竹野内豊演じた佐脇良之が語る「天命」、と「YOKAZE」って曲、深夜書店
辛いことだらけばっかりやと、日々がもう終わってしまったら楽なんかもなぁ、
と、
そんなこと考えたりするのはアリってこと、
だからこそ、もったいない気がしてくる。
何にしたって、
両手広げて抱きしめて、過去も未来も、包み込むのには、。
あまりにも限られた歳月しか与えられていない、そんな生涯だってある。
『生きなあかんねん、あんたはな。・・生きな、生きなあかんねん。』
って声が聴こえてくる。
強さも弱さも、カッコよさもアカンとこも、
生きてる証。
そそ
自分のなかで印象深く胸に刻まれているドラマの場面の台詞にも、つながる。
「どうやら自分はまっすぐ天にむかって伸びていく、樹木のような一生ではないらしい。
…それでいい、
ひとには天命というものがあるのだから。」
これはNHK 大河ドラマ「利家とまつ」で、
登場人物である佐脇良之(よしゆき)が実兄の前田利家へと、そんな風なことをドラマの中で語る場面の台詞。
この大河ドラマ、戦国の女は男性の陰に隠れがちだが実際はもっと強かったに違いない、との解釈で夫婦物語を主軸に前田利家と、その妻まつを中心に織りなす人物たちの戦国群像が描かれていた。
歴史の名場面にまつが登場することで、やや強引な展開もあることから当時も今も歴史通の評価としては厳しい意見もあって「大河の質を下落された元凶」と批判の声も多いらしいが、、。
まつの支えもあって利家が律義に生きることをつらぬき加賀百万石の基礎をつくりあげていく物語は、ドラマとしては痛快でもあった。
有名な歴史上のことにも男女問わずに、陰で支える日の当たらない人物のさまざまな生き様があってこそとの視点、そこが繊細にも描かれていた。
有名、無名の歴史人物たちに配役の新鮮さを活かしつつ、軽妙にも重厚な見応えになったドラマでけしてつまらないわけではなかった。
海外版のもので昔かなり安くに購入したこのドラマのDVD全話セットボックスがある。
字幕を消せばいいだけのことで、全話たっぷりと鑑賞できる。
国内販売のものではないけれど海賊版ではない。知らんけど。
リサイクル物品や新古品を販売する店を営んでいた時代の名残り品。
当時の恋人たちとも観た記憶もあるが、いちばん多く一緒に鑑賞したのは共に暮らしていた愛猫の黒猫びよんせちゃんであることは間違いない。
野性味たっぷりに小鼻をひくひくさせて、ときおり画面をみつめてた黒曜石の瞳が懐かしい。
言葉や会話なんて必要のない、「最愛」のひとつのかたちとしても、、。
動画↓。NHK 大河ドラマ「利家とまつ」 予告編 2002.01.01 放送
前田利家役を唐沢寿明、まつ役を松嶋菜々子、織田信長役を反町隆史、。
主人公である利家の実弟で、特に優秀な武将を選抜した親衛隊、母衣衆(ほろしゅう)として信長のそば近くに共に従ったのが、頭がよくキレもので武芸にも秀でているのに、ただ運に恵まれていない薄幸の弟、佐脇良之。
この役を竹野内豊が見事に演じていた。
先日DVD全話セットを久しぶりに観る意欲になったのも、前半に儚い生き様を印象づけていたその軌跡をあらためて観て、確かめたかった。
香川照之演じる木下藤吉郎(豊臣秀吉)との出世争いに負けたことで精神のバランスを崩し、酒に溺れる佐脇良之、
信長に「捨て駒」のような扱いを受け、儚く散っていくかに映るだけなのか、と。
加賀まりこ演じる母たつ、兄嫁まつの支えによって、一念発起して戦場に向かってもいく、。
それでも日々のなかで仏像を彫り続けていた者、
武士として人を殺めることよりも、赤子の命を助けることを最優先にした優しいだけの男、
その最後は、
戦場の花に手を伸ばしながら絶命していくことに、。
戦乱の時代であろうと大義や野望に生き、家族のために出世を目指す男たちがすべてかと言えばそうではない。
戦わずには生きていけない世で、命を大切にし、普通に生きることを選んだ男の哀しい生き様。
彼が手の内につつみこもうとした小さな花、その佇(たたず)まいと共に、
誰もの心に、ぬくもりを残せたのでないかと感じた。
兄、前田利家はその後、戦場で、
「良之は精一杯生きた。生きた。生きた。生きた。」
と、心の中で叫びながら躍動していく、
脇役だからこそに印象深い名場面の数々、。
信長との主従関係、織田家臣団のなかでの立ち位置、
兄嫁まつへの淡い想い、
田中美里演じる信長が妹お市からの信頼、
羽田美智子演じる徳川方の家臣の妻ゆうと関係を持つことでの悲恋、
的場浩司演じる前田家家臣、村井長八郎の婚儀で魅せた荒削りな友情、
母たつと今生の別れとなる出陣前夜のひととき、
美しく生きることを諭され、手渡された鏡に映ったものは、。
比叡山攻めで敵陣を斬り進んでいくなか、赤ん坊を救い出すことで手柄を捨て去り戦地から離れるという行為それは、
尊さ、とはどういうことなのかに辿りつけた証。
後の天下人、秀吉に警戒されるほどの才能を捨てたからこそで、
高嶋政宏演じる徳川家康には「生きて浄土の国を共につくろうぞ」との言葉を吐かせた。
美しく生きる、という世界への想い、
三方ヶ原の戦いで刺し貫かれ切り刻まれ、血と泥にまみれながらも、
生命果てるその瞬間まで、手を伸ばして手の内につつみこもうとした小さな花、
その先には世界が映っていたのかも、
それをみつめ、たとえ届かなくても手を伸ばさずにはいられない、
美しく生きるとは、果てるその瞬間まで、
精一杯生きる、姿そのものだったのでは、、。
順風満帆、ではなかった生涯。
だからこそ遺(のこ)せるものもある、と。
天命を受け入れ、散っていく生涯、の彩り。
終わり、のはじまり。
前作の深夜書店も大河ドラマ関連の話、
ん、
なんや最近なんもないん?
