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松本さんのラジオとはっぴいえんどとアイスティー
なんと、あの松本(隆の方)さんが、単独のラジオ番組をスタートさせました。村上(春樹)さんが、ラジオ番組を始めた時も驚いたけど、この年代の人にとってのラジオというのは、やはり思い入れのあるメディアなんだろうなぁ
5月5日放送分のゲストは鈴木茂さん。話は自ずとはっぴいえんどについて。茂さんの思い出曲として「12月の雨の日」と「花いちもんめ」が挙げられました。「12月…」ははっぴいえんどの1枚目のシングルということで、大滝さんの作曲。このイントロのギター演奏がきっかけで、茂さんがはっぴいえんどの4人目のメンバーになった、というのは有名な話で、番組の中でも語られていました。
「花いちもんめ」は茂さんが初めて作曲した曲。1番、2番、3番と、大滝さんが全て違ったコーラスを入れてくれたことに感激したとか。ちなみにこのアルバムを作る頃は、はっぴいえんど解散間近で、細野さんと大滝さんのかなり不仲だった時期。間に入っていた松本さんは大変だったようで、その心境を、
右手の烟突は
黄色い煙を吐き
左手の烟突は
紅い煙を吐く
みんな妙に怒りっぽいみたい
みんな妙に怒りっぽいみたい
と歌詞の中に織り込んでいました。それを「そんなの全く気づかなかった」とのたまう茂さんは、いかにもはっぴいえんどの末っ子的キャラクターなのが微笑ましい。
番組冒頭、旅の話で出てきたカナリア諸島の話に触発されて、今日の午後は「薄く切ったオレンジを」浮かべたアイスティ。
大滝さんの「カナリア諸島にて」は曲の終わりがとても余韻たっぷりで大好きなんですが、この曲をラジオでかけたあるDJが、「なんだこのいつまでたっても終わんない曲は!」と腐された、と大滝さんおかんむりだったというのも面白い話です。
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