ取った
『Drunk-Dazed』 酔わされた vs 朦朧とした
『Tamed-Dashed』 飼い馴らされた vs 打ち砕かれた
『Blessed-Cursed』 祝福された vs 呪われた
『Given-Taken』も、I-LANDからデビューを決めたメンバーたちに問いかける言葉として、非常に意味深いと感じたものだが、こうして並べてみても、やはり『Blessed-Cursed』は格別なエネルギーを感じるタイトルだ。
祝福と呪詛。
禍々しささえ感じてしまう強いタイトルに、「We go!」で始まる強い意志を感じさせる歌詞。
ノックアウトされる予感しかしない……!
mbcラジオで、ニキが紹介していたこの曲の宣伝文句はこちら↓
「ロッキーな雰囲気を含むポップロックです」
「僕らがデビュー曲の頃から感じている、ENHYPENだけの本当の感情がそこには詰まっています」
たしかに、'Given-Taken'からの流れで、もっともぴったりとハマるのが’'Blessed-Cursed’なのかもしれない。
Blessed Cursedの歌詞について
Blessed-Cursed Official MV
発表されたMVでも、初っ端から度肝を抜かれた。
なんとも力強いジェイの登壇である。
『Blessed-Cursed』は、2022年1月10日に解禁となった。
こちらは、リパッケージアルバムのタイトル曲ということで、2週間という短い活動期となる。
メンバーたちは後に、この活動期間の短さを残念がっている。
それほど、この曲はこれまでのENHYPENの楽曲では類を見ない、非常に完成度の高いパフォーマンスを伴ったものだったということだろう。
実際、Blessed-Cursedは、音楽的にも、また、振付においても、これまでの集大成と言っていいハイレベルなものだ。
現時点(2022年2月の時点)で、この曲が彼らの最高傑作と思っている人は私だけではあるまい。
テーマ的にも、パフォーマンス的にも、音楽的にも、あらゆる側面から本当にインパクトの強い楽曲であり、今後のENHYPENを代表する曲となることはまず間違いないだろう。
迫力あるジェイの表情。
奏でるのはエレキギター。ロックンローラーENHYPENの登場となる。
上述したジェイの歌詞「Wake up, さぁ目を覚ませ」に続き、
ニキの「そっちのルールなんてもういらない」と、これまでの自分(あるいは世界)に別れを告げ、完全に自分自身の力だけで立ち上がるのだと派手に展開されてゆく。
だが、結局は周囲に踊らされているだけと知ることになり、
世の中は呪いだらけになる。
だが、彼らは打ちのめされたままではいない。
それぞれが閉じこめられた狭い空間(檻にも見える)の中から、
激しい眼差しで、カメラを通してこちらをにらんでくる。
no pain は 死を意味することもある。
“No pain, no gain” は「痛みなくして得るものなし」という諺だが、
歌詞では、gainとは言わず、painを二度続けている。
I'll be ok, no pain, no pain ♫
成功するには一生懸命働かなければならないという諺を、あえて笑い飛ばしているような歌詞と受け取れなくもない。
あえてモンスターとして生きていく道を選ぶこともできるのだ。
逆転の世界では、
破壊は生という逆転の思考もまた、可能となる。
Blessed-Cursedの振付について~Dance Practice
プロのダンサーがENHYPENのダンスプラクティスを観て、そのダンスを分析するダンスアナリシス。
それは世界中から発信されているが、なかでもこのエリオットの分析は、今回のBlessed-Cursedの振付について、事細かに分析・解説してくれていて、非常に面白かった。
「あの光の向こうにいる嘘つきのことも」
「僕らは現実で剥き出しにする」
「この数々の嘘の狭間で」
「現実の世界にダイビングするよ」
Blessed-Cursed @CDTV LIVE LIVE in Japan
1月24日21時放映のCountDownTVライブライブにて、活動期を終えたばかりのENHYPENが、'DIMENSION:ANSWER'のタイトル曲『Blessed-Cursed』が、絶妙なタイミングで日本初放送となった。
想像以上に素晴らしいパフォーマンスだった。
聴けば聴くほど、これぞ最高傑作。
特に音楽面では、この録音がこれまでで最高なのではないかと思わされたほどだ。
ここまで、Official MVを皮切りに、韓国の様々な音楽番組やyoutubeの公式動画などで『Blessed-Cursed』のパフォーマンスをくり返し観てきた私たちENGENEだが、今日、この日本で放送された『Blessed-Cursed』ほど完成されたパフォーマンスはなかったように思う。
何より、ヒスンの歌と表情が、なんとも素晴らしかった。
これまでも、カムバックショーやダンスプラクティス、音楽番組などで、衣装が替わるごとにまったく違う顔を見せ、こちらの度肝を抜いてくれた、演技力あるヒスンだ。この表現力には脱帽だ。
フェイドインは、映像編集技術の用語で、映像が徐々に現れたり、音楽の音量がだんだん大きくなってたりする効果や手法のこと。
フェイドアウトの逆で、見えなかったものがだんだん見えてくる感じかな。
このヒスンの歌詞は重要で、パフォーマンスも、より鮮やかでインパクトの強いものになっている。
(※ぴっちゃん、掲載許諾ありがとう!)