っていうより、現実社会での暮らしも
多彩に濃いことが起こり過ぎて記事がおっつかないくらい波乱万丈なのかも、
そそ、
それはそれで辛いけれど
けして悪いことではない、
…それでいい、
俺(詩人)にも天命というものがあるのだから。
これもまた未来につながる。
と、
すべてを受け入れて生きてく、
美しいものをみつめていたいから。
で、そんな想いとつながり、
聴いててやわらかい心地になれる曲のことも。
戦国武将とHiphop?、
時代は関係なし、生き様について。
形だけの見栄張った感じではなくて、Hiphopにありがちな歌詞とも違うから
それでいて今の現実社会でリアルに共感できる曲やと胸に沁みた。
いついかなる時代にも目には映らへんけど、感じることも、
そそ、
触れることもできるものが
題名なんもいい。
風、
にはけっこう世話になってる。
順風満帆、ではなかった生涯。
だからこそ遺(のこ)せるものもある、と。
YOKAZE 、って曲も。
動画↓。変態紳士クラブ 「YOKAZE (Official Music Video)」4分31秒
【YOKAZE 歌詞】
不安や不満を飛ばすため 窓を開けたHighway
車は走ってく 理由はあのnightmare
ただ争ったっていいだろ これは俺の人生さ
なるようになるさ大抵 失敗すらいつかdigest
風に揺られる 夜の高速 星を眺める 今何思う
誰かの影が付き纏う 逃げた先にある崖にでも飛ぶ oh baby
恥だらけのこの人生(今は)引けず未だに粋がってる死にたくて、生きたくてもう頭がパンクして今に壊れそう、もがく24 走る高速 飛ばす130キロ ready go
ふかすタバコと自己嫌悪 記憶曖昧の金土曜 Wasted hold on
後悔と懺悔はかない万券 決まってる運命と数個のハンデまぁどうでも良いぜ お先に失礼 夜風に吹かれるぜ oh
※ 不安や不満を飛ばすため 窓を開けたHighway
車は走ってく 理由はあのnightmare
ただ争ったっていいだろ それはお前の人生さ
なるようになるさ大抵 失敗すらいつかdigest
月の光が差した日 自分に嫌気が差したり 変わらず待ってる旅立ち でも構わずなってく明日に
昔と比べりゃ確かに淀んで見えてる街並み
越えた無数の間違いの先にあるものを歌いたい
そうないよなうまくいくばっかりの人生なんて
なんの面白みもないよな気がしてる 残りのlifeは短いって言い聞かしてる
やけに綺麗な夜景に嫌気キラキラしてる
※ 不安や不満を飛ばすため 窓を開けたHighway
車は走ってく 理由はあのnightmare
ただ争ったっていいだろ これは俺の人生さ
なるようになるさ大抵 失敗すらいつかdigest
刻一刻、と流れるタイミングTime is money 頭痛い、尻軽Checkに興味は無い意味の無いtrip何度もうざい、bad friendsのエイジパンパンのP、悪ノリノリノリBoogie Boogieで行く、末期症状気分上々のPlace、プレーンの味がよく染みるgodbless
暗闇の中、で光を見た、札付きのバカ My nameはTAKA、またやっちまった、また間違った、また馬鹿やってさ調子が良いじゃん
I'm okay 今日もtake it easy ケツでも拭いてトイレに流す常識 まだ酒が残るI'm sorry
ありがとねってMy homies
まだ信じれてないよ あの答えを いまだ気付けてないの あの子だってそう
常識に正直に生きるのは病気になりそうなんだよ 教えてくれたのは そよ風の夜風
※ 不安や不満を飛ばすため 窓を開けたHighway
車は走ってく 理由はあのnightmare
ただ争ったっていいんだよ それはお前の人生さ
なるようになるさ大抵 失敗すらいつかdigest
PVが大阪ってとこも最高やし、馴染みの場所がたくさん出てきて想いも深まる。
思い入れのある場所でひとの姿がみえないことで、澱(よど)んで映っていた景色が心のなかで不思議と浄化された。
辛いことだらけばっかりやと、日々がもう終わってしまったら楽なんかもなぁ、
と、
そんなこと考えたりするのはアリってこと、
だからこそ、もったいない気がしてくる。
何にしたって、
両手広げて抱きしめて、過去も未来も、包み込むのには、。
あまりにも限られた歳月しか与えられていない、そんな生涯だってある。
『生きなあかんねん、あんたはな。・・生きな、生きなあかんねん。』
って声が聴こえてくる。
強さも弱さも、カッコよさもアカンとこも、
生きてる証。
そそ
自分のなかで印象深く胸に刻まれているドラマの場面の台詞にも、つながる。
「どうやら自分はまっすぐ天にむかって伸びていく、樹木のような一生ではないらしい。
…それでいい、
ひとには天命というものがあるのだから。」
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