このときの衣装は、DARK MOONの世界観を思わせる制服ver.だった。
現実世界と虚実世界、祝福と呪詛、学生でありながら霊的パワーを秘め持つヴァンパイアの魅力全開だ。
(KB&RJ)
たくさんのグループがひしめく中で、ENHYPENは、淡々と、燦然と輝き始めているんだね。
ヒスンも、こんなに一気に来てしまって、みたいなことを口にしていたけど、その成功をはっきりと祝福&呪いと捉え直して、ここからスタートみたいな気概を持つ曲を歌えたのは、今のENHYPENにとって、とてもいいことだったように思う。
歌の力はあなどったものじゃない。
なんか凄いなあ。
ほんとうに天空に駆けのぼっているんだなあ。
想像以上に充実の日々だろうね。
今は何も振り向かず、ただ輝きに向かって手を伸ばし続ければ、答えがたくさん出てくれるよ。
ヒスンが毎日幸せに活動してくれれば、それだけで嬉しいよ。
体にだけは気をつけなければいけないけど、彼らがどこまでいくのか、見届けたいね。(RJ)
外との交流が大切なのは確か。
ニキはANNX(2022年6月現在、終了している)が日本の番組のせいもあるけど成長と活躍が目立つし、ソンフンもミューバンで頑張ってるし、そういえばソヌも料理番組で頑張ってたねえ。
他のメンバーもそういう機会与えてあげたいな。
人見知りのヒスン君にも。
なにか音楽に深く切り込む番組。
Blessed-Cursedは、今までの成功を祝福と呪いと捉え直す曲であり、ここからスタートという気持ちを持つことができる曲、ホントにその通りだね‼️
(Blessed Cursedは)ホントにいい曲じゃ。
この子らの曲には、メロディがどうたらリズムがどうたらだけでない、彼らを成長させるポイントが含まれてる。
運営のすごさも感じる。
そして、それを超えてくるENHYPENのすごさも。
(KB)
youtubeで公開になった順に、『Blessed-Cursed』を並べておく。
時々書きこまれている秒数は、ヒスンのキリングパートの始まる場所。
この箇所のヒスンの声(Liar)を聞き比べると面白いかも。
Blessed-Cursed Comeback Stage
Blessed-Cursed | 1theKILLPO | Performance /1:20~
Blessed-Cursed l Music Bank K-Chart
ONE TAKE STAGE│@SBS Inkigayo_2022.01.16.
'Blessed-Cursed' Dance Performance Video/1:15~
'Blessed-Cursed' Official MV (Choreography ver.) /1:15~
픈 #BLESSED_CURSED
[4K] 엔하이픈 - 'Blessed-Cursed' Performance Clip | ENHYPEN NOW : ANSWER
'Blessed-Cursed' Dance Performance Video
Teaserまで仕上げられていたダンス・パフォーマンス・ビデオ。
満を持して、完成版をという感じ。
KBが面白いカバー動画を見つけてきてくれた。以下↓
ENHYPENのダンスカバーはよく見かけるけど、今までは女性がやってるのしか目に留まらなかった。
これは男性一人が熱唱するBlessed-Cursedの歌のカバー。なかなかいい。Johnnyって誰だろう。
一方、
ヒスンのはっとする美しい高音の煌めき、ソヌの不思議な七色の声回し、ニキのほの暗い低音が、どの程度あの曲に「なくてはならない魔法の粉」なのかがよくわかったりもする。
ともあれ。
こんな風に「俺もこの曲をカッコよく歌いたい」と男性が思える曲が出てきたってことは嬉しいことだよね!(KB)
This is the real beginning of a world of my own.
「これは、僕自身の世界の、ほんとうの始まりなんだ」
そして現在。2022年7月23日。
ハイフン入りの曲での活動を終えたENHYPENは、また新たな世界へと飛びこんでいく。
ENHYPEN (엔하이픈) 'ParadoXXX Invasion' Official MV
この曲がまた、大傑作である。
タイトル曲のFuture Perfectにもかなり度肝を抜かれたが、このParadoxxx invasionは、また違った意味で、度肝を抜かれる案件だと思う。
恐ろしいほど洒落ている。
これぞENHYPEN!
今の彼らにぴったりだ。まさに等身大の傑作。
MVのあちこちにちりばめられた高度なテクニック。
なんと見応えのあるMVであろうか。
振付もまたさぞかし、と思ったが。
パンデミックのため、残念ながら音楽番組での活動がたった一日で終わってしまった。
推しの感染発表に、今日の私は悲しみに打ち拉がれ、しばらく立ち直れないほどだった。
が、夜中にVライブを4時間もやり通したリーダー・ジョンウォンのハイテンションなコメントを見ながら、ふと思った。
これもまた、神の配剤と言えないだろうか。
二度もパンデミックに活動を邪魔された。
この事実は、後年、ENHYPENを伝説へと押し上げるエピソードの一つとなるだろう。
そう。彼らは必ず伝説になる。
私はそう確信している。
チャルジャヨ。
(文責:RJ